NHK
生活ほっと「脱サラしてアサリ採り」うらやましな僕もやりたい!
今朝のNHK生活ほっとモーニング「絶景出会いの旅」で愛知県かどっかの島でひとり
でアサリ漁をして暮らしている中高年男性の映像があった。道具は江戸時代から使われているシャベルで資源確保の観点からあまりとりすぎないように工夫がな
されている。とってしまってはアサリが無くなるので一日そんなに働かないようだ。おじさんは健康そのもの。羨ましい、僕もやりたい。でもこれは駄目なので
す。
この中高年男性はいままで仕事を転々とし、サラリーマンもやったことがあるが、思う
ところがあって実家に帰ってきて漁師になったと。綺麗な海の風景にとけ込むような生活ぶりで、女性アナウンサーなんかは「いい感じ、素敵な生活だ」と手放
しに賞賛していた。見ていて海が好きな散人もやってみたくなるようなのんびりとした生活ぶりだった。
で
もああいう職業は一般に開放されていないのはご存じだろうか。漁業組合というのはきわめて閉鎖性の強い組合なのである。新規参入はほぼ不可能。日本の海岸
はほとんどすべてが漁場となっており、彼等の「生存権」を尊重して勝手に手を加えることは出来ない。ヨットハーバーなぞはもってのほかだ。この「素敵な生
活」は漁業組合に入っている人達だけが享受出来るのだ。
東
急グループの総師五島昇はあらゆる遊び事には強く、海洋スポーツマンとしても知られた人物で大きな船も持っていたが、長く魚を自由に勝手に釣ることは出来
なかった。漁業組合に入っていなかったからだ。晩年になり特別の特別として下田漁業組合の組合員になることが出来てやっと好きなだけ釣りが出来るように
なった。五島昇は自分が一番自慢できる資格は漁業組合の組合員であることだといろんなところで自慢したものだ。
外からの参入が許されないので、生産性はわざと低くしている。海女ですらアクアラングは決して使わない。漁民の数が同じで生産性を上げると資源保存が難しくなるし、とはいって漁師の数を減らすことは出来ないからだ。日本の農業と同じ構図である。
日
本の政治は「右」と「左」の対立軸で動いてきた。でも結局、右も左もあまり変わらないのだ。もっと重要な対立軸があるように思われる。それは都市と農村、
漁村の対立軸である。これは今のところ表面化していないが、21世紀日本の基本的な対立軸となるように思う。またそうならなければ日本は変わらない。
Posted: Thu - April 15, 2004 at 02:38 PM
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