☆2004年ギリシャへの旅☆


5日目(2004.9.6)

いよいよこの日がやってきた。アルヴァニタキのライヴ。半分これが目的やったんで今日が訪れるのが待ち遠しかった反面、明日になったらもう終わってるんやと思うと寂しい…。なんて落ちててもしゃーないんで、とりあえず朝飯食べて外出。ちなみに今朝のBGMは不明でした。(んな、なんでもかんでもわかりませんて…)

この日は、まず
ホテルの裏通りになるパネピスティミウ(大学)通りにあるギリシャの大手楽器店(楽譜の出版なんかもしている)、フィリッポス・ナカスに行く。楽器はあまり展示してなかったけど楽譜がオニのようにあって、1時間位そこで楽譜漁り。アンドーニス・ヴァルディス、スタヴロス・クサルハコスに加え、欲しかったスタマティス・スパノダキスの曲集を入手。これでコピーがラクになります。

フィリッポス・ナカス。(撮影は前日なので閉まってます)
左上から
スタヴロス・クサルハコス曲集
16曲入りブズーキ名曲集
アンドーニス・ヴァルディス曲集
そして下がスタマティス・スパノダキス曲集

その後オモニアの方へ昨日閉まっていた楽器屋をのぞきに行く。
この店には先日プラカで見かけた謎の楽器が置いてあったので早速店のお姉さんに聞いてみたら、やはりラウートとウードの合いの子みたいな楽器で「ラフタ(スペルはΛΑΥΤΑかしらん)」ということ。ついでに値段を聞いてみたら375ユーロ。買えん額ではなかったものの、さすがに失業中(笑)ということもあり自重。ちょっと造りも荒かったし。弾くだけ弾かせてもらったけど、これもムズかった〜。微分音フレットが邪魔〜!!

続いては初日にへたってしまってあまり漁り切れなかった「METROPOLIS」2号店へと。
ここは本店に較べて品揃えは少ないもののフロアが広くてじっくり漁るにはいいです。ここで3枚買った後はその近くの「MUSIC CORNER」へと。

オモニアの楽器屋さん。ブズーキやラウートにまぎれて何気なくフライングVが飾ってあるのが可笑しい。
地下倉庫も見せてもらいました。ブズーキが大量に。
サズやらミニウードやらジュンブッシュやら。
たまりませんな。
外から。「ラキス・スタシノス」という店名です。
上段は「METROPOLIS」2号店でほじくり出した3枚。
左から
◇ナナ・シモプール「ΤΟ ΟΝΕΙΡΟ ΤΗΣ ΓΑΙΑΣ」。
ギリシャでは珍しいシタール奏者。フルート、サックスでSteve Gone
(Tony Levinとアルバム出したこともある)が参加。
◇エレフセリア・アルヴァニタキ「LIVE AT VRACHON SUMMER'95」
既に持ってるどころか一番初めに買ったギリシャCD。何故買ったかというと、単にケースがちょっと違ってたというだけ。コレクター丸出し。
◇ニコス・キプルゴス「ΤΑ ΜΥΣΤΙΚΑ ΤΟΥ ΚΗΠΟΥ」
キプルゴスの名前とジャケで買った。内容はわからんかったけど後で参加者見たら凄かった。アレクシーウ、ガラーニだけでも凄いのにその上サヴィナ・ヤナトゥ、アルキノース・イォアニーディス、ハリス&パノス・カツィミーハス兄弟、エリー・パスパラ、マリア・ファランドゥーリ、ディオニシス・サヴォプロスetc.オリンピックもびっくりな面々。
こんな盤があったとはー!!
下段は「MUSIC CORNER」で購入。この店かなりジャズ系が充実してました。迷いに迷って1枚だけ。
◇コスタス・セオドール「ΝΟΣΤΟΣ」
最近はバルカンのスーパー・バンド、BALKAN HORSES BANDのメンバーとしても活躍しているベーシスト。この盤もかなり強力なメンツで、ヴォイスにマリア・ソイドゥ、メリーナ・カーナが参加。インスト陣も、タキス・ファラジス、マノス・アハリノトプロス、ソクラティス・シノプロス、ミハリス・シガニーディスなど強力。

ハンティング終了後も相変わらず足は痛くてオモニアからシンタグマまではバスで行くことに。シンタグマで昼食(またマクド)した後またプラカの方に行ってぶらぶらする。
が、どうにも眠気に勝てずまたホテルに戻ってシエスタ。なんか今回の旅行はやたら寝とるなあ(笑)。

