Nevada World Report・どこまで落ちるのか日本人


今の日本はお金の亡霊に取り付かれた者が多くなり、まさにバブル崩壊前の様相を呈してきています。お金がすべて、お金があれば何でもできるという若者、中高年が増えてきており、このままいけば、強盗・殺人も頻発し、世界一安全、世界一素晴らしい国として認められてきた日本が、何でもありの荒んだ社会に成り下がることは必至だと言えます。』

3.どこまで落ちるのか日本人
前号でも日本人のお金にまつわる嫌な話を取り上げましたが、最近マスコミでもいろいろな事例を引き合いに出して日本人の汚いお金の話を取り上げてきています。このような中、耳を疑う話を聞きました。ここまで日本人が落ちたのか?と驚愕したと同時に、これは今の日本ならあり得る話だとも納得した事例があります。
先日、関西にあります児童養護施設の園長先生と話しました際にこのように言われていたのです。 『我々社会福祉法人が子供達の為に施設を作る目的で土地を購入しようとすれば地主(売主)は足元をみて価格を2倍以上に吊り上げてくることがある。我々にとって土地の入手が一番のネックになっている・・・』 そんな馬鹿な話があるか!と思われるかもしれませんが、これが事実なのです。 本来なら『社会福祉、恵まれない子供のために使うのであれば相場より低く売ってあげましょう』、となってもよいはずなのですが、今の日本人は反対に『この際だから儲けてしまおう!』となっているのです。 今、このような卑しい日本人が増えてきているのです。 お金儲けのためならどのような卑しい・汚いことをしても構わないという日本人が増えてしまっているのです。 これは、何もお金のあるなしに関係なく、いずれの層にもこのような人間が増えてきてしまっているのが今の日本なのです。
更には、人の恩、人の親切を仇で返しても平気でいる日本人が急速に増えてきており、人間として果たしてそれでよいのか?といえる大人が増えてきているのです。 しかも、そのような人物に限って、人前では人徳を説くということをしています。 政治家の中にもそのような人物もいますし、官僚の中にもそのような人物もいます。 大企業経営者の中にも、また社会福祉活動をしている者の中にもそのような人物はいます。仮面をかぶって人徳を説いているのです。 今までにもそのような仮面をかぶっていた人徳者はいましたが、それはきわめて限られた人物であり、大方の人徳者はそれはすばらしい人格を持たれ活動をされてきたのです。 だからこそ社会から退かれた際に今までの功労を労い勲章も貰え、社会から賞賛されてきたのです。 そしてこのような方が多くいたからこそ、日本社会は長らくの間、すばらしい社会と世界からも賞賛されてきていたのです。
しかしながら、いまやこのような本当の人徳者が減り、仮面を被った人徳者が増殖しており、『なんてことをするのか?』という事例・事件が多くなってきているのです。 このような仮面をかぶった人徳者はいまはまだ現役で、『ここに私のような素晴らしい人物がいますよ〜』と旗を振りながら、日々今度は誰を騙すか、誰の支援を仰ごうかと目をぎらぎらさせながら獲物を狙っているのです。 そしてマスコミにも頻繁に登場し人の徳を説きいかにも自分は素晴らしい人物であるか、とうとうと述べています。
ところが本当の人徳者は、黙って活動をされています。 今まで訪問させて頂きました児童施設の園長先生は皆さん個性がありますが、子供のことを第一に考えて試行錯誤を繰り返しながら子供たちの成長、子供たちの自立を第一に考えられています。 このような献身的な努力をされている園長先生や先生たちは決して表に出ることなく、黙々と子供たちの為に尽くされています。 皆さんの手をみますと本当に大変な仕事をされているのだな、とすぐわかります。
ところが、このようなスタッフの献身的な働きを逆なでするような信じられない親がいることも事実なのです。 『自分の生活が優先で子供がいると楽な生活ができないから児童施設で預かって欲しい』 『自分の子供だけにお菓子を食べさせたい』 『自分の子供だけに携帯電話を渡したい』
このような話を聞きますと、『ならば自分で子供を引き取って育てればよいだろう』と思われる方も多いと思いますが、『自分の生活が第一で子供がいればお金も掛かるから、児童施設で子供を育てて貰えれば養育費も掛からず、自分の生活がラクになる』と思っている親もいるのです。 これも常識からしますと有り得ない話ですが、これが事実なのです。 自分だけがよい生活をしたい、他人のことなど関係ない。 児童施設は税金で運営されているから、子供の面倒を見るのが当然であると。
