1/5 Today 夏目漱石が夏目坂の下で生まれた(1867)


きょうは夏目漱石が生まれた日(1867.1.5)。明治元年の前年。だから漱石の年齢はとても数えやすい。明治の年数と同じである。生まれたのは早稲田の夏目坂を下りきったところ。あそこにあの辺り一帯の名主であった夏目家がありました。夏目坂という名前は漱石にちなんだものではなく、名主であった漱石のお父さんが勝手に自分の名前を坂の名前としたもの。町の名前も自分の家紋からとって喜久井町とした(当時の名主はえらかった)。いまは何もなくなってしまい石碑だけが残っていますが、隣の酒屋さん(小倉屋 )は、江戸時代から続くお店でいまだに営業しています。「酒屋は名主より強し」。

正岡子規に漱石が稲をさして「あの草はなんという名前?」と聞き、子規が腰を抜かしたという話がありますが(子規が書いている)、あれはどうも漱石の冗談じゃないかと思う。子規は「さすが東京生まれの漱石は都会っ子だ。稲を見たことがない」と驚いているのですが、いくらなんでもそれはないはず。漱石の生まれたときはあの辺りは田圃ばかりだったはずだから。田舎から出てきた子規を驚かせてやろうとして漱石が放ったジョークを子規が真に受けてしまったのだ。


(初出:2003.1.5)

Posted: Fri - January 5, 2007 at 10:22 AM           |


©