11/23 Today
樋口一葉死去(1896.11.23)
樋口一葉が死んだ日です(1896)。女性の悪口ばかり書いてた永井荷風も樋口一葉だけはたいへん尊敬していました。彼女が若くして死なずに生き続けたら、その後どんな作家になったのだろうか、これは知的刺激に富む設問です。瀬戸内寂聴みたいに悟ったのかしらね。
たしか井上ひさしが「一葉がもし長生きしたらどうなったか」というテーマで書いていたと思う。結論は「あれ以上なにも書かなかっただろう」だったかな。若いときにしか書けないものってのはあるのですね。ランボーみたいに。驚くことは、あの極貧の状況で一葉は文章を書くことで世帯主として一家の生活を成り立たせうると無邪気に信じていたこと。若さゆえのものすごい楽観主義。でもそれでなんとかなってしまうというところが明治初期の日本社会の懐の深さかな。やはり江戸時代からの社会の文化的蓄積がすごかったのです。
Posted: Tue - November 23, 2004 at 07:14 AM
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