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Le Monde Diplomatique 保護主義と自由貿易


ルモンドの月刊誌は Le Monde Diplomatique というがこれを毎月翻訳している電子メディアがある。「ルモ ンド・ディプロマティーック」日本語電子版。 その6月号に面白い論文が紹介されている。「保護主義と自由貿易をめ ぐる歴史的考察 とい う本年度のミュルダール賞を取った真面目な論文だが、自由貿易は発展途上国には利益をもたらさないと言う事実を歴史的に考察している。学校で学ぶ経済学と はまるで逆のことを言っているのであるが、これはいわば常識。常識が理論的に裏付けられた格好だ。

大学で教える経済学では自由貿 易は先進国、発展途上国双方に利益を与えると書いてある。これは経済学というものが多分に先進工業国で発達した学問であることによる。発展途上国の学者は 前から別のことを言っていたし、日本やドイツなどの後進工業国で実施された政策は自由貿易とはほど遠いものであった。アメリカですら当初は(多分に現在に おいても)保護主義をとっている。

でもこの論文を読んでいまの日本の農業族議員達に元気 づいてもらっても困る。保護主義が意味を持つのはあくまでもその産業の育成のシナリオが明確に描けていて、かつ其の将来性に確信を持ちうる場合に限られる からである。

Posted: Thu - June 26, 2003 at 01:55 PM           |  


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