〜東京八戸間が三時間以内に〜
遂に新幹線が八戸まで来る事になった。とても素晴らしい事だ。
青森県は「観光立県宣言」「スポーツ立県」等をしたこともあり、
素晴らしい結果が期待できる。
特に八戸市民はとても喜んでいる事だろう。私もうれしく思う。
東北の人間は今、東京との距離の短縮に大きく感動している。
だが、青森市民としては気持ちは複雑である。
青森駅は八戸・函館間の特急の通過駅に過ぎなくなるのだ。
更に、今まで青森駅が終点である列車が多かったので、車中では
安心して熟睡していたが、これからは安心して寝る事はできなく
なった!!
これは、青森市の人間にとっては大きな問題である。
更に八戸ばかりがクローズアップされ、青森市の観光客が減少し
かねない!
へたをすれば、
観光客だけでなく、青森県に工場等を作ろうという会社は、全部
八戸にもっていかれてしまうだろう。
青森市の会社も本拠地を八戸に移すところも出てくるかもしれない。
更に大きな問題がある。
八戸・青森間の新幹線建設のために青森県は
の建設費を負担しなければならなくなった!(建設費の33%)
青森県の人口は147万人であるが、県民一人当りに換算すると10
万円である。
青森県はあと数年で県の積立金が底をつき、しばらくのあいだ、毎年
300億円の県債を発行しなければならないという。
青森県の財政ははっきり言って厳しい。県の借入金は1兆3000億円あ
まりである。これは、県民一人当りでは84万円になる。県の一年間の予
算が9000億円なので、一年間の歳入を超えた借金をしていることにな
る。
個人に例えれば、300万円の年収の人が400万円の借金をしているのと
同じである。年収を超えた借入は、返済が終わるまで相当の期間がかかるし、
金利の負担も大きいのは言うまでもない。
すなわち、このままずっと不況が続けば、間違いなく青森県は破綻する。
しかし、それだけではない。青森市の財政もヤバい程に厳しい。
市の借入は1600億円にものぼり、市民一人当りでは52万円ほどに
なる。今や青森市の市税の収入は大幅にダウンしており、西暦2006
年以降は毎年赤字となる見通しである。
青森市は今後どうするつもりだろう。青森県も破綻しかかっているのに、
それに頼ろうとしているのだろうか?
県と市の借入を合わせると一人当りで136万円の借入となる。
これは、とても大変なことである。
借金問題は県と市だけではない。国も国債等により借入をしているのだ。
国の借入は627兆4000億円の残高となっている。これは、とてつ
もない金額だ。これは、国民一人当り493万円となる。
上記の通り、日本の国民である以上、高齢者であっても、赤ちゃんで
あっても一人当り629万円の借金がある事になる。
(国債493万円+県債84万円+市債52万円=629万円)
629万円なんて大金は年収数百万円のサラリーマンなら、返済には
相当時間がかかる事は明らかである。
一人当りの日本の国民の借入が629万円であることは、上記の通り
であるが、じつは、この一人当りという計算は、実際のものとはかけ
はなれている。高齢者は年金しか収入がなく、払っている税金も少な
いし、それに長期の返済になる上記の借入を返済するだけの余命が残っ
ているか、疑問である。また、赤ちゃんから大学生は仕事をしていな
いから収入がなく、返済能力がない。つまり、大雑把に言って20才
から60才までの人口で返済しなければならないから、国民一人当り
いくらといっても、実際よりも少ない金額でしか表れない。
2002年9月の日本の人口は1億2738万人である。19才まで
の人口が2530万人で、60才以上の人口が3169万人であるの
で、20才から59才までの人口は7039万人である。上記の数字
から、働いている人口は55%であるので、その55%だけで返済す
る事を考えると、国民一人当りの借金は
となる。
しかし、問題はそれだけではない。国には不採算の事業が多数あり、
それらがいずれ国民の税金で処理しなくてはならなくなる。
道路公団や国鉄清算事業団等どれくらいになるかは想像もつかない。
だが、かなりの額の税金が投入されるだろう。
それを考えると、国民一人当りの国県市の借金は結局
にものぼるだろう。これは、公的な借金だけである。
当然、自分自身の事で借金も当然しなければならないだろう。
住宅ローン、教育ローン等々・・・。
そこまで考えたら、世間一般の借入がある人なら、合算すると相当な
借金になる。恐るべき事だ。
今はまだいいが、今後恐るべき事態にならない事を祈るだけだ。
しかし、私は青森を愛している。だからこそ、借金にもくじけずに新幹
線が早く青森市に来て、青森市が大きく発展する事を祈っている。