★Α,α(アルファ)★


アンゲリーキ・ジーカ
(ΑΓΓΕΛΙΚΗ ΖΗΚΑ)

'71年アテネ生まれ。ピアノ、音楽理論を学び、'89年よりシンガーとして活動を始める。

ΣΤΗΣ ΑΓΑΠΗΣ ΜΑΣ ΤΑ ΙΧΝΗ('96) POLYDOR 531 966- 2
(スティス・アガピス・マス・タ・イフニ)
知ってる限りではギリシャ最高の美形シンガー。内容はともかくこれはジャケで買わなあきません(笑)。とはいえプロデュースが名エンジニアでもあるコスタス・カリメリスなんで内容ももちろん悪くないです。特に1曲目「ΠΑΡΑΞΕΝΗ ΦΛΟΓΑ(パラクセニ・フローガ)」はスパニッシュ・ギターが熱い名曲。実はコピーして演奏したこともあったり。これが抜けてええ曲なんで2曲目以降がちょっと印象が薄く感じてまうのは気のせい?(でも確かにちょっと似たりよったりの曲が多い…7,8,9曲目のサビなんて1曲目クリソツ。リサイクルにも程がある…)
5曲目みたいなギリシャ・トラッド的な曲もあるけども、おおむねしっとりとした哀メロのスロー・ナンバーが中心。10曲目「ΜΙΑ ΑΚΟΜΑ ΦΟΡΑ(ミア・アコマ・フォラ)」なんてちょっとアレンジは安っぽいけどなかなかの名曲。
ちなみに1stプレスのオリジナル・ジャケットは美形ぶりを是非アナログ盤でも堪能したいぐらいなんやけど、2ndプレスで何故かジャケが変わった上、ラストに1曲増えてます。なんてことすんでしょうか…。(2ndプレスジャケはジャケ画像にマウスを持ってくと現れます。)まあ2ndプレスのジャケも悪くはないけどねえ。しかたなく両方買ってしまった(笑)。あ、あとヤニス・スパーサス
(ex.ソクラテス)もギターとラウート弾いてます。
ΝΥΧΤΕΣ ΣΕ ΑΛΛΟΝ ΟΥΡΑΝΟ('99) POLYDOR 547272- 2
(ニフテス・セ・アロン・ウラノ)
2nd。これも実は1曲目「ΟΠΟΥ ΠΑΣ(オプ・パス)」をコピーしたんですわー。彼女の曲を2曲もコピーしたんは間違いなく日本ではわたしらだけやという自信はむっちゃあります(笑)。
さてさて内容の方ですが、前作とはだいぶ雰囲気が変わってます。アコースティック楽器がメインになってすんげー上品というか落ち着いた雰囲気になったというか。どの曲も哀愁をたたえながらも爽やかさを感じさせる好アルバムに仕上がってます。隠れた名作といえるかも。
残念ながら今んとここれ以降のリリースがないんよなあ…もったいない。是非復活して欲しいシンガーです。


アクリタス
(ΑΚΡΙΤΑΣ)

メンバーはスタヴロス・ロガリディス(アコースティックギター、ベース、ヴォーカル)、アリス・タスーリス(キーボード)、ヨルゴス・ツパーキス(ドラムス)の3人に、アルバムではディモス・パパフリストゥ(エレクトリック・ギター)が参加。
スタヴロス・ロガリディスは以降ソロ活動に。
ΑΚΡΙΤΑΣ('73) POLYDOR 2421031
(アクリタス)
これぞグリーク・プログレの最高作!!と書いてもそうそう反論する人もおらんでしょう!!(実際ネットでのレビューをちょろちょろ見たけども絶賛が多かった)よくこの時代にこの国でこんなん作れたもんです。
まずジャケがええし(絶対ジャケだけで買うわなあ)、内容の濃さも当時全盛のブリティッシュ・プログレにひけはとってないんちゃうかなと。よく引き合いにエマーソン・レイク&パーマーやイタリアのラッテ・エ・ミエーレが出されてたりしますが、私はその二つよりも、ロック、フォーク、ブルース、ギリシャ音楽(ギター・ソロなんかに影響が顕著)、ジャズ、クラシック(特にバロック)等の一聴節操のないようなミクスチャーの手法なんかがオランダのフォーカスの方がなんか近いような感触がありました。(まあ確かにモロELPなとこもあるんやけど)
一応A面8曲、B面5曲で区切られてはいますが、基本的にはトータル・アルバムのようです。というかCDではトラックが分割されてなくて全部つながって1曲になっとるんです(泣)。そんなわけで曲の変わり目がはっきりわからんとこもあったりしますが、せっかくなのでタイトルの邦訳をしてみました。

A1. 侵略  
A2. 誕生  
A3. 子供  
A4. 記憶  
A5. 帰還  
A6. 愛   
A7. 自我  
A8. 歌   
B1. 祭  
B2. 奇跡   
B3. 夢
B4. ?  
B5. 征服 & ?

