ポーランドの農業の再生:「安くて美味しい」がキーワードなのだ!


ポーランドの農業再生を題材にしたNHKドキュメンタリーだけれど、とても参考になった。
地球街角アングル - infoseek テレビ番組表: "3月29日(水) NHK衛星第1 12:35〜12:55"
日本の農村もこれにならえ!

EU加盟による競争激化で存続の危機が唱えられていたポーランドの農村は、見事に繁 栄しはじめている。NHKはこの秘訣を「安くて、美味しく、しかも安全な農産物」と表現していたが、最後の「安全な」は余分。基本的にポーランドの農業 は、その価格競争力のおかげで、欧州内における支配的地位を確立しつつあるのだ。「安全」は関係はないことだ(これはNHKのスタッフが無理やりくっつけ た屁理屈だろう)。

見ているとすごい。ポーランドの 「貧しい」農民は、豚を飼育して生計を立てているのだが、その豚の飼料用のトウモロコシ畑だけで、一家で実に350ヘクタールを所有している。EUの補助 金で、ようやく大型コンバインを買えることが出来たのだが、その大型コンバインのおかげで、お父さんは350ヘクタールのトウモロコシ畑の刈り取り・脱 穀・選別を一人ですることが出来るのである。実に効率的だ。

日 本の農業が、どうしようもなく行き詰まっている原因は、その小規模生産にある。大規模化が進まないのは、日本の農政が、農業の進歩ではなく、農民の福祉を 第一に考えてきたおかげである。ポーランドと比べれば、桁違いのちっぽけな農地しか耕していないのに、日本の農民の生活は今や政治的に「上流」に引き上げ られた。でも、そのツケは、いわゆるお金持ちではなく、高い農産物を無理やり買わされているいわゆる「都市下流貧民」が払っている。日本の現代社会とは、 「下流社会」の都市住民が「上流社会」のヒャクショウにいいように搾られているという構図だ。

わ れわれは、ポーランド農産物をいいと認めるEU消費者のように「安くておいしい」農産物が欲しい。ところが日本の生産者(農協)は「高くても売れる差別性 のある農産物」を志向している。そのための宣伝工作にはたいへんなお金をかけて、環境・安全問題を組み入れて成功を収めつつあるようだが、散人は願い下げ だ。

農協・農民は「いいものを安く供給する」という精神を持った真面目なポーランドの農民を見習え!

Posted: Wed - March 29, 2006 at 11:21 PM           |  


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