ネガティブ・キャンペーンを続けるだけじゃ、商売には成功しない


あんまり悪口は言いたくないが、このNHK番組は気になった:
NHK ふるさとの食にっぽんの食「世界に広がる日本のたべもの」: "高品質の日本の農産物・水産物は海外でも人気で輸出が急増。香港でイチゴが国内の2倍以上の価格で売られ、台湾ではナガイモが食生活にとけ込んでいる。英国では日本のリンゴの評価が高い。高級イチゴ作りを目指す栃木の農家、牛乳の輸出を始めた阿蘇の牧場、帯広のナガイモ農家など輸出に挑む全国の生産者を生放送で紹介する。全国の農水産物や郷土料理が大集合する「ふるさとの食にっぽんの食全国フェスティバル」の模様も中継。"
高値で売れると舞い上がっていることは判るが、少しも現地の消費者の声に耳を傾けるという姿勢が見られなかった。

番組では、香港の消費者が「日本のコシヒカリはおいしいがとても高い。米国産のコシヒカリなら4分の1の値段で買えるし、中国製のコシヒカリも安くてうまい。自分たちにはこれで十分」と言っていることが紹介された。それに対する生産者代表の意見は「僕らの製品は安全なのだ(つまり米国米は危険)。日本のコメはうまいのだ(つまり米国米や中国米はまずい)。高くても当たり前なのだ。値打ちの判らない消費者が馬鹿なのだ」と繰り返すに留まっていたこと。商売の基本であるところの顧客の声に耳を傾けてニーズに沿った少しでも安いものをつくろうという姿勢がみじんも見られなかった。これではダメだ。

もっと気になったのは日本の農民が「ネガティブ・キャンペーン」を多用していたこと。競争相手の悪口を言うことで自分の商品を売りつけようとするのである。これはビジネスでは非常に嫌われる行為である。バイヤーから信用されなくなる一番の早道。日本国内では「ウヨ・ナショナリズム」が強いので、外国産品に対する国内業者のネガティブキャンペーンはある程度成功しているように見えるが、国際市場で同じことをやれば顰蹙ものだ。

国際市場に進出したければ、生産性を上げて価格競争力のある製品を作ること。中国は広いから高くても買うアホな消費者も多いはずだと、あまり消費者を舐めるものではない。これじゃ、前途ほど通しだ。

Posted: Sat - March 17, 2007 at 02:36 PM           |


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