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感動の冬季アジア大会を振り返る

青森市非公式ホームページ

 

冬季アジア大会が終わった。

日本選手団も久しぶりに大いに活躍した。メダル数では日本が一番多い。

がんばった選手団には心から感謝したい。

 

この大会は、とても素晴らしいものとなるはずだった。

私は以前に大会運営の入り口の段階(予算の策定)でつまずいたことに

ついては述べていたが、予想以上に大きな失態が運営委員会により演じら

れてしまった。

 

言えることは、予算不足と経験不足と思慮不足。

何もかもが不足しているとは言わないが、今までの多くの国際大会より劣っ

ていることは言うまでもない。

 

せっかく、選手たちががんばったのに水を差すような話である。

それに加え、国際情勢の緊迫(北朝鮮の核・ミサイル・拉致疑惑)から

話題が北朝鮮選手団に集中し、日本選手たちの活躍が目立たなかった。

 

青森県はこの大会のサイトを立ち上げていたので、私も見てみたが、とても

素晴らしかった。

 

しかし、全体としては、何がなんだか分からない構成になっていて、多くの

人が困ったことだろう。

サイトの運営まで、非常にまずいということだ。

試合結果や、会場へのアクセスとか、アジア中の言語での表示とか、やるべ

きことが、全くといっていい程なされていなかった。

一体、大会の運営委員会や青森県は何をやっているのだろう。

 

そのサイトには、この大会の感想とか意見とかが掲示板に多数書き込ま

れてあった。

かなりの数の辛らつな意見もあったが、それもあえて、掲載されていた。

この掲示板だけは、とても素晴らしいと思った。

はっきり言って、この大会のサイトは掲示板しか価値がないのである。

 

この掲示板を通して、この大会で浮き彫りにされてきた点がいくつかあるこ

とに、気付くことができた。

 

(以下の「」の中は掲示板からの無断転載だ。内容的に素晴らしいものもあっ

たので、引用させていただいた。無断ながら、サイトを運営した青森県に感

謝する。)

 

 

☆日本のマスコミ問題

 

事実:アジア大会の競技の中継が少なく、取材も北朝鮮選手団のものが多く、

日本人選手の活躍があまり放送されなかった。日本のマスコミには今大会に対

する報道意欲が見られなかった。

 

掲示板内容:「今回のアジア大会、マスコミ各社の中継の仕方に残念を通り越

して憤りすら覚えました。日本選手の素晴らしい活躍がろくに報道されません

ね。開催地は日本なのに。」

 

「韓国と北朝鮮以外の選手が(日本も含めて)気の毒に感じました。」

(注 同様の意見が多数あり、掲示板に多数掲載されていた。)

 

私の所見 :あまり放送を見なかったものの、スポーツコーナーの取上げ方も

脱北した韓国のアイスホッケー選手の取材とかその元同じチームメートの北朝

鮮の選手との関係に時間を割いていたように思われて、日本人選手がメダルを

多数獲得していたとは全く知らなかった。長野オリンピックのように報道しろ

とはいわないが、地元開催だからもっと盛り上げるように報道してほしかった。

日本のマスコミがワールドカップサッカーを盛り上げたように、今回は反作用

が働き、盛り下げてしまったとも思われる。

日本のマスコミもひどいものがあるので、しかたがない。むしろ、今回真剣に

大会を取材しなかったので、大会の運営のまずさがそれほど公にならなかった

のは、青森県にとって幸いだったとも思える。

 

 

☆南北朝鮮の問題

 

事実:韓国女子のアイスホッケーチームがカザフ戦で途中棄権。カザフは優勝

を狙っていただけに、憤慨した。

 

掲示板内容:「南北そろいもそろって試合は言いがかりで中断させるわ、関係

者は勝手な行動取るわ、カザフスタンが怒って提訴するのもうなずける。日本

も一緒に提訴するべき。」

 

私の所見 :南北朝鮮ともに因縁をつけて、とことんまで憎み通すやり方は、

世界的に有名なものであり、今大会だけのものではない。それを理解して、大

人の対応をすべきしかない。カザフスタンにとっては不運であったと言うしか

ない。

 