ようわからんのもあったけどまあこんな感じ。(ほとんど一語なんでラクでした)まあ単語の流れからするとやっぱりトータル・アルバムぽいですね。まあとにかくグリーク・プログレといわず、プログレの名作なんで何はともあれ見かけたら買いましょう。
ちなみに私はCDをギリシャで安売りしてたんでそん時に買いました。しかしこのCD、どうもトラック分割はしてないし、トレース・ノイズのようなもんも聴こえるしで、もしかして盤起こし?(ちゃんと大手Polygramからのリリースなんやけど…)
そんなわけでオリジナルLPも欲しいなあ、なんて思ってたりもして。


アクロス・アポーリトン
(ΑΚΡΩΣ ΑΠΟΡΡΗΤΟΝ)

'98年にディミトリス・パルーディス(ギター、ヴォーカル)により結成。他のメンバーは、マルケッラ(ヴォーカル)、マリアンナ・カペル(キーボード、ヴォーカル)、サナシス・エヴァンゲール(ベース、ヴォーカル)、フリーストス・フマニーディス(ドラムス)。
SMS ('04) POLYMUSIC 7770012
こりゃもうジャケの写真通りのポップにハジけたロック。ちょっとエヴリディーキに似たマルケッラ嬢の声もバンドによう合うてます。ロックなサウンドながらしっかりギリシャ的な哀感もあるし。特に泣き泣きのシンフォニックな5曲目「ΕΙΝΑΙ ΑΡΓΑ(イネ・アルガ)」なんてすんばらしい曲。こんなんスルーせんでほんまによかった(笑)。
ちなみに小ネタですが、エンジニアがLIBRAレーベルとかでお馴染みのミハリス・ニコルーディスだったりします。
あともひとつ、キーボードのカペルちゃん、異常に美形です(爆)。



アレクシア
(ΑΛΕΞΙΑ)

'65年キプロス生まれ、'87年にアテネに移りデビュー。デビューアルバムがいきなりプラチナ・ディスクという大ヒットを記録。
本名はアレクシア・ヴァシリーウ。

ΚΕΚΛΕΙΣΜΕΝΩΝ ΤΩΝ ΘΥΡΩΝ('94) BMG74321-25 667 2
(ケクリスメノン・トン・スィロン)
本サイト開設時は恥ずかしながらこの人知らんかった。掲示板への書き込みを見てとりあえず購入してみた一枚。いきなり大仰なアレンジの曲でスタート。声質、唱法ともにちょっとアンナ・ヴィッシに似てるような。(アンナをもうちょっとあっさりさせた感じ)曲は全曲ヨルゴス・ハジナーシオスの作曲によるもので、ちょっとポップ過ぎる気はしますが結構いい曲書いてます。ミュージカルっぽい曲なんかもあって面白い。ギリシャ色はやや弱めかなあ。なんか聴いたことある男性の声が入ってるなあ、と思ってクレジットを見たら、ゲストでステファノス・コルコリスが1曲歌ってました。これがまたええ曲ですねん。とりあえずヴィッシはコテコテすぎてちょっと、という人にはぴったりかと(笑)


アルキノース・イォアニーディス
(ΑΛΚΙΝΟΟΣ ΙΩΑΝΝΙΔΗΣ)

'69キプロス生まれ。'93デビュー。ディーミトラ・ガラーニやディオニシス・サヴォプロス等ビッグネームとの共演も多く、バカ売れはしないものの高質な作品を提供してくれるアーティスト。ギターやラウートの演奏も達者。

