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日々雑記
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2003.4.30 今日はなんの日。永井荷風死す。昭和34年4月30日、市川のひとり暮らしの陋屋で夜のうちに死んでいたのを朝出勤した家政婦が見つけた。荷風が大正6年9月16日「秋雨連日さながら梅雨の如し」で書き始めた日記『断腸亭日乗』はこの年「四月二十九日。祭日。陰」でお仕舞い。最後まで人に阿ることなく、好きなように生きて自尊心を貫き通した人生だった。身震いするほどの格好良さ。でも荷風がそれを出来たのは、物質的な裏付けがあったから。それが出来ない人から荷風は妬まれ恨まれた。でも考えてみれば誰でもそれが出来るのよね。隠居すればいいことです。
2003.4.17 ルモンド。ブッシュ政権に重大な影響力を持つ新保守主義者(ネオコン)についての詳細な分析と解説です。彼等が恐ろしいほどの手強い存在である事がひしひしとわかります。文化相対主義とポリティカリー・コレクトを否定する事から出発し、己の民主主義を守るためには外国のおぞましい政治体制は破壊しなければならないという確信に繋がっていくのです。梅原猛流の縄文的文化相対主義が風靡する日本の文化とは決して相容れるものではありません。このままでは日本もポアされてしまうかも知れない。
Le stratège et le philosophe
(2003.4.16)
戦略家であり同時に哲学者
2003.4.15 ルモンド。次はシリアなのでしょうか。いよいよブッシュ大統領は中東全体を民主化すると言うネオコン達の「危険な思想」に完全に牛耳られている事がはっきりしてきたように思います。いくらなんでも非道いとアメリカの有権者も目を覚ましてくれるといいんですがね。
L'éditorial du Monde
De Bagdad
à Damas ? (2003.4.15)
バグダットからダマスカスへ?
2003.4.14 イラク。ラムズフェルドが昨日「米国がイラクを再建する責任を持っているとは思わない」と言い放った。一方ウォルフォヴィッツも「仏独ロは債務軽減で復興に貢献できる」と恩着せがましく人の国の債権放棄を押しつけようとした(いずれも今朝の日経新聞)。算盤勘定に合わない戦争だと思っていたけど、だんだん勘定が合ってきた。借金棒引きで浮いた石油代金で米軍の駐留経費を払わせ(治安のための駐留だから現地政府が負担するのは当然と言って)、病人の世話とかの汚物にまみれる仕事は国連とNGOにさせて、壊れた家なんかはほったらかしてイラク人の責任で修理させ、それでも足らないところは日本に出させる。日本が金を出し渋れば「あれ、米国を支持すると言ったじゃないの。口先だけの奴なんか友達じゃない。北朝鮮が怖い事言ってきても知らないよ」と一喝すればひとたまりもなく這いつくばる、ってな算盤勘定でしょうね。近江商人も顔負けの「ラムズフェルド商法」。こういう連中とどうやって付き合いしたらいいのだろう。
今日はなんの日。リンカーン暗殺(1865.4.14)。南部を降伏させた直後の出来事。劇場で南部出身の俳優に撃たれた。征服戦争は深い憎悪を生み出すものです。ネオコン三人組も気を付けた方がいい。
2003.4.13 ルモンド。イラク問題でのフランスの豹変ぶり(節操の無さ)は格好が悪い。フィリップ・セガン(元大臣)はそれをきつく批判して、やる以上は最後までやれと主張しています。正論です。今こそフランスは国連改革を提案すべきだと言うのは面白い。日本も常任理事国になる、また敵国条項を憲章から削除するチャンスかも知れない。
Logique jusqu'au bout par Philippe Séguin
(2003.4.12)
ロジックは最後まで
今日はなんの日。ナントの勅令(1598.4.13)。カソリックとユグノーの40年に渡る抗争がリーダーシップと寛容と融和の精神で解決した。教訓的である。