 

☆運営に関する問題

 

事実:神聖なる聖火が一時消火!! 木村選手が、選手宣誓場所が分からず、

失態を演じてしまった!! トイレの不足や道案内の標識の欠如とか会場のア

ナウンスの不備とか、無数の運営上の不備があり、国際大会としてのレベルを

満たしていなかった。

 

掲示板内容:「青森県側に大会を成功させようという思いがなさすぎです。

一説によれば、経費があまりかからないから誘致したとか。。。 で、実際は

経費がかさみ責任問題? 青森県&県民ってバカじゃないの?」

 

「大会運営の不備はもうどうしようもありませんが、いくら人手が足りないか

らといって、責任も権限もないボランティアで頭数そろえてもだめってもんで

す。トイレの設置数が少ないことが問題になってましたが、もともとの想定が

甘すぎるんです。札幌や長野の国際大会関係者にアドバイスを求めるとかなん

でできなかったんだろう。想定にないことは「だめ」といえばすむと思ってま

したか、いつものお役所仕事で。やりたいといって大会招致して外国からお客

さんも呼んで、こんなお粗末な対応では何のために招致したのかなあ。 決し

て誇りにできませんよ。県庁および県民は。」

 

「二月三日の韓国の新聞中央日報に、今大会の運営の不備が国民体育大会以下

と酷評されてましたね。」

 

「現場に足を運んだものとしていえば、国際大会の経験豊富な長野や札幌の元

関係者に現場を視察してもらうことなどできなかったのでしょうかね。役員が

前回大会の韓国まで視察したと聞いていますが、はっきりいって開会式などの

派手なパフォーマンスのことしか見てなかったんじゃないの。」

 

「経費が無いのかもしれませんが、事前訓練がなされているとは思えないボラ

ンティアや、会場近くまでいかないと競技を開催しているのかどうかすら疑わ

しくなる路上案内やPR不足。車両誘導やシャトルバスの不手際など、大会運

営サイドのあまりにお粗末な素人運営?が目立ちました。」

 

私の所見 :大会を開催するに当たって、運営する能力のある人物をトップに

しないと駄目だ。もし、県内に適当な人物がいなければ、外部の人に頼むとか

しなければ、うまくいかない。今回は、小学校の運動会程度の運営もできない

人がトップにいたとしか思えないが、青森県内には運営能力のある人物がいた

はずなのに、なぜ、その人をトップにしなかったのか?

 

おそらく、運営委員会の幹部は県の職員が任命されたのだと思うが、日頃の仕

事の無能ぶりが今大会の運営のまずさによって、明らかになったと思う。一体、

今まで何をやってきた人なのだろうか? とても、残念だ。

 

運営能力のまずさということで思い出すのが、日露戦争の時の陸軍。大砲の砲

弾がすぐなくなった。近代戦というものが理解できず、いくら砲弾を使うか想

定できなかった(運営能力の欠如)。

うまくいった例は、堺屋太一の万博、石田光成の兵站供給(秀吉の出兵時)、

バルチック艦隊の東洋回航(バルト海から大艦隊を日本海まで引き連れてきた。

石炭やその他の物資の供給には高い能力を示した。しかし、東郷平八郎率いる

日本の連合艦隊には完敗した。)があげられる。

 

今大会のまずさは、トップだけでなく、中堅の現場クラスの管理者もどうだっ

たのだろうか?と、考えさせられる。

 

 

☆ボランティアに関する問題

 

事実:多数のボランティアが一生懸命働いたものの、会場の観客席でどうどう

とタダ見をするような人がかなりいたらしい。

 

掲示板内容:「一生懸命やっているボランティアのかたもいましたが、あまり

にも数が多すぎ。 それで経費がかかりすぎたんじゃないですか? それに一般

の人はいい席を取ろうと、寒い中入場時間まで並んで入っていたんですが、入っ

てみると、ボランティアの人がもうすでに知人用に席取りをしていたんです。

これってあんまりじゃないですか。近くにいたボランティアの人にクレームを

つけたら、”今日のミーティングで言っておきます”といっていましたが、周

りの人が、いつもそうだったと言って怒ってました。これって、県民としても、

ものすごく恥ずかしいことじゃないですか。絶対してはいけないことだと思い

ます。」

 

