10/14 Today ヘイスティングの戦い(1066)……フランス語が“英語”となる


ノルマン・コンクェストと言った方がわかりやすいかも。フランスのノルマンディー公ウィリアムによるイギリス征服。10月14日ヘイスティングズの戦いで勝利をおさめたウィリアムは同年末ロンドンに入ってイギリス王ウィリアム一世として即位、ノルマン朝を開く。

ノルマンとはフランスに侵入しノルマンディーに住み着いていたヴァイキングの末裔だが、その時には文化的に完全にフランス化されていた。ノルマン貴族がイギリスの支配者層を形成し、英語の語彙にフランス語が大量に導入される。

当時の時代背景で書かれた小説『アイヴァンホー』を読むと外来語フランス語と土着語サクソン語がどう使い分けられたかなどがわかる。たとえば「豚」はサクソン人が飼うので飼育している間はサクソン語で「ピッグ」と呼ばれるのが、料理されてノルマン人の食卓に上るとフランス語で「ポーク」と呼ばれるとか。サクソン人は豚を飼う人でノルマン人が豚を食べる人というジョーク。

そのこともあり、いまでも英語の語彙の80%はフランス語の語源。特に難しい抽象的な言葉はほとんどがそう。欧米で当たり前であるという会話重視の語学教育(ベルリッツなど)は、そう言う言語的な環境で生まれてきたものじゃないかと思う。日本語と英語の場合は全く事情が異なる。日本人の場合はもっと語彙を増やすことにエネルギーを割かないといけないのではないか。貧弱な語彙ではいくら発音がうまくても会話はできない。
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(初出:2003.10.14)

Posted: Sun - October 14, 2007 at 10:08 AM           |


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