DVD「バトル・ロワイヤル2【鎮魂歌】」
時間の無駄。ただ頑張っただけ。それだけ。
評価:△
年に数回、無駄な出費という誘惑に駆られる時がある。
先に褒めると、藤原竜也は表情使いも含めて悪くないし、年齢なりの成長が感じられる。
その他のキャストも決して悪くない。どちらかと言えば好きだ。がんばっている。
それから、竹内力も怪演と呼べなくは無くて、決して悪くない。好きだ。
幾つかのシーンは笑えるし、幾つかのシーンは感じる所もあった。
しかし......心に残るモノが何一つ無い。
前作を踏襲し、スケールアップしたかのように思えるオープニングシーン。
不条理な状況下に置かれる生徒たちの表情。
その緊張感を持続できるのは竹内力の登場まで。
すべてが見かけだおし。
すべてが虚飾に満ちており、
すべてが惰性の中で完結している。
個人的に最も忌み嫌うタイプの映画。
まずBR2法が駄目。生徒たちを使ってテロリストを殲滅するという所までは悪くないのだが、
設定として、前作同様の離れ小島としたのが駄目。(まぁ、予算の都合もあるんだろうが)
前作は、小さな島で展開する殺し合いなのだが、その背後にある狂気の独裁国家を感じ取れて、
それが読み解きの面白さを生み出して、比類ないエポックな映画に仕上がっていた。
本作では、世界の中の日本の立ち場...みたいなマクロな視線を入れたのは良かったのだが、
何をもって、映画世界と現実世界の差異を感じとれば良いのか判らなくなってしまった。
シンプルにして強烈な「人と人が殺し合うということの現実」を観客に伝えた前作と異なり、
ストーリーラインは不明確に、各登場人物の立ち位置も不明確に、そしてすべてが不明瞭になってしまった。
中途半端に深作欣二ぶしが炸裂しているのも気味が悪い。
とういか、根本的に深作節は古くさくて手あかの付き過ぎた手法なんだから、やめようよ...と。
まるで宇宙戦艦ヤマトでも見ているかのように連続する特攻殺戮シーン。
もう、馬鹿なんじゃないかと。
もっと面白くする方法は幾らでもあったはずで、深作監督の死去という非常事態が起きた中、
制作を完了させた点は相当に評価されるべきだが、
それに見合う出来を期待するのもまた正直な話で。