ΑΝΕΜΟΔΕΙΚΤΗΣ('99) MERCURY 546064
(アネモディクティス)
ディオニシス・サヴォプロス、エレフセリア・アルヴァニタキがゲスト参加。またHumanTouchスタヴロス・ランツィアス(p,Key)、ヨーティス・キオヴルツォーグル(b)、DAVID LYNCH(sax)が全員参加。特にヨーティスは1曲ベース多重録音曲を提供してたり、貢献度は非常に高いです。内容の方はざっくり言ってしまうとフォーク・ロック的ではありますが、もちろん単調さは全くなくて、ジャズの香りや、リコーダーのアンサンブルを導入したり、まるっきり中世・ルネッサンス曲やん、といった曲もありアレンジの工夫はかなりのもの。聴く度に発見のあるアルバムです。



アルキスティス・プロトプサールティ
(ΑΛΚΗΣΤΙΣ ΠΡΩΤΟΨΑΛΤΗ)

オフィシャルサイトURL: http://www.alkistisprotopsalti.gr/

'57エジプトのアレキサンドリア生まれ、'65年にギリシャに帰国し、'77年にソロ・デビュー。'91年には今をときめくボスニアのアーティスト、ゴラン・ブレゴヴィッチのプロデュースでアルバムをリリース。最近ではヒットメーカー、ニコス・アンディパス(元ソクラテス)とのコラボレートが記憶に新しい。

ΠΕΣ ΜΟΥ ΘΑΛΑΣΣΑ('02) MERCURY 066641 2
(ペス・ム・サラッサ)
久々にアンディパスの手を離れ、エンジニアでもあるコスタス・カリメリスのプロデュースによる作品。まず作曲陣がバラエティに富んでます。アンドーニス・ミジェーロス、スタマティス・クラウナキス、ディミトラ・ガラーニ等に加え、ジャズ・ロック・グループΙΑΣΙΣ(イアシス)の曲やタンゴの異端児アストル・ピアソラまで。曲調自体もかなりバラエティに富んでいて、7曲目の「Ya Habibi」なんてアラビア風に始まって歌に入るとギリシャ風、サビの部分はトルコ風といったメロディーにスパニッシュ・ギターやらメタル風ギター・リフまでぶちこんでてそーとー面白い。(ちなみにこの曲のオリジナルはゲスト参加してるスパニッシュ・ギターのMario Reyesのソロアルバムに収録されていて、こっちもプロトプサールティがヴォーカルをとってます)10曲目のクラウナキス曲ではステファノス・コルコリスがピアノを。これもええ感じです。ラストはアンドーニス・レモスとのデュエットで晴れやかに締め。腹一杯になるアルバムです。


アマリア・アヴグスタキ
(ΑΜΑΛΙΑ ΑΥΓΟΥΣΤΑΚΗ)

スター発掘番組「DREAM SHOW」出身。詳しい情報募集中(笑)。

ΜΗΝ ΔΩ ΣΤΑ ΜΑΤΙΑ ΣΟΥ ΒΡΟΧΕΣ('07) SONY BMG 88697092802
(ミン・ド・スタ・マティア・ス・ヴロヘス)
デビュー作。若くて美形やのにまるでおばはんみたいなしっぶい(←ホメてます)声しとんのは意外でした。 同じギリシャの歌手で例えると、大ベテランのマリネッラ・タイプの声質と歌い方かなあ〜という感じ。
内容の方ですが、曲調はオーソドックスなライカ(ギリシャ歌謡)・スタイル。まあバックの演奏は今風なんでいわゆる"モダン・ライカ"ってスタイルになるんやろうけどとにかく全篇にわたって曲がええんですよ!ハズレ曲なし。(特に後半) そんなかでも何曲かピックアップしますと、4曲目のタイトル曲はクラリネットとブズーキの速弾きが印象的なツィフテテリ。そして5曲目「ΙΔΙΑ ΛΑΘΗ(イディア・ラシ)」が個人的にはベストトラック。サビの泣きメロが素晴らし過ぎ。ディストーション効かせまくったギターもいいし、間違いなく今年('07)のギリシャ曲ベストテンに入ります!6曲目「ΤΟΤΕ(トテ)」も思わず一緒に歌ってしまうようなええサビメロ。ブズーキも弾きまくってます。8曲目「ΓΥΡΝΑ ΠΙΣΩ(ギルナ・ピソ)」もどうしようもなくギリシャ的な泣きメロがたまらん。あーギリシャ行きたいと思わせる罪な曲(笑)。 収録曲は10曲と最近にしては少なめですが、その分密度が濃いオススメ盤です。


アネモス
(ΑΝΕΜΟΣ)

