「(画廊では)必ず芳名録にサインするのが礼儀だ」(福原義春)


資生堂の福原義春氏の対談集を読んでいると、日動画廊副社長長谷川智恵子氏との対談で面白い警句があった。一般の人にとっては銀座の画廊は敷居が高いがどんどん入ればいいと言うくだりだが、福原氏は次のように付け加えた:
ただ僕が守っている礼儀のひとつは、必ず芳名録にサインだけはしてくるの。ただ冷やかして帰るというのはよくないことなんですね。たとえ人数の中にカウントされたとしても、無名の人が見るというのはよくないんでね。やはり名前がある、名前があるというのは有名な人という意味じゃなくて、ちゃんと芳名録に名をつけた人が見ている、それが画家にとって大事なことですね。
2チャンネラーは画廊に行くなということだな。

ブログについても、小生のような駄文を書き殴る人間にはともかく、一生懸命文章を書いている人に対しては一応の礼儀を守って上げる方がいいと思う。やはり匿名のコメントは感じが悪い、と超古くさい議論を蒸し返してみる。

対談集というのはこれ:
日々是「好食」
日々是「好食」福原 義春

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その他にもオモロイのがあった。林えり子との対談で「『おいもとおはぎ』への恨み」というのがあった。「おいもとおはぎ」とはなんのことかと思ったら、「お芋とお萩」、つまり薩長のことだった。福原がいうに、戦後、マッカーサーが進駐してきたとき、昔の江戸の古老が何人かで司令部を訪ね、おかげさまで薩長の占領から解放していただきましたとお礼を述べたという。林えり子が「実話ですか?」と聞くに、福原義春は「実話ですよ。私も思いましたので」と答えている。

薩長ぎらいは何も夏目漱石と永井荷風だけに限ったことではなかったのである。痛快痛快。安倍長州閥イナカモン総理も嫌われるわけじゃ。

Posted: Fri - August 17, 2007 at 06:02 PM           |


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