5/9 Today 対華二十一箇条要求を受諾せしむ(1915)


むちゃくちゃな要求だった。ヨーロッパの列強が第一次世界大戦で手が離せなくなっている隙に乗じ、中国に対して実質的に中国を属国化させる要求を突きつけたのだ。しかも当時の日本のマスコミや大正デモクラシーの担い手だった知識人たちもこぞってこの要求を支持した。

日本政府がこの年の1月に出したこの要求は中国のにならず全世界で大問題となったが、日本政府は、1915年5月9日、これを強引に受諾させてしまった。中国ではこの日が国辱記念日とされ、排日運動が巻き起こることとなる。

注目すべきは当時「進歩的」であったとされる日本の有力新聞がこぞってこれを支持したこと。大正デモクラシー運動のチャンピオンであった吉野作造ですら「ことここに至れば、最後通牒のほかにとるべき手段はない」といきまいた。いくら当時の世界は帝国主義が支配していた時代だったとはいえね〜。

まあ、いまの世界でもブッシュがイラクに攻めて行った時に米国のマスコミはこぞってそれを支持したのだから、日本人ばかりがおかしいのではない。人間誰でも集団で舞い上がると前後や善悪の見境がつかなくなるものなのだ。ここに多数決民主主義の恐ろしさがある。トクヴィルがいったとおりだ。


(初出:2004.5.9)

Posted: Fri - May 9, 2008 at 07:23 AM           |


©