オフィシャルサイトURL: http://www.anemosmusic.gr/

ヴォーカルのカテリーナ・ニツォプール、ギタリストのコスタス・ハツォプロスの2人により'98年に結成されたユニット。
カテリーナのクリアーな声とコスタスの12弦ギターの美しい響きを生かした音楽は日本でも人気が高く、地中海レーベルにも何曲かカバーされている。ユニット名の意味は「風」。

ΑΝΕΜΟΣ('98) WEA 3984 22700 2
(アネモス)
アルキノース・イォアニーディス、エレーニ・ツァリゴプールをゲストヴォーカリストに迎えてリリースされた1st。すでにシンフォニックでドラマチック、トラディショナルでポップなANEMOSサウンドを確立してしまっています。参加ミュージシャンもごっつう豪華で、スタヴロス・ランツィアス(p,syn,ds)、ヨーティス・キオヴルツォーグル(b)、DAVID LYNCH(sax)のHuman Touchの3人に、HAIG YAZDJIAN(ウード)、ハリス・ランブラキス(ネイ)などなど。個人的なベストトラックはHAIGのウ−ドソロがかっこいい1曲目と、なんとも泣かせるメロディーにやたらかっこいいランツィアスのドラムとヨーティスのベースがからむ8曲目。ちなみにこのアルバムはちょうどリリースされた頃にギリシャへ行っていて、そん時に試聴機に入っていたのを聴いて「こらええわ」と思って買ったのでした。
ΘΥΜΑΤΑ ΕΙΡΗΝΗΣ('99) WEA 3984 27220 2
(シマタ・イリニス)
日本語にすると「平和の被害者」という意味のギリシャのTVドラマのサントラとしてリリースされた2nd。個人的には最高作。曲の良さが頭抜けていい!!サントラという性質上同じ曲のアレンジ違いが結構ありますが、アレンジがまたよく考えられているのです。文句のつけようなし。前作でも参加していたHuman Touchの貢献度が非常に高く、曲によってはバックがHuman Touchの3人のみ、なんてのもあります。6,16曲目のDAVID LYNCHのサックス・ソロなんて絶品!!14曲目ではベースのヨーティスがバカテクプレイヤーぶりを一瞬見せます。さらに15曲目はランツィアスのソロ・ピアノ(1曲目の変奏)。この人の優し気な感触のピアノはほんま好きやなあ〜。他にはハリス・ランブラキス(ネイ)が、そしてソクラティス・シノプロス(ポリティキ・リラ)が参加。初めてのギリシャ音楽、という人にも超オススメです。
ΦΥΓΑΜΕ('00) WEA 8573 83518 2
(フィーガメ)
4曲入りシングル。あなどってはいけません、なんと全曲新曲!!タイトル曲はまたまたTVドラマの主題曲。ANEMOSらしいドラマチックなええ曲です。残り3曲のインスト曲はタイトル曲の変奏で、2曲目は室内楽ぽいバックにジュラスのアドリブ・ソロが乗るバージョン。3曲目はメロディーをオーボエが、バックはギター、ピアノ、弦クァルテットといったこれまたかなり室内楽的なアレンジのバージョン。ラストはコード進行だけいただいて適当(笑)にインプロやってるような感じ。単にリミックスではないってのはなかなかポイント高いです。
ΙΣΩΣ Η ΑΓΑΠΗ...('00) WEA 8573 85499 2
(イソス・イ・アガピ)
シングルを一枚はさみリリースされた3rd。エレクトリック・ギターの使用が目立ち、今までの作品と較べるとロック色が強くなったかなあ、という印象。実際民族楽器の使用も減ってます。それでもやっぱり曲はすんごくいいんですけどね。シンフォニック度では一番かも。またまたリズムセクションにはHuman Touchの2人が大活躍。DAVIDの代りにエレクトリック・ギターのクレオン・アンドニーウ(ex.MODE PLAGAL)を加えた3人が12曲中7曲をバックアップしています。
ΚΩΔΙΚΑΣ ΕΝΔΟΣ('04) MBI CD16593
(コーディカス・エンドース)
4年振りにリリースされた4th。レーベルもワーナーからMBIに移籍。もう待ちに待った、って感じ。解散したんか、とも思ってまいましたがよかったよかった。一応コンセプト・アルバムのようですが、どうもテーマが抽象的というか、イマイチぴんときません。(英題は「CODE WITHIN」。「コードの中に」って?ようわからんでしょ。一応英詞もあるんですけど…)まあそれよりなにより音楽の方は…。正直なとこ、今までの作品とはあきらかに違うように感じます。なんかねえ、「軽い」んですな。何故か今作ではループや打ち込みを多用してて、どうも1曲1曲がデモっぽいというかダンス・リミックス・バージョンみたいというか、ANEMOS独特の官能性、みたいなのが希薄になってるような気が。パーソネルを見ても生楽器はコスタスのギター(ちょっとジュラスの音も聴こえるけどコスタスが弾いてんのかな?)のみのようなのも原因なんでしょうか。あ、あと個人的には「3人目のANEMOS」だと思っていたドラム&キーボードのスタヴロス・ランツィアスが参加してないのも大きなマイナスポイント。(1stからずっと参加してたのになあ〜)曲自体もちょっと陰影のある曲が少なくなった感じ。11曲目の「ΦΩΣ」なんてやたら爽やかでアイルランドのケイト・ラズビーみたい。でも7曲目や9曲目等従来のANEMOSを感じさせる曲も勿論あるんですけどもね。そんなわけで残念ながらちょっと淡白に感じたアルバムでした。(期待が大きすぎたってのもあるかな?公平に見たら十分水準以上のアルバムやと思います)