「時間をかけ中に入ると試合はなんと8分も経過していました。しかもチケッ

トがあるにも関わらず、席がナシ!見るとボランティアの方々が座っているじゃ

ありませんか(=_=) どっちが客よ!」

 

「《りか》という人が大会ボランティアをやっているようで、今日行われるア

イススケートエキシビションにADカードを使い忍び込むそうです。」

 

私の所見 :知人のためにボランティアの特権を利用して場所取りとかタダ見

は言語道断だ。目撃情報も多数あるようなので、相当なタダ見が行われていた

ようだ。そういう一部の人の行為により、青森県人全体がマイナスイメージを

持たれることはいうまでもない。管理者は、何をやっていたのだろうか? ボ

ランティアはタダ見するために、会場に行っていたのだろうか? 心ある人は、

反省して、運営費の不足を埋めるために入場料に相当する金額を運営委員会に

差し出すべきだ。

 

 

☆放送権に関する問題

 

事実:開催費用が当初より、大幅にかかるため、放送権を大幅につり上げたた

め、国内はもとより海外でも、今大会はあまり放送されなかった。

 

掲示板内容:「私は韓国の学生です。日本語が下手ですからこっけいでおかし

いけど了解してください。私は今度のアジア大会を長い間とまってきました。

どころでtvで中継放送されない。中継料がとても高い。そうしてアジアのどん

な放送局も中継権を買いませんでした。ただNHKだけがハイライトで録画放送し

ます。もちろん韓国の放送局も不当です。国民たちが中継をねがうけど金のた

めに放送しないとは。私は長野オリンピックのような完璧な大会を期待したの

に。。。たくさんの韓国人が今度の大会に失望しました。 ?十年を失った日本

の大会運営?と記事があるほどです。ひどく批判的でしたね。失礼しました。

読んでありがとうございます。」

 

私の所見 :韓国の学生の真剣な意見に頭が下がる。放送権がこんなに上げら

れているとは、想像もできなかった。この韓国の人の書き込みで、国内でも放

送されない理由が分かった。この韓国の人は長い間この大会をテレビで見るの

を楽しみにしていたようだが、全くと言っていい程放送されなかったようだ。

「失われた十年的日本の大会運営」という評価は、かなり正しいと言える。日

本の経済の悪化(更に運営委員会が当初8億円で済むと思っていたものが56

億円かかることが後で明らかになった)がこんな形で放送権の高騰につながっ

たのだ。本人は批判的だと反省しているようだが、この書き込みの内容は間違っ

ていない。韓国の人もこのように正しいことなら、日本の悪いところをもっと

言うべきであろう。

 

 

最後に、掲示板ではないが、2003年2月8日の東奥日報には事務局長の談

話が載っていた。

 

記事内容:青森アジア冬季大会組織委員会の奈良豊規事務局長は「指示の徹底

を欠いた部分があったと思うが、多くの県民、国民に感動を与えたことでお許

しを」。大会経費については「39億円の範囲でやろうと努めてきた。警備費や

輸送費などがいくら増えるのかまだ精算していないので分からないが、県費負

担は22億円以上にはならないのではないか」。

 

私の所見 :要約すると、「運営のまずさについては、大会が感動を与えたか

ら勘弁しろ。運営費についてはよくわからん。」ということになる。個人攻撃

をしたくないので、これについては、何も言わないことにする。

 

以上、かなり、辛らつな大会批判になってしまったが、「資金難ながら運営へ

の一生懸命さは伝わってきます。」という、書き込みもその掲示板にあったこ

とは言わなくてはならない。

私は青森県民として、青森県税を納めているものとして、青森を愛しているし、

誇りにも思っている。しかし、大会開催前から言っているように、

 

予算不足と経験不足と思慮不足

 

は、残念ながら本大会の運営のまずさによって明かになってしまった。

今後はこのようなことが、絶対ないように祈りたい。

 

 

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