左はプラカにあったジャズ・クラブ。看板にはエリー・パスパラ+ヒューマンタッチ!!しかし4月くらいのライヴでした。まぎらわしい…。

上はトリポドン通りにあった影絵屋
(カランギョージス)さん。
地中海レーベルのDVDで相田翔子さんが入ってましたね。入ろうとしたら閉まってやんの。

PM5:00頃、再びシンダクマに戻って来て地下鉄に乗りライヴの行われるリカビトスの丘に一番近いエヴァンゲリモス駅へ行く。こっからが大変。ひたすら急な斜面を登る。今まで2回登ったけどほんま体力低下を実感します。ただでさえ足がイカれてきてるんで、ケーブルカー入り口までやっと来た時はもう足ガクガク(笑)。情けなや。こっから下を見るとほんまよう登ってきたなあー、って感じです。
こっからは徒歩でも登れるけどさすがにケーブルカーに乗る。片道券2ユーロで往復券4.5ユーロってなんでじゃ?
でまあとりあえず頂上に着いたわけですが…。ケーブルカー出口から劇場(セアトロ・リカビトゥ)見えてるやん。しかもリハーサル真っ最中で音もまる聴こえ。うわーっ、やめてよ、本番までとっときたいのにっ
!!それにしてもあそこにあるんやったら私見たことあるはずやねんけどなあ。なんで以前は気がつかんかったんかな?
それよりなにより風が強烈!!足にキテる私は立ってるのも大変。とりあえずカフェに入る。カフェもさすがに今日の強風では外に席は出せないようでした。ちょうど劇場が窓から見えるので様子が見えてよろしいよろしい。とりあえずフラッペ(アイスのギリシャコーヒー)を注文し劇場をぼーっと眺めながら時間をつぶす。

ケーブルカー出口から見たセアトロ・リカビトゥ。
実に野外劇場〜ちゅう感じです。
空が焼けてキレイでした。それにしても風キツイ…。

PM7:30(開演2時間前)、ぼちぼち行きまひょかー、とカフェを出、劇場へ向かう。遠そうに見えたけど行ってみたらリカビトスの頂上から10分程。おお、すでにもう3,40人程おるではないか。はよ来といてよかったぞ。ちょうど開場したとこみたいで、やっぱしいい席キープしたかったんでそそくそと中へ。
おーっ、これがステージかー。バックに白い傘を並べたシンプルさがよいよい。やはり円形劇場なんでステージから客席までは結構距離があって、しかもそこにPA(音響)ブースがでーんと。こら最前列やったら却って見えへんがな。というわけで3列目のセンターちょい右、という割と特等席をゲット。うん、やっぱここが一番よう見えるアングルやな。と納得してたらしばらくしてブースにビデオカメラが設置された。ちょー待ってえな、私の正面やんか
!!てなわけで私の位置からはステージセンターが全く視角になってしまった。こらあかんがな、と席を移動することに。すでにもう結構なお客さんが入ってきて席も埋まってきとるというに〜っ。そんなもんはようからセッティングしとかんかいっ、とかぶつくさいいながらもまあまあ7列目のええとこをキープ。
それにしても今日はほんま風強い上に冷たいわ。上一枚持って行ってて正解でした。

劇場前。ああ、いよいよや〜。
露店では何故か豆とか売ってました。
ステージの様子。手前にで〜んとPAブースが。

開演30分前。ステージ前に人だかりが。あ〜立見でもええんや。そやなあ、出来たら私も間近で見たいなあ。でも足がもうホンマえらいしなあ。でも最初で最後の機会かも知れんしなあ…。

…で、結局ステージ前に行きました。
それにしてもほんま間近(ほぼ2列目)。手ェ伸ばしたら届きますここ。そんなわけでよけいにテンションが上がり、気がつけば足の痛みは感じなくなっていた。

そして客電が落ち…

バンドメンバーがスタンバイ終えて…

ステージ後ろから…出てきたーーっ!!アルヴァニタキ!!ホンモノや!!生きとる!!動いとる!!

もうね、この瞬間の気持ちなんて文章化不可能。だって7年間憧れ続けて、ライヴ見るなんて夢やなあ、と思ってた当人がですよ、目の前2メートルのとこにおるんですよ。ありえへん!!でも現実という。
ほんま金と時間と体力使ってはるばる日本から来てよかったとうるうる来ました。(ハジヤニスの時も同じようなこと書いてたような)
1曲目はイスにすわって意外にもアコースティック・セットでスタート。新作から「Ενα τραγουδτ για την Ελευθερια(エレフセリアの為のひとつの歌)」。いや冷静に聴けませんて。その後も新作のナンバーを中心にアルバム「
ΜΕΝΩ ΕΚΤΟΣ」「ΤΑΝΙΡΑΜΑ」から選曲という私にしたらかなり嬉しすぎる選曲をしてくれたんですよ。コピーして演奏してたこともある「Ζωη κλεμμενη」がライヴで聴けるなんて!!絶対アルヴァニタキは私が来てるん知っててやってくれてるに違いないとかアホな妄想してまいます(笑)。

その距離1メートル!!信じられん!!