アンナ・ヴィッシ
(ΑΝΝΑ ΒΙΣΣΗ)

オフィシャルサイトURL: http://www.annavissi.gr/

'57キプロス生まれ、'77ソロデビュー。'83にプロデューサーのニコス・カルヴェラスと結婚、以降カルヴェラスのプロデュースでヒットアルバムを連発。'96の「ΚΛΙΜΑ ΤΡΟΠΙΚΟ」以降はほとんどプラチナ・ディスク、というギリシャ・ポップのスーパー・スター。ルックスが年々若々しくしかもマッチョになっていくのは何故(笑)。

ΚΑΤΙ ΣΥΝΒΑΙΝΕΙ('85) CBS 26652 2
(カティ・シンべニ)
ヴィッシといえばカルヴェラス、なんて公式があてはまってしまうのはまあ夫婦だからしょうがないんですが、このアルバムではアンドーニス・ヴァルディスが半分の曲を提供(アレンジも)してます。この時代の音なのか、バックはフュージョンというかアメリカンAORっぽい感じ。実際マルコス・アレクシーウ(piano,ex.Sphinx)やヨルゴス・マグララス(vln)等ジャズ系ミュージシャンも参加してます。まあ正直私この頃のフュージョンって大好きなんすね。だもんでギリシャ色は薄めながら、このフュージョン色で高評価をあげたいと思います(笑)。エレピの音なんて懐かしいよ〜。ヴァルディスのメロディアスなナンバーをこのサウンドで聴くというのも新鮮でよろしい。
あ、ヴィッシについてはなんも書いてへんわ(爆)。
Ω! ΚΥΠΡΟΣ('95) COLUMBIA 477548 2
(オ・キプロス)
めずらしくカルヴェラスの手を離れたアルバム。というのもちょっとした企画もの的なアルバムらしい。全曲キプロスのトラッドを取り上げています。キプロス出身のヴィッシには慣れ親しんだ曲なんでしょうかね。アレンジはシンセサイザーとプログラミングを主体としていて、いわゆるライカ的なアレンジとは一線を画した感じ。一時期のスパノダキスあたりの雰囲気も。アレンジャーはキーボーディストのアンドロス・パパパブール。(へんな名前。)1曲目の「ΤΟ ΓΙΑΣΕΜΙ」はコンスタンディーナやサヴィナ・ヤナトゥ、モーニング娘の飯田圭織さんも歌ってたんで、結構スタンダードなキプロス・トラッドなんでしょうか?しかしこういうアルバムでもヴィッシは相変わらずの熱唱。もうちょっと力抜いてもええんちゃうん、というのが個人的な感想。しかしまあソフトに歌うヴィッシってのも違和感あるかも(笑)。
ΚΛΙΜΑ ΤΡΟΠΙΚΟ('96) COLUMBIA 483908 2
(クリマ・トロピコ)
ヴィッシならではの畳み掛けるように歌う3曲目のバラード(クラリネット・ソロがまた泣かせる)とか結構いい曲はあるんですが、全体的なインパクトはちょっと弱いような。でもクラリネットを結構多用したカルヴェラスのアレンジはさすが。
ΤΡΑΥΜΑ('97) COLUMBIA 487859 2
(トラヴマ)
曲粒揃い!!どれもシングルカットできそうなほど耳に残ります。実際この年のギリシャのベストセラーでした。1曲目頭のダルブッカからもういきなりかっこいい〜。イントロや間奏ではジュラスが効果的に使われていてこれがまた印象に残ります。14曲目はイケメンシンガーのサキス・ルーヴァスとのデュエット。これもついつい一緒に歌いたくなるくらいノリのいい曲。ダルブッカも叩きまくりでむっちゃかっこいい!ラストはスローな曲でしっとりと締めるなど構成も素晴らしい。今回は何曲かアレンジとプロデュースにDJのJOEY BALINが起用されてますが、カルヴェラス作品とそう変わらんような。とにかくギリシャポップを語るなら必聴の一枚!!
