asahi.com:「日本の農業補助は過大」 WTO対日審査報告書


各紙で取り上げられたが、オンラインで読めるものは:
asahi.com:「日本の農業補助は過大」 WTOが審査報告書 - 国際: "世界貿易機関(WTO)は31日、日本の貿易政策の現状を分析・評価した対日貿易政策審査報告書を発表した。諸分野で進む規制緩和などを評価する一方、農業補助金が他の先進国の水準を大きく上回っていて保護主義的な色彩が依然強いと指摘している。"
日経新聞なんかから、もう少し詳しく補足。

要旨:
  1. WTO審査報告書は、日本の複雑な農産物関税の仕組みが原因で(日本の)平均関税率は自由化と逆行して上昇傾向にあると日本の貿易政策を批判している。
  2. ラミー事務局長は「日本の農業保護は強まっており、複雑な関税制度や予算制度は是正を要する」と指摘した。
  3. 輸入農産物に対する日本の平均実行関税率は2006年度に18.8%と、前回審査の04年度より1.1ポイント上昇した。
  4. 農水省が提供するデータに基づき重量税を「従価税」に換算すると、単純平均で80.4%で、もともと従価税を適用している品目の約8倍に上った。
  5. しかも日本にとって関税削減を小幅にとどめたいコメなど穀類、乳製品、食肉、果汁、調理済み食品などの百品目は従価税に換算した関税率を(農水省は)明らかにしていないという。
  6. 日本のGDPに占める農業の割合は04年に1.4%しかないのに、農業補助金の割合は1.3%にも上っていると指摘。
  7. 一方で雇用者(林業、水産業を含む)は全雇用者数の5.3%を占め、「農業の労働生産性が著しく低い」と分析した。

この低い生産性と高い農業補助の付けは全部国民(納税者と消費者)に回ってきている。農村の福祉のためだけにやっているみたいな公共事業費や高い農地転用宅地代金を考えれば国民の負担はさらに高まる。こういう国際機関からの批判を農業団体は「内政干渉だ」と国民のナショナリズムに訴えて拒絶しようとするが、消費者はそれに乗せられてはいけない。

Posted: Thu - February 1, 2007 at 10:45 AM           |


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