2003.4.12 今日はなんの日。南北戦争始まる(1861.4.12)。「風と共に去りぬ」を読めば、当時南部でヤンキー(北部軍)が如何に嫌われていたかわかる。以来、ヤンキーは南下を続け中南米をすべて支配すると、今度は西に東に広がりだした。いまや全世界を支配する勢い。一貫して弱いと見るや搾取し強いと見るや味方に引き込んで利用した。ヤンキーとの付き合い方の鉄則:1)ケンカしない事(必ず負ける)2)尾っぽを振ってすり寄らない事(馬鹿にされて利用されるだけ利用される)。適当な距離を置いて付き合うのが一番。今度のイラク戦争で中国が示した態度である。
2003.4.11 今日はなんの日。連合軍総司令官マッカーサー解任される(1951.4.11)。朝鮮戦争の徹底した継続を主張する軍人マッカーサーと政治的決着を図る政治家トルーマンが対立した。上司とケンカすれば当然部下が負ける。マッカーサーは「老兵は死なず消え去るのみ」との名文句を残して歴史から退場した。今となって考えればマッカーサーに頑張って貰っていた方が北朝鮮問題なぞ無くなっていただろうしよかったとも思うが、歴史にイフはない。
ルモンド。イラク陥落を受けての今日のルモンド社説です。昨日散人が書いた「視点」コラムとほぼ同様の事を言っているのですが、レトリックと文章が段違いに違って、まるで「月とすっぽん」。さすがは思弁の国。散人は修行が足りません。
L'éditorial
du Monde
Après la chute (2003.4.11)
ルモンド社説
崩壊の後
2003.4.10 今日はなんの日。色川武大没(1989.4.10)。人柄がにじみ出すような彼の文章は大好きだった。神楽坂矢来町に実家があるのに、わがままな奥さんにせっつかれて那須くんだりに家を建て引っ越したことが死期を早めた。まだ若かったし行きつけの東京の病院に運べば助かっていたと思う。
バグダッド。ABC、CNNを見ましたが、パレスティナ・ホテルとは別にアルジャジーラ放送の事務所を米軍が攻撃し記者が一人殺された事はアメリカのテレビって報道しないのね(ホテル攻撃の犠牲者数に合算して報道しているだけ)。アングロ・サクソンのお家芸の情報操作と報道管制のすごさです。こういうやり方で9・11以降アメリカ国民は「洗脳」されてしまった。ジョン・ル・カレが年初1月に書いたとおりだな。当時はこの文章ちょっと被害者意識が強すぎるんじゃないかと思ったけれど、今読み直すとちゃんと事態を見抜いている。この記事は文藝春秋の4月号に掲載されていますが、散人はもっと早く1月20日に紹介してますよ(自慢)。読み直したい人はこれを見てください。「テロリストの自白」2003.1.20。
視点を書きました。「バグダッド制圧で勢いづく勝ち馬乗り主義の愚」。大したことはなかった、簡単だったとまるで浮かれ騒ぎですが、本当の問題はこれからです。
2003.4.9 今日はなんの日。東大寺大仏開眼供養(752.4.9)。銅13万3110貫、錫2271貫、練金117貫、水銀660貫、炭1万6656石の資材を使った世界最大の金属仏像である。当時の世界ではどの国もこれだけのものを作る事は出来なかった。聖徳太子が仏教を公式に受け入れてからわずか150年で、当時の日本人は世界最先端の仏像を作り上げるまでに文化的、経済的、工業技術的に発展を遂げたのである。日本が近代文明を輸入し始めてから同じく150年。いったい何を作ったんだろう。東京タワーだなんて言わないで欲しい。
バグダッド制圧のテレビニュース。人の国で平気で大砲をぶっ放す英米軍。それを得意げに報道するアメリカのニュースキャスターの傲慢自尊ぶり。イラク国旗を踏みにじるアメリカ兵の映像。嬉しさを隠しきれないブッシュの表情。いずれも気持ちが悪くなりました。イラクの戦後再建を英米だけでやるか国連主導でやるか議論になってますが、散人はブッシュが自分で主張するように断固「米国だけで」やるべきだと思う。自分でやった事の後始末は自分で付けるのが筋で、他の国は一銭もお金を払う事はない。どうせイスラエルと宗教が絡まない北朝鮮にはブッシュは米軍を派遣しないのですから。散人は基本的に親米主義者なのですが、そろそろ宗旨替えをしようと思います。まずバーボン・ウィスキーは止めてカナディアン・ウィスキーに替えるつもり。次は何をしようかな。