ΑΝΤΙΔΟΤΟ('98) COLUMBIA 491096 2
(アンティドート)
ヴィッシ会心作!ちょうどリリースされた時分にギリシャへ行ったのですが、あちこちで宣伝してましたねえ。TVでもこのアルバムからのビデオクリップ流れまくりでした。(でもこの時には買わんかったのですが)魔女ゴルゴンだかメデューサだかをイメージしたようなジャケも(造りも豪華)良い!どの曲も完成度高くてメロディーが凄く耳に残ります。てカルヴェラスのアレンジもバラエティ豊かで、タイトル曲(解毒剤、ちゅう意味だそうな)の狂暴性溢れるギターやら「ΜΑΓΚΑΒΑ ΤΟΥΤ」のヴォーカルに絡み付くダルブッカ(アラブ太鼓)やら、聴きどころ満載!ちなみに私「ΜΑΓΚΑΒΑ ΤΟΥΤ」のクリップが大好きで。サントリーニ島でヴィッシともうひとりの男性ヴォーカリストが踊りまくるクリップなんですが、なんかハマってしまった。あと単純にサントリーニ島が綺麗。あとで出たヴィッシのビデオクリップ集DVDでついに日本で見れる!と思ったらなんと未収録。なんでやねん(泣)。ところでこのアルバムはエンハンスド仕様になっていて、1曲目のクリップが見れます。まあDVD持ってるんで私は見ることないんですが(笑)。
EVERYTHING I AM('00) COLUMBIA 498764 2
インターナショナル市場をターゲットにリリースされた。もちろん歌詞は一部(というか一瞬)を除き全て英語。録音はロンドンやニューヨークで、マイケル・ランドゥなど一流セッション・ミュージシャンを起用しています。ただ残念ながら、1曲1曲はいいんですけど、みんな同じような曲調(バスドラ4つ打ちユーロビート)なのでアルバムとしては単調。カルヴェラスも何曲か作曲はしてますが、今回はプロデュースはしてないです。そのせいかやっぱりヴィッシの良さが引っ込んだ、もったいないアルバム。唯一「Moro Mou」はギリシャっぽい演歌調でヴィッシらしい。
EVERYTHING I AM('00) COLUMBIA 669534 9
アルバムからのタイトル曲シングルカット。オリジナルバージョンとリミックスが3曲、あと「Moro Mou」収録。どうも私はリミックスものはあかんようで。オリジナルよりリミックスの方がよかった、ってことはほとんどないんです。そもそもオリジナルの方もずっとリピートして聴きたいという程好きやないんで、ちょっと苦しいシングルでした(笑)。
ΑΓΑΠΗ ΥΠΕΡΒΟΛΙΚΗ('00) COLUMBIA 669652 2
(アガピ・イペルボリキ)
「ΚΡΑΥΓΗ」に先駆けリリースされた6曲入りミニ・アルバム。まあ全曲あとの「ΚΡΑΥΓΗ」に収録されるんで、「ΚΡΑΥΓΗ」買うなら必要ないでしょう。出てすぐ買ったのにこんな売り方されたらかなわんなあ(泣)。
ΚΡΑΥΓΗ('00) COLUMBIA 501513 2
(クラフイー)
予告編(?)的なミニ・アルバム出したり、2枚組だったりで結構気合いが感じられます。実際お金もかなりかかってそう(笑)。内容的には「ΑΝΤΙΔΟΤΟ」と、曲個々では同レベルの曲が並ぶもののさすがに曲数多すぎて印象度ではどうしても「ΑΝΤΙΔΟΤΟ」に劣るように感じます。ケティ・ガルビーとのデュエットがあり。


