トマト・ファルシ:日本のトマトには大失望、でも東京の若者には希望がもてる!


今夜の夕食はトマト・ファルシ(トマトの詰め物)。トマトの中に挽肉を入れて焼くだ けの簡単な料理だが、材料の選択に失敗した。挽肉(オーストラリア産)と、付け合わせのホワイトビーンズ(カナダ産)は素晴らしかったんだけれど、トマト はいつものイタリア製缶詰トマトはさすがにファルシには使えないので馬鹿高い日本産の生トマトを使った。それが大失敗。味も香りもなんにもない。

ファルシにはトマトの中をくりぬき、それを使ってソースをつくるのだが、このソース がまるっきり駄目なものになってしまった。香りがない上に、色が変な茶色になってしまったのだ。これじゃトマト・ファルシじゃない。これは色と香りで食す る料理だからだ。日本の農家がへんな肥料と農薬を多用し見かけだけのトマトを粗製濫造するせいである。

昔、 三浦半島で農薬販売会社を経営する馬鹿息子と付き合っていたことがある。本人はウインドサーフィンに明け暮れて仕事なんて何もしない道楽息子。農家が彼の 農薬を争って買うので仕事なんて放っておいても儲かるのだという。おかげで彼は大金持ちだ(もちろん彼の販売先の農家もぼろ儲けしているから彼を儲けさせ てくれる)。説明してくれたが、トマトの栽培用の薬があるという。一つはトマトを大きくする薬で、もう一つはトマトに色を付ける薬。これ二つさえあれば誰 でも簡単にトマトの栽培が出来るという。日本のトマトの中身は水だけだから、あんなのは食べてもなんの栄養にもならないと忠告してくれた。今回のトマト・ ファルシで実証された感じ(わかっていたんだけれど、少しは改善されたかと期待して、大失敗してしまった)。

農家は、まともな野菜は自家消費をして食べ、楽してつくった工業野菜は都市住民に売りつけしっかり儲けている。都市住民はトマトとはこんなものだとすっかりだまされているし、もし不満を感じても他に代替製品がない。水だけのトマトを食べ続けるしかない。

一事が万事。日本の農業とはこんなものである。都会の消費者は農家にだまされているのだ。

話 は変わる。こんなことで(農村ネットオタクの嫌がらせもあり)すっかり日本がいやになっていたのだが、家内がいい話をしてくれた。最近二回連続して、地下 鉄で若者が席を譲ってくれたという。日本に來て30年以上、初めての経験であるとのこと。「それはあんたが歳をとったせいでしょう」とはさすがに言えず 「良かったね」といい加減に云っておいたが、日本も(特に東京は)確実に変化しつつあることは事実のようだ。

東 京が変化したとすれば、それはやはり東京が国際都市へと変貌をとげつつあることの証しであろう。外国人への開放が進んでいるからだと思う。新宿区の外国人 人口はもはや10%以上。こういう社会エチケットが(これこそ文明だと思うが)徐々に東京中に自然な形で広まりつつある。外国人の流入は、悪いことばかり ではないのである。こういうことを考えると、日本も悪いところじゃない。今は東京だけだだとしても、やがては日本中に広まるのかも知れない。

そのためには、鎖国政策の解除がどうしても必要である。産業や社会の鎖国は解除されたが、農村の鎖国は依然として続いている。環境保護の美名のもとに日本の農村を世界の競争から守ろうと考えている都市の人達は、ぜひこのことをじっくり考えて欲しい。


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Posted: Tue - August 31, 2004 at 02:58 PM           |  


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