2003.4.8 今日はなんの日。太田道灌、江戸城を築く(1457.4.8)。当時の江戸城周りには海が入り込んでおり地形が自然の要害を形成していたのであそこに作った。現在の北の丸公園と本丸辺りの一部に作られたごく小さな城だったらしい。ところで道潅は暇になると山の方に遊びに行った。当時下町はまだなかったからね。雨に降られ蓑を借りようとし地元の娘からヤマブキの花を差し出されたお話しは有名。場所は早稲田の面影橋の近くであった。ちなみにヤマブキの花を差し出した娘は紅皿という。余丁町近くの西向天神に紅皿碑が残っている。牛込の歴史は古いのである。
ルモンド。アメリカがタリバンをやっつけてアフガニスタンを「解放」したのはいいのですが、その後を任された国連はタリバンの逆襲に悩んでいます。外国人は全員が殺害目標となってしまったので事態は深刻。NGOも動けない。後始末も責任持ってやって欲しいな。
Les
talibans sont de retour dans le sud-est de l'Afghanistan (2003.4.6)
タリバンがアフガニスタンの南東部に戻ってきた
2003.4.7 今日はなんの日。戦艦大和の最期(1945.4.7)。多くの書籍と映画が作られていることから見てもこの「事件」は今なお日本人の心に訴えるものがある事がわかる。昔の栄光を懐かしむ気持ちとそれを破壊された一種の挫折感と屈辱感とが結びついているのだ。テレビでイラクにおける大量破壊を見るにつけ、この戦争がアラブの人たちに与えた屈辱感は長期間にわたり生き続けるだろうと思う。日本人は戦後復興と経済成長という馬鹿騒ぎでこの屈辱感を別の方向に昇華させる事が出来たがアラブの人たちはどうであろうか。原油価格が長期間にわたり低位安定することが予想される中、アラブ諸国の経済成長は決して爆発的なものとはならないだろう。よってこの屈辱感は屈折したネガティブなものと変化する可能性が高い。
ルモンド。アメリカのキリスト教原理主義者達はイラクでキリスト教宣教活動を行うべく着々と準備を整えているとの報道です。無知蒙昧のイスラム教徒に「精神的」な救いを差し伸べるというのですが、困ったものです。
Des missionnaires
baptistes dans les fourgons de l'armée (2003.4.5)
軍用トラックに潜むバプティストの宣教師達
2003.4.6 ヌーヴェル・オブゼルヴァトール紙に興味深い記事があったので、特別に抄訳してご紹介します。アメリカはサダムの官僚体制を温存する腹のようです。「サダムなきサダム体制」です。まさに第二次大戦後日本で採ったのと同じ手法。これで今までわからなかったいろいろの事が一挙に説明できます。目から鱗だな。
La défiance des Irakiens
5. Ce que les Américains n'ont
pas voulu (2003.4.3)
アメリカ人が望んでいない事
今日はなんの日。板垣退助襲われる(1882.4.6)。「板垣死すとも自由は死なず」と言ったとか。例え嘘でも格好いいね。
2003.4.5 ルモンド。中国は今回のイラク問題で表立って米国と対立する事を避けました。この理由、背景についての分析。大人の中国の面目躍如たるものがあります。彼等は本当に現実的で頭がいいのです。
日本にとっても参考になるところが多い。
Pékin ne
croit pas au monde multipolaire (2003.4.3)
北京は多極化世界を信じてはいない
今日はなんの日。ダントン処刑される(1794.4.5)。フランス革命の恐怖政治。敵をどんどん処刑したダントンもロベスピエールに処刑される。そのロベスピエールもダントンのあとを追って処刑される。人間誰でも「絶対的な信念」と「絶対的な権力」を持つとこうなるんです。今のブッシュJRもそうだ。いい事をしていると信じているから始末が悪い。