アニフティ・サラッサ
(ΑΝΟΙΧΤΗ ΘΑΛΑΣΣΑ)

オフィシャルサイトURL: http://www.anixtithalassa.gr/

'96年アテネで結成。'99年からハリス&パノス・カツィミーハス兄弟のツアーに同行するようになり、その縁でハリスのプロデュースにより1stアルバムをリリース。メンバーはヨルゴス・ヴァシラトス(ギター、ヴォーカル)、ヴァンゲリス・マルカンドーニス(ベース、ヴォーカル)、ヴァシリス・イコノモプロス(ギター)、グリゴリス・フレメタキス(ドラムス)、ペリステーラ・グーマ(キーボード、1stのみ)、ニコス・サルタス(キーボード、2ndより)、レフテリス・ヴァラセーリス(ギター、1stのみ)。
Η ΑΝΟΙΧΤΗ ΘΑΛΑΣΣΑ('02) LIRA CD0570
(イ・アニフティ・サラッサ)
ハリス・カツィミーハスのプロデュースでリリースされたデビュー作。トラッド色とロック色の融合が絶妙。ギターなんて一瞬プログレっぽくもなったり。(実際ピンク・フロイドあたりの影響もあるらしい)哀愁感は控え目ながらロック・アルバムとしては上出来。



アンドーニス・ヴァルディス
(ΑΝΤΩΝΗΣ ΒΑΡΔΗΣ)

'48アテネ生まれ。'60年代後半からVikingsというバンドで、'76年からソロで活動。ヴォーカリスト、ギタリストであると同時に作編曲家としてもハリス・アレクシーウアンナ・ヴィッシ、フリスティーナ・マランゴージ等に曲を提供し、ヒットアルバム多数。また息子のヤニス・ヴァルディスもシンガー。

文句無しに私の最も好きなギリシャ男性ヴォーカリスト。コンポーザーとしてもフェイヴァリットのひとりです。初めにヴァルディスの声を聴いたのはゲストで1曲歌っていたケティ・ガルビーのアルバム。この曲を実はコピー演奏したんですが、簡単そうに思えてどうしてもマネ出来ないその節回しと独特の鼻のつまったような声にすっかりとりこに。その後で見たこの曲のクリップももうシブくてシブくてシビれました。(普通の人にはただのおっさんやろけど…)

