DVD「ブルー・サンダー」


ジョン・バダム監督の傑作航空アクション。
ロイ・シャイダーの魅力が最大限に引き出されていてイイ。
今見るとシンプルながらも力強いストーリーテリングは参考すべき点が多い。

80年代映画にはこの手のB級臭いアクションにこそ傑作が多い。この「ブルー・サンダー」は、映画ファンならもちろんSFファンにもアピールしたヒット作。ハイテク武装の最先端ヘリが実は国家レベルの陰謀に深く関わっていて...という実によく耳にするありがちコンセプトながらも、ロイ・シャイダー演じるベトナム帰還兵パイロットが「いかにも」という風で良い。腕時計で自分の精神鑑定をする描写が秀逸。ロイ・シャイダーは、この作品と「ジョーズ」に限る。
 
「ブルー・サンダー」に搭載された秘密兵器wの類も当時としては斬新に映った。ヘリと言えばあのローターの爆音なのだが、それを消してしまうというウィスパー・モード、全米のデータ・ベースに進入可能なネットワーク端末、超高感度マイク、サーモグラフなどなど。もちろん今見れば適度な陳腐感も感じなくは無いけれど、そんなことは別にして。今だったら間違いなくCGが使用されるはずのシーンも「撮影」してるコトの感動。高速道路脇に不気味に浮上してくるシーンや、夜の高層ビルの窓外に音もなく静止しているシーンは、紛れもなくセンス・オブ・ワンダーであり必見。
 
やはりスーパー・ヘリを主題にしたテレビ・シリーズ「エアーウルフ」のヒットにより陰が薄くなってしまった感じもあるが、映画として見るならやはりこちらだろう。後年のテレビ・シリーズは緊張感を欠いており残念ながらヒットはしなかった。


Posted: 月 - 7月 19, 2004 at 12:00 AM