10/29 Today 宝くじの販売開始 (1945)……一等副賞は「純綿キャラコ」


昭和20年の今日、第一回宝籤が発売される。一枚10円、一等10万円。副賞に「純綿キャラコ」というのが何ともうらさびしい。

確率的には宝くじを買い続ければ絶対に損をする(胴元の取り分だけ損をする)。それを知りつつみんな宝くじを買う。夢を買うのである。昨今ブランド品店に群がる若者がブランドという「記号」がもたらす夢にお金を払うのと同じ。

年寄りはブランドに群がる若者を馬鹿にするけれど、きょうびの消費というのはほとんどがこんなもんだ。年寄りも自己満足だけのために馬鹿な浪費をする。ある日突然みんなが自分が「裸の王様」であることに気が付けば目が覚めて、世の中は不況になるのである。でも人間はカッコウを気にする動物だから、不況も長くは続かないのが普通だ。人間は夢がなければ生きることが出来ないのである。

昨今のブランド信仰も宝くじと同じで「夢」を買うための支出。上手いことボラレているのだが、本人が幸せならそれでいいかも。でも「高いブランドしか買えない」状態、もしくは「ブランド品を売るためにノンブランド品の価格を人為的に高くする」というのは、困る。


(初出:2003.10.29)

Posted: Sun - October 29, 2006 at 11:05 AM           |


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