DVD「ターミネーター2」


ファンの期待に見事に応えた天才キャメロンの意欲作。T3の口直し に。
評価:☆☆☆☆
T3が残酷なまでに不出来だった為、T1のエントリ でも触れましたが更にデザートのお代わりしちゃいました。これはアルティメット・エディションでは無いので特典は付きませんが、T2やっぱり面白いです。シュワちゃん、この頃が一番良かったのかも。

やっぱり映画って新作を観るのも良いけど、連鎖的発作的に観ていくのが良いですよね。T3のあまりのファッキンっぷりには感謝しなければなりませんね。今回、「ターミネーター・シリーズ」を通して観る事が出来たのはラッキーでした。
T2で素晴らしいのは根幹はT1と同じ作りであるにも関わらず、見事なスケールアップを果たしていること。
単なるスケールアップなら他にも見つける事が出来るがT2はちょっと違う。前作の主人公サラ・コナーは、精神病院に入れられているが、そんなこたぁどうでも良く。重大な使命を帯びているが故に、息子の人格を無視していることに気付かない駄目母なのである。それが物語の中盤、母であることを自覚する。これは、T1で女性の自立を裏テーマに描いた事を受けての「テーマの延長」。シングルマザーへの警告的ニュアンスが含まれている。息子とターミネーターの交流は、父と子の姿そのままであって。未来からの殺人者におびえる一家に対する形で、コンピューター・チップの研究者・ダイソン一家の暖かな存在がある。サラはダイソンを暗殺しようと自宅に乗りこむが、年端も行かない息子を目にし撃てない。そこにジョンとターミネーターが登場。全く別次元で生きる二つの家族はここで出会ってしまう...。今回の裏テーマは家族の再生なのだ。
時代を反映した分かり易い裏テーマは、公開当時は「けっ!」なんて思ったものだけれど、やっぱり人間の本質を捉えているだけあって、いつまでも感動を色あせさせない。
少し映像技術的な話になるが、T2は予算が大きくなった事もあって照明が凝っている。サイバーダイン社の見せ場の照明と、ラストの製鉄所の照明は物語に参加していてとても良い。個人的に将来こうしたライティング技術は無くなっていってしまうのかな...とふと思った。CG技術が盛んになったのは良いのだけれどCG屋はライトに疎い。上手いと言われている人でも、所詮はコンピューターの中の絵空事...。役者とカメラが存在する”その場”のリアルタイム感にはかなわない。いつか、合成が主立った手法になった時、真っ先に失われていくのが”照明”だ。
そんな事は置いておいて、T1とT2はやっぱり傑作なのです。


Posted: 月 - 1月 5, 2004 at 05:10 AM