NHK:どうする日本「日本人の食卓と農業」……ニッポンの農業問題はタクシー値上げ問題と同じじゃないか?


最近のNHKは農業問題一色。よほど危機感を持っているのであろう。四夜連続での農業問題特集。今晩は:
Yahoo!テレビ - 地域発!どうする日本: "地域発!どうする日本◇日本の各地域が抱える課題を探り、その解決策を考える。今回のテーマは、日本人の食卓を支える「農業」。食料自給率が40%を割り込む中、農村は厳しい現実に直面している。米価の下落と輸入品増加によって日本の農家の収入は減少し、担い手の高齢化と後継者不足にも悩まされている。大規模な稲作経営が行われている北海道でも担い手不足が深刻。条件が悪い中山間地では離農者が相次ぎ、集落の機能維持も難しくなっている。日本の農業を再生するにはどうすればよいのか。勘ではなくITを駆使した野菜作りや客の好みに徹して行うトマト栽培など、各地で行われているさまざまな取り組みを紹介しながら、食と農業の未来を探る。
出演者 大泉一貫, 高木美保, 司会者 堀尾正明"
アホインテリで趣味的農業実践者の高木美保の弁がどうしようもなく臭かったが、NHKは高木美保路線で番組を作ってしまった。

もちろん新しい発見もあった。大泉先生が紹介する九州でのITを利用した効率的な近代的な農業経営とか北海道の大規模コメ農家とか。でもそれらは「幾ら生産性を上げても価格が下がってしまうので儲からない、生産性を上げることは解決策とはならない」とするNHK的な短絡的決めつけ的総括をされてしまった。NHKが言いたいのは、消費者はみんなして余分の料金を払うことで「日本の文化であるところのコメ農家を守りましょう」ということなのだ。60キロ24000円(一般米の2倍以上)で売れる米作りやそれを喜んで買う消費者の例を紹介し、これこそ日本国民がやらねばならないこととアジる。大泉先生からは「有機米でも量産米でも味は変わらないですよ」との発言が飛び出したが、アナウンサーが慌てて遮る。NHK的には「正しくない」発言だったみたい。

群馬県の温泉旅館の女将は、地元の24000円/60キロのお米を客に出しているそうだ。自分が地元農業に協力していると言うが、客から高い値段をぶった食っているだけのことだ。ああいう温泉旅館には、決して行ってはいけません。ボラれるだけ。高木美保みたいな「ニッポンの農業のためには幾らでもお金を払いましょう(二倍でも払う)」というアホだけが「協力」すればいいのだ。おいら散々国内農業にボラレまくっている都市貧民にはとてもそんな余裕はないし、何よりもさらにボラれるのはいやだ。たかがコメに高い値段を喜んで払う人はどうぞ払ってください。でも自分の価値観を国民全員に押しつけて欲しくない。日本では選択肢が用意されていない。散人はボラれるのは絶対にいやだと思うが、安くて品質のよい外国米は近所のスーパーには売っていないのである。これは農水族の陰謀による。

番組が終わって、続いてタクシー料金の値上げの報道がなされた。全国のタクシー台数は自由化以後急増している。それなのに利用者が急減している。もちろんタクシー業界は儲からなくなっている。それを問題視する国土交通省はタクシー料金の値上げに踏み切った。供給が需要を上回っているのなら「値下げ」が筋だ。そういう小学生でも分かる経済学的市場論理が通用しないのが日本のタクシー業界とその利権擁護を使命とする国土交通省。ニッポンの農業も同じことだ。農業従事者の数が多すぎるのでペイしないのである(農業法人がぽっと出のフリーターに年収380万円もの給料を払っているにことに驚いた。幾らなんでもやり過ぎではないか。これを基準に農産物価格を決められても困るのだ)。ニッポンの農業人口がいまの十分の一になって初めてまともな産業といえる。この現実を棚に上げてNHKから「消費者はもっとニッポンの農業を支援しましょう」と言われても、全く説得力はないのである。

Posted: Fri - October 19, 2007 at 09:32 PM           |


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