「団塊の世代は、食い逃げ世代、もっと働かせてツケを払わせよう」(丹羽宇一郎)
今晩のNHK「日本の、これから」団塊の世代についての討論番組
。堺屋太一、金子勝、宮台真司氏などの論客が出演していたが、程度の低い感情的な討論に終始。ニッポン人はアホになってしまったのである。その中でアホ議論に嫌気をさした財界人の丹羽宇一郎氏の発言が光った。
金子勝氏や宮台真司氏は、団塊世代は得をしている、さらに若者の雇用機会を奪っているとして団塊世代の「いっせいパージ」を主張する。これはとてもまともな知的な議論だとは思えない。年寄りでも使えるものは使い、使えないものは使わない。それが当たり前の市場の論理である。若者もその市場に参加しなければならない。ところが思いこみの強いセンセー方二人はそれが分かっておらず、短期的にはそれでよいかも知れないが「長期的」にこれではダメだという。長期的と称する議論には、だいたいろくなものはない。ケインズが言ったように「我々は長期的には皆死ぬのである」。現時点での合理的判断こそが経済の長期的な繁栄に導く。あんたら分かったような学者が判断できることではない。丹羽宇一郎氏は「そんなに団塊の世代が得をしているというならもっと働いて貰うのが筋じゃないの」と強烈な皮肉をいったのである。
つくづく思ったが、世代論議は不毛だ。非生産的な世代間の憎み合いを煽るだけの議論である。こんな程度の低い議論に長い番組時間を割いているNHKは、ホンマにアホ。視聴料の無駄遣いだ。おいらの視聴料を返せ!
その中で、個人的に印象に残った発言。「あんたたちは40年前に戻りたいのか!」と一人の団塊の世代が言った。散人は40年前に戻りたくない。あの時代は、みんなが貧しく、かつ悲惨だった。国民の倫理もすさんでいた。ああいうひどい時代から、なんとかまともな現代にまで持ってきた団塊の世代の尽力は、素直に評価してやるべきだと思う。その団塊の世代の持つ能力は、引き続き利用・活用するべきだろう。
宮台氏は、団塊の世代は日本の経済成長に貢献していないと言ったが、そうではないだろう。40年前のGDPと現在のGDPを比較してみよう。その差が、とりもなおさず団塊の世代が「成人後に」働いてつくり出した金額である。それまでの世代が作りだした金額より遙かに大きい。
Posted: Sat
- February 10, 2007 at 09:11 PM
|