2003.4.4 今日はなんの日。サマータイム廃止(1952.4.4)。日本でも昭和23年からサマータイムが実施されたがものすごく評判が悪く早々に廃止された。緯度の問題、気候の問題、農業作業の問題、風俗習慣の問題など、問題だらけだった。一見いい制度と見えるのですが、民情に合わないものは結局駄目なんですね。思いこみで突き進める「構造改革」にもそんなところがある。機能しなければどれだけいい制度でも仕方がない。
2003.4.3 今日はなんの日。十七条憲法が出来る(604.4.3)。作った人はもちろん聖徳太子。とても有名な憲法ですが、でも全文を読んでいる人は意外に少ない。教科書にも普通の参考書にもさわりの部分しか出てないのです。どこで全文読めるかというと原典すなわち日本書紀。日本書紀の推古12年の部分を見てください。それぞれの条文はなかなか含蓄が深く、いい事言っている。でも一つだけ納得のいかない条文がある。第8条です。サラリーマンは朝早く出勤してまた夕方も残業をしなさいですって。当時残業手当はなかったから要はサービス残業の強制ですね。日本のサラリーマンの悪名高き惰性的残業は推古年間に始まったのです。
ルモンド。ブッシュ・チームは、アメリカ世論の冷却化を恐れ、民間人の犠牲は覚悟の上でなにがなんでもバグダッド侵攻を進める腹のようですが、問題はその後です。イスラエルの新聞が「お友達が出来た」と喜んでいるようですが、今のやり方で続けるとガザやヨルダン川西岸で敵意のなる民衆に囲まれ泥沼に陥っているイスラエル軍と同じ状況になる可能性がある。時間がかかってもいいから、民衆を自分側に引き込みながら「占領と解放」をするのが肝要。アメリカの馬鹿な大衆を喜ばすために戦争しているのではないのですから、ブッシュはそのへんよく考えて欲しいな。ルモンドの社説に同感。
L'éditorial du Monde
Victimes civiles (2003.4.3)
民間人の犠牲
2003.4.2 今日はなんの日。イスラス・マルビーナス(フォークランド諸島)をアルゼンティンが占領(1982.4.2)。あんな島などイギリスは気にもかけないだろうと思ってやったのだが甘かった。フォークランド紛争に発展。当時散人は南米にいたので短波ラジオを買って毎晩戦争の実況中継を聞いていた。迫力あった。アルゼンティン軍は航空機戦やミサイル戦ではいい線行ってたのだけれどイギリス軍は平気でルール違反もするし勝つためには手段を選ばない。泥まみれの白兵戦になるとアルゼンティンは総崩れになってしまう。ラテン系はやはり格好のいい戦いでないと元気が出ないのだ。
ルモンド。昨日はエイプリル・フールの日でしたが、世界各地で面白い冗談が飛び交いました。ルモンドのまとめ。東京新聞の冗談が堂々第二位に入っているはご立派。
La tradition du poisson d'avril a
été respectée malgré la guerre (2003.4.1)
戦争にも拘わらずエイプリル・フールの伝統は守られた。
2003.4.1 今日はなんの日。エイプリルフール。今日は嘘をついてもいいらしいです。散人も一発。
今朝のワシントンポスト紙の報道では、ブッシュ大統領が急遽テレビで声明を発表。なんでも昨晩見た夢で神様が現れ「ブッシュよ、悪いのはサダムではないシラクだ。前にも言ったのにお前は聞き間違えていたぞ」とお告げがあったとの事。よって大統領は米軍は直ちにイラクから撤退し、そのまま地中海に向けて転進せよとの命令を発した。大統領の突然の乱心に関係者は当惑を隠せないで居る、とのことでした。
いよいよ新年度ですね。4月は卯月。卯の花が咲く月。目立たない花ですが、昔の人はこういう地味な花が好きだったのでしょう。もっとも「卯の花が咲くから卯月」というのではなく、「卯月に咲くから卯の花という」という説もあるらしい。こうなるとニワトリと卵です。
ルモンド。今回のイラク戦争の宗教的側面を分析した記事です。とても勉強になりました。ブッシュの行動を石油と彼のIQだけで説明するのはちょっと無理があり、説明つかない部分が残りますが、これを読めばその残りの部分が全部わかります。
Le
choc de deux fondamentalismes(2003.4.1)
二つの原理主義の衝突
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