Quotation「過渡期の長さゆえに人は生き方に惑いを感じる」(小椋佳)


いま配達された日経夕刊で小椋佳がいいこと言っている:
社会的変化はやはりじわーとしたもので、その長い過渡期の中で、人は生き方に惑いを感じながら、揺れ続けるヤジロベエでいるのかもしれない。
「隷属からの脱皮」と題するコラム。会社を頼りに出来ないとわかりつつ踏ん切りがつかないサラリーマンについて書いているもの。やはり「ビッグ・バン」で ないと、人々は不安に駆られ、でもそうでもないとも思い、システムへの信頼性をなんとなく失い、ひいては自信も失ってしまう。

小椋佳はこうはじめる:
個の時 代と喧伝され始めて久しい。組織や集団に帰属して、その組織や集団の価値構造にそっくりと身を染めて生きることで幸せが保証される時代は確かに終わりを告 げつつあるように思われる。(中略)ところが一方で、終身雇用制や年功序列制が、統計的にはさほど減少していないとする学者の調査があるとも聞いた。

で、冒頭に引用した言葉につながってくるわけ。

小 椋佳は、優しい人なので、それ以上突っ込んで言っていない。でも散人には、このような状況はとても非生産的なネガティブな状況だと思う。明治維新に、また 敗戦後に、日本が立ち直れたのはひとえに古いシステムが不可逆的に破壊されたからにほかならない。そういう状況では、人はあきらめが付くし、明日に向けて チャレンジする意欲も湧いてくるのだ。

旧システムにも いいところはあった。徹底して旧システムを守るのも賢明な選択肢であったと思う。でも今からでは遅すぎる。人は流れに棹さすしかない(「流れに棹さす」と 言ったのは「流れに乗る」と言う意味で使いました。最近「流れに逆行する」と言う間違った用法が定着しつつあるらしいのであえて付言します)。

組織や集団にすがるのは、もうやめにしたほうがいい。

Posted: Fri - November 21, 2003 at 06:09 PM           |  


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