DVD「タワーリング・インフェルノ」
20世紀フォックスとワーナーの共同出資によるアーウィン・アレン製作の超大作パニック。
きらめくスターの競演に思わず胸がときめく。時代を超えた傑作。
パニック映画が好きというと大抵の人が誤解をしてくれて。その度に説明の面倒臭さに頭を悩ませるのだけれど。娯楽映画に必要不可欠な非日常性とそれを具現化した豪華なセット。ビッグ・スターが演じる人間ドラマの美味しい部分を凝縮した構成はこれ以上無いくらいに映画の面白さを満喫できる。というかこれ以上の映画的快楽は存在しない。突出した2作「ポセイドン・アドベンチャー」と「タワーリング・インフェルノ」を指してパニック映画が好きと言っているのであって、他の半端な駄作にシンパシーを感じているのではないことだけは言っておく。(「大空港」もだなぁ...)
「タワーリング・インフェルノ」は、海難事故を扱った「ポセイドン・アドベンチャー」にヒットを受けて製作された高層ビル火災映画。なにより注目すべきはその豪華にしてきらびやかなキャスティング。ポール・ニューマン、スティーブ・マックィーン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア...。イメージの沸きにくい方は紅白歌合戦の会場で大火災が起きる様子を想像してみれば良い。もしくはアカデミー賞の授賞式か。とにかくあらゆるシーンがスターで埋め尽くされている。
マックィーンの存在感それ自体が醸し出す説得力は絶対的な支配力があり、この人とだったら死ねるという幻想すら抱かせる。今では死語になりつつある男の魅力というヤツ。
この手の映画は予算も莫大であって、後に粗製濫造された経緯もあって、いわゆるハリウッド・スターシステムの凋落の一端となったが、アーウィン・アレンの製作の手際の優秀さは生半可なものではない。映画・映像における挑戦とは、何もCGやデジタルを駆使した方向に限らない。
余談だが、ロバート・ワグナー演じるダン・ビグローという登場人物、アステア演じる詐欺師の持つ証券に記載されている「アナハイム電力」って、ガンダムの元ネタになってる?時期的には一致するし、作品傾向としても富野監督好みなので多分、そうだろう。
ネットを検索したら、このサイトが割合に詳細な記述を載せているので興味のある人は読むと良い。