日本人はいつの間にか、感謝することを忘れてしまっているのです。 児童養護施設の皆さんは低賃金でそれは献身的な働きをされていますが、それを親たちは当然としているのです。 私なら『こんな親の子供の面倒など見れるか!』と投げ出すことでも、子供達のためだからとして黙って子供たちの世話をされているのです。本当に頭が下がる思いですが、政治家・行政はこのような実態を見ようとはしません。安倍総理は美しい日本を標榜していますが、このような子供たちの実態を放置して美しいといえるでしょうか? 票にならないからと言ってこのまま放置して美しい日本が作れるでしょうか? 2005年10月時点で施設に暮らす子供・乳幼児数が3万8千人にも達している日本は美しいといえるでしょうか? 親の身勝手さの犠牲になっている子供達を放置して美しい日本が作れるでしょうか?
また、貰えるものならどのような手段を使ってもかまわない、後は知ったことか、という浅ましい日本人が増えてきていますが、これを単に格差社会の一現象として放置してよいのでしょうか? 先日、奨学金滞納者が18万5千人、総額で1,864億円を超えていると報道されていますが、驚くべき人数・金額ではないでしょうか? 大学卒業後に生活苦に陥っている事例もあるかもしれませんが、すべてがそうではないはずです。どうせ国から借りているのだから追求も甘いから返さなくても構わないと思っている若者もこの18万人の中には多くいるはずです。
そもそも大学の奨学金をもらう学生が、まともな就職もできずに、パート・派遣労働者になって奨学金を返せないということは一体どういうことでしょうか?このような学生に支給すること事態が間違っていることだと言えるのではないでしょうか? 奨学金は、本当に能力があり勉強したいにも拘らず家が貧しくて独自に学費を払えない学生だけに支給するべきなのです。 ろくに出席せず、遊びほうけている学生には、万一奨学金を支給したのなら、その時点で支給を打ち切り、かかった費用を請求するべきなのです。 企業も業績が悪化すれば金融機関から支援が打ち切られ借金の返還を求められますが、これは企業としての社会的責任の取り方であり、学生も同じでよいはずなのです。 大学生の中には競馬やパチンコ・パチスロで遊びほうけている学生も多くおり、仮に奨学金をもらっている学生の中にこのようなものがいれば、社会的制裁を加えるべきなのです。社会はそんなに甘くはないとして。
今、日本は『逃げ得』が許される社会になりつつありますが、これを早急に防がないと益々『逃げ得者』が増え続け、そしていつの間にか、まともに払うのが馬鹿馬鹿しくなってしまい、しいては誰もまともに払わない社会になります。税金がよい例です。 税金額を見れば誰でも『こんなに取られていて頭にくる!』と思うのが人間ですが、社会に生きていれば税金を払わないものは一人前とは認められないのも事実です。 ところが、先日、このような話を聞いたことがあり、これも耳を疑いました。 『自分はいずれ個人タクシー(関西圏)の免許を取って個人タクシーになるつもりだけど、今の個人タクシー運転手は一円も税金を払っていないから、これほど美味しい仕事はないからね。業務日報を書き換えて協会に提出するだけで水揚げ50万円あるものが15万円以下になり、経費を引いて月には35万円ほど残るからラクができる。ただ税金を払っていないからローンを組めないということはあるけど・・・』 これは事実かどうかわかりませんが、このような話をする運転手がいるということは実際にある事例なのかもしれません。このような話を聞きますと、税金をまともに払うのが馬鹿馬鹿しくなりますが、税務署はいったい何をしているのか?となります。 『逃げ得』が許される社会はまともな社会ではありません。
今の日本はお金の亡霊に取り付かれた者が多くなり、まさにバブル崩壊前の様相を呈してきています。お金がすべて、お金があれば何でもできるという若者、中高年が増えてきており、このままいけば、強盗・殺人も頻発し、世界一安全、世界一素晴らしい国として認められてきた日本が、何でもありの荒んだ社会に成り下がることは必至だと言えます。もはや何をしましても遅いのかも知れませんが、少なくとも児童養護施設にいる子供たちの多くは本当に純粋で、この子供達をまっとうに育て上げ、社会に出していくのが日本再生の一助になるのではないかとも思っています。 『親はなくても子は育つ』と昔から言われますが、実際、施設で18年間育った子もいるそうで、手に職をつけ今や立派に社会人として生きているそうです。 愛情のない親より、愛情をいっぱい持っている施設のスタッフの方に囲まれて生活をする方がはるかに子供のためになるかも知れません。
それにしましても、日本人(大人)はいったいどうなってしまったのでしょうか? 子供から殺される親が増えてきていますが、これは子供を蔑ろにしてきた事への逆襲だとしたら、あまりにも惨いことではないでしょうか。 日本経済の崩壊より社会の大崩壊が一足早く始まるかも知れません・・・。

Posted: 水 - 6月 27, 2007 at 01:39 午後          


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