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欧州憲法にファビウスが反対……いやはや驚きだな〜、ファビウスの「君子豹変」


みんなどうでもいいことにかま けている様に見えるが、2005年の一番重要な国際イッシューは「欧州憲法」の成立可否だろう。日本のマスコミは、あまりにその重要性に気がつかないでい るように思う。アングロサクソンの独走をいかに牽制できるかは、まさにこの成否にかかっている。「ニッポンウヨ」と近隣諸国との面子争いのような次元の低 い問題とは、まったく比較にならない世界的に重要なイッシューだ。この重要なイッシューにいったん賛成していたかに見えた社会党ファビウスが、今急に反対 に回ったのは、とてもカッコワルイと思う。

ファビウスは、極めてIQの高 い人だ。それについては異論の余地ははない。今回反対に回ったのは、それが彼にとって政治的に有利だと判断したからだろう、でも、こういう文章を彼は2003年にルモンドに寄稿している」
Le Monde ファビウス元首相の寄稿「イラク:最初の教訓」
欧州防衛軍の創設のために、フランスとドイツは早急にその基礎を作らねばならない。もし外にそれに参加したい国があれば、イギリスであれスペインであれイ タリアであれ、参加して貰う。もしこれがないと、一方的一国主義は、今日は米国のものであるが、明日はロシアか中国が外の選択肢がないまま同じことをやる こととなり、世界の安定に対する大きなリスク要因となるであろう。なぜなら今示されたように、いかなる国と雖も一国だけで安定的な平和を作り出すことは、 十分な正当性を持ち得ないし、その力もないからである。

2003年3月29日、アメリカのイラク侵攻を受けてファビウスのルモン ドへの寄稿だ。強い欧州をファビウスは訴えている。いま欧州憲法に反対するファビウスとは、えらく違う主張ではなかったか?

今度の欧州憲法の一番重要なポイントは、「欧州としてのひとつの外務大臣 (外交政策)」の確立だろう。それなくしてブッシュ君みたいなアホ指導者の独走を牽制することは出来ない。そういうことがいいのかどうかの、高度に政治的 に重要な決断を、議会決議ではなく、ムードの流されるアホな国民大衆の判断に委ねるような決定をしてしまったシラクは、やっぱり大甘で、アホだ。

衆愚政治の弊害を、フランスの若き政治学者トックビルは200年前にして それを指摘した(トックビル『アメリカの民主政治』)。フランス有数の知的エリートであるはずのファビウスが、それに陥っているとすれば、とても悲しいこ とである。
4061587781 アメリカの民主政治〈上〉
A. トクヴィル 井伊 玄太郎
講談社 1987-03

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406158779X アメリカの民主政治〈中〉
A. トクヴィル 井伊 玄太郎
講談社 1987-04

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4061587803 アメリカの民主政治 下
A トクヴィル 井伊 玄太郎
講談社 1987-05

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Posted: Mon - May 16, 2005 at 10:07 PM           |  


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