8/28 Today 大伴家持死す (785.8.28)


名門大伴家の家長で教養人、万葉集の編者でもあるが、晩年は不遇であった。最後の役職は陸奥按察使・持節征東将軍、鎮守府将軍であるが、名門大伴家としては まあまあというところ。藤原一族にいびりまくられた。死んだのは多賀城であったのか都であったのかも不詳。でも歌人としての大伴家持は、それよりずっと以前、天平宝字2年(758年)に死んでいた。

天平宝字2年(758年)既に孤立無援となった大伴家持は、天ざかる鄙の因幡の国に赴任。絶望のうちに次の歌を詠んだ。

「新(あらた)しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)」

「いいことが起こればいいなあ」という家持の切々たる思いが伝わってくる。万葉集の最後を飾る歌でもある。

この歌を最後に家持は歌わぬ人となった。


(初出:2003.8.28)

Posted: Tue - August 28, 2007 at 10:03 AM           |


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