バンドメンバーはキーボードがアレンジャーでもあるヨルゴス・ザハリーウ、後はちょっと名前が聞き取れなかったけども、ほぼ'02年にリリースしたライヴ盤と同じメンツの様です。ブズーキ兼ジュラスのスピロス・グーマス、ギターのディミトリス・バルバガラス、ベースのヤニス・アンニノス、アコーディオン、ドラムス、パーカッションといった具合。ブズーキ2本でハモって欲しかったな、ってのは贅沢かな。贅沢やな。
夢見心地な前半約1時間が終了し…。
一旦アルヴァニタキは引っ込み、出て来たのはゲストのメリーナ・アスラニドゥ。去年アルバムデビューしてて私も聴いてたんやけどちょっと印象の薄いアルバムやった記憶があったんやけど、やっぱライヴはいいわ。何聴いても名曲に聴こえる(笑)。
続いてはギターぶらさけたまだ若いスキンヘッド野郎。イサイアス・マティアンバっていう名前。ちょっと初耳やねんけどなんかアフリカっぽい名前ですね。実際それっぽかったような。でもギリシャ語で歌ってたし、観客も大合唱してたところ見るとギリシャでは売れてる曲なんかしらん。サビが「イメ カラ ケ サーガーポ」とかいう感じですぐ覚えれたので私も合唱してたんやけども(笑)。でもこの曲に限らずギリシャの人はやっぱり歌うことが大好きなんでしょうね。どの曲もフルコーラス一緒に歌ってますわ(笑)。

この後はまたアルヴァニタキが出て来てメリーナ、イサイアスと共演。アルヴァニタキがとにかく寒そうで、観客から投げ込まれたGジャンを思わず来てたりしてました。私が投げたかったなあ(笑)。

イサイアス・マティアンバ メリーナ・アスラニドゥ&アルヴァニタキ

さて、後半はブズーキソロでスタート。やっぱり上手い人は音の粒が揃ってんねんな。弦をはじいてる、って感じがないんよね。流れるように弾いてる。
それに続いて再びアルヴァニタキ登場。こっからはライヴ盤「ΕΚΤΟΣ ΠΡΟΓΡΑΜΜΑΤΟΣ」
の再現といった感じのオールド・ライカ特集。観客のノリが凄い。
ダルブッカの短いソロを皮切りにまた自分の曲へと。ここでクラリネット奏者が加わったのですが、この奏者がなんとマノス・アハリノトプロス
!!結構いろんなアルバムに参加してる名手なんですよ。いやいやまさかこの人まで見れるとはなあ。アルバム「ΤΑ ΚΟΡΜΙΑ ΚΑΙ ΤΑ ΜΑΧΑΙΡΙΑ 」と「ΤΡΑΓΟΥΔΙΑ ΓΙΑ ΤΟΥΣ ΜΗΝΕΣ」の曲が中心。共に名盤中の名盤だけにこれはたまりません。
ライヴ終盤はアルトサックス、トランペット、トロンボーンのブラス隊が登場し、ラテンコーナーも。

ブズーキ&ジュラスのスピロス・グーマス
ブズーキ奏者もスタンディングでノリまくり。 意外やったマノス・アハリノトプロスの登場
Gジャンも脱ぎ、熱いラテン大会

そしていよいよラストナンバー。もうこれで決まりの「ΔΥΝΑΤΑ」。もうどれだけこの曲をライヴで聴きたかったか。観客も、もちろん私も大興奮!!フルコーラス絶叫しましたよ(笑)。

ハジヤニスはアンコールなしで終わったけどこっちはそうはいかん。まだやってない曲があるでしょー、ってんでひたすらアンコール。むこうのアンコールは「ヤーローッ」っていうんですね。どういうスペルなんやろ。

そして出て来ましたアルヴァニタキ
!!演奏するのはもちろんΜΕΝΩ ΕΚΤΟΣ」。うわーん。もう聴きたかった曲は全部やってくれました。素晴し過ぎる!!マノスはクラリネットをネイ(カヴァル?)に持ち替えてソロを。そして最後の最後にもう1曲演奏して約3時間の夢のような、ほんま私にしたら夢でしかなかったはずのライヴが終了したのでした。
しかしその場で余韻に浸る間もなく出口へと民族大移動が始まり、私も人の波に呑まれて出口へと。
そうするとステージ裏手からギターケースかついだおっちゃんがひょいと出て来た。あれ!?ギターの人やんか。思わず波から離れ声をかけに行ってしまった。以下その会話(の想像。何いうてるか実はようわからんかった)。
「いやー、今日のライヴ最高でしたわ
!!
「おう、そうか。おおきに。」
「実はこれ見る為にわざわざ日本から来ましてん。」
「え、ほんまかいな!?ほんまにこれだけ!?」
「あ、いや、一応観光もしますねんけども。」
と、ここでギターの人のマネージャーらしき人に呼ばれて残念ながら行ってしまった。でも最後に手を出してきてくれて握手してくれました。ええ人や〜。

ネイを吹くマノス。この強風でようこんな楽器が吹けるなあ。
最後に握手してくれたギタリストのディミトリス・
バルバガラス。いかつい顔してたけど感じええ人
でした。

とにかく強烈な感動を与えてくれたライヴでした。忘れることはないけども同じだけの感動を味わうことはもうないやろなあ。

この晩はさらに夢でもアルヴァニタキのライヴを見たというウソのようなほんまの話で今回のメインイベントは幕。