農協新聞「農業理論の貧困」……これだけ説得力のない議論はめずらしい


農協新聞は「農協時論」として森島賢立正大学名誉教授の投稿を載せている。これだけ説得力のない議論はめずらしい。自分で反論できないものだから、みんなで「利権擁護」の屁理屈を考えようと提言している。

例えばこうだ:
新基本計画で は、農業者を選別して、選別した農業者だけを政策の対象にする、という考えがある。ここには兼業者や高齢者は裕福だ、とする考えがある。だから、彼らに対 して税金を使って支援する必要はない、とする考えである。彼らを専業者と同等に扱うのは税金の「ばらまき」であって、それは、かえって不公平、不公正だ、 というのである。
 本当にそうだろうか。そうだ、と肯定する人は少ない。しかし、そうではない、と否定する多くの人たちからの的確な反論がなされていない。
 兼業者や高齢者を裕福と考えるかどうか、という点で見方が分かれてしまう。それは見る人の哲学の違いだ、というのでは、議論は深められないし、そのような不毛な議論は、そこで打ち切られてしまう。議論を打開し再開するには、現場の実態をより深く見るしかないだろう。

いっ たい何を言いたいのだろう? 気に入らないのであれば、自分で反論を、具体的な事実を提示して、行うのが筋だろう。ところが学者のくせに、何一つ具体的な 反論事実を提示していない。実際、零細兼業農家こそが都市勤労者よりも裕福な特権階級であるということを否定しきれないので、こういう不明瞭は発言となっ てくる。理屈では勝てないものだから、「みんなで力を合わせて政治的な圧力をかけよう」ということになる。

ともあれ、この時論からも明かであるように、農村利権集団は、いま必死で彼等の特権的立場を正当化する「屁理屈」をでっち上げようと考えている最中。

都市住民は、安易にだまされてはいけませんよ。

Posted: Fri - April 22, 2005 at 09:21 PM           |  


©