11/6 Today 当用漢字発表
(1946.11.6)
日常使用する漢字の範囲として1850字が決められた。複雑な漢字の学習に多くの時間をとられているから漢字を簡単にして、その分もっと「有益な勉強」(たとえば民主主義について学ぶなど)にふり向けようとの趣旨でGHQの指導のもとに決定された。おかげで日本の戦後世代は千数百年にわたり連綿と蓄積されてきた日本の古典が読めなくなってしまった。代わりにやったと言う「有益な勉強」の方もどうだったのかしらね。
井上ひさしの『東京セブンローズ』はケッサク。当時のGHQの語簡略化担当官が日本語をローマ字化しようとするのですが、がり版刷り職人や東京セブンローズと言う女達の大活躍でかろうじてそれを阻んだと言うお話。そのかわりに当用漢字と言うことになった。まあローマ字よりは良かったけどね。その言語簡略化担当官と言うのはローマ字化ばかりじゃなく最終的には日本語を別の言葉に置き換えることを計画していた。「英語じゃなくっていい、インドネシア語なんか簡単だからいいのでは」と。日本人が立腹すると「あんた達だってよその国で同じことしたじゃないの」と言い放つ。ほかにも抱腹絶倒保証付きのお話がどんどん続くが、なかなか考えさせられる。井上ひさしの日本語への思い入れがよく伝わってくる。何よりも戦争中と戦後の日本社会が実によく描かれている。おすすめです。(初出:2003.11.6)
Posted: Tue - November 6, 2007 at 09:10 AM
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