ΣΥΓΚΑΤΟΙΚΟΙ ΕΙΜΑΣΤΕ ΟΛΟΙ ΣΤΗΝ ΤΡΕΛΛΑ('86) CBS 57034 2
(シガティキ・イマステ・オリ・スティン・トレラ)
ブズーキさえ使っていない脱ライカ路線のポップロック。しかし哀愁のメロディーと独特のコブシはやはりライカ(笑)。ゲストでフリスティーナ・マランゴージ、ラヴレンディス・マヒェリツァス、ハリス&パノス・カツィミーハス参加。ハリス・アレクシーウに提供した「ΦΕΥΓΩ」(名曲!!)もロック調にセルフ・カバーしてます。でも正直いうとオリジナルの方がいい(笑)。
ΛΕΥΚΗ ΙΣΟΠΑΛΙΑ('90) AKTH 467677
(レフキ・イソパリア)
特筆するとこといえば曲の良さくらいですが、もうそれでええんちゃうん!?やはりライカというよりロック色強し。4曲目のギターソロなんて速弾き+アーム・プレイのハード・ロック調でひたすらカッコいい!このアルバムくらいからラテン風ナンバーが1曲は入るようになった。
ΚΟΙΝΗ ΓΝΩΜΗ('94) WEA 450995 155-2
(キニ・グノーミ)
ギリシャ・ワーナーに移籍しての1枚目。音楽的には前作と同路線。ラストの曲が個人的にはかなり好き。
ΣΤΗΝ ΕΛΛΑΣ ΤΟΥ 2000('95) WEA 0630-12945-2
(スティン・エラス・トゥ・ディオ・ヒリアデス)
この頃のギリシャ・ポップ全体の流れか、かなりアコースティックな感触のアルバム(エレキ・ギターほとんど未使用)。ゲストでグリケリーア、ステリオス・カザンジーディス、ハリス&パノス・カツィミーハス参加。また息子のヤニスとも共演。デビュー前のエリー・コッキーヌもコーラスやってたり。ド頭の切な気なアコーディオンから即引き込まれます。7曲目のちょっとクラシカルなヴァイオリンもいいです。なによりラストの曲が感動的。ロック的なハデさが消えた分シブさが満載!名盤です。
ΞΕΔΙΠΛΩΝΟΝΤΑΣ ΤΙΣ ΣΚΕΨΕΙΣ ΜΟΥ('99) WEA 3984-27768-2
(クセディプロノンダス・ティス・スケプシス・ム)
この作品だけえらいレビューが遅れたんはそれなりに理由がありまして…というのもとにかく文章化に困るアルバムですねん。いやいやイマイチなわけやなくて逆にむーーーっちゃくちゃ良過ぎるんですわ!!2枚組なんでたっぷりヴァルディスの曲を聴けるだけでもありがたいのに、頭抜けまくってる超名曲も何曲かあって、間違いなく我が家のギリシャ作品のなかでもトップクラスに入る大名盤です。特に「ΜΠΑΛΑΝΤΕΣ(バランデス/バラードの意?)」と名付けられたDisc-1!!これこそギリシャ音楽界の奇跡というてもええぐらいの名曲オンパレード!!いきなし1曲目「ΨΕΜΑΤΑ ΣΟΥ ΛΕΕΙ」の泣きのクラリネットと十八番でもあるドラマチックな曲調の素晴しさ。3曲目「ΚΑΤΙ ΤΕΤΟΙΕΣ ΝΥΧΤΕΣ」のしっとりした哀感もたまりません。そして8曲目「ΚΑΙΝΟΥΡΙΑ ΜΕΡΑ」は数多いヴァルディスの名曲の中でも私が最も好きな1曲。このメロ、アレンジ、歌い方、全てが自分のツボの中心を突いてきやがんのです。
まあ'04年にギリシャ行った時に現地で聴きまくってたというアルバムなんで、思い入れ成分も多分にあるんやけど、2枚組ながらもヴァルディス入門にはいっちゃんええんちゃうかなあとも思います。
プラカ地区あたりを夕方ぐらいにこれ聴きながらぶらぶらしてたらたまりませんで〜。
ΤΑ ΚΑΛΥΤΕΡΑ ΜΑΣ ΧΡΟΝΙΑ, ΕΙΝΑΙ ΤΩΡΑ('00) WEA 8573 86041-2
(タ・カリテラ・マス・フロニア, イネ・トラ)
ゲストでグリケリーア、ヤニス・パリオス、ハリス・バルサクーリス、ヤニス・ヴァルディスが参加。またロック調の強くなったアルバムで、打ち込みが多用されています。それでも曲の良さは相変わらず。3曲目なんてついつい一緒に熱唱したくなってしまいます(笑)。ラテンロックな8曲目のリードギターもゲイリー・ムーアみたいでかっこいいし。何より12曲目、アンドーニス・レモスに提供した「ΕΤΣΙ ΞΑΦΝΙΚΑ」のオーケストラをフィーチュアしたライヴテイクがもう感動的に盛り上がります。イタリアン・プログレもびっくり(笑)。ラストの曲はオリンピック関係の曲(時期的にはシドニーでしょう)のようで、いかにも勇壮な感じでヴァルディスにしては異色。しかしこのおっさん、なんでこんなええ曲ばっかし書けるんでしょうか??
ΧΑΜΟΓΕΛΑΣΕ ΨΥΧΗ ΜΟΥ('02) HEAVEN 5304958 0006 2 3
(ハモゲラセ・プシヒ・ムゥ)
HEAVENレーベル(MINOSの系列)に移籍しての一枚。路線としては前作同様。ちょっと打ち込みの使用頻度が増えたかな?それにしてもまたまたええ曲のオンパレード。ほんまに凄い人です。おなじみのラテン・ナンバーの他今回はロックンロールも。やっぱり元バンドマンの血が騒いだんかな(笑)。ライカっぽい曲にええ曲が多いヴァルディスですが、このアルバムでの充実度はかなりのもんです。
Ο, ΤΙ ΕΧΩ ΣΤΟ ΧΑΡΙΖΩ('03) HEAVEN 5204958 0025 2 8
(オ・ティ・エホ・スト・ハリゾ)
ちょっとパットメセニーグループを思わせるようなジャケットのこの作品、まずゲストが今までになく豪華。なにせヨルゴス・ダラーラスにハリス・アレクシーウアンドーニス・レモスですよ奥さん(笑)!!曲の良さはもういわずもがな。特にあの感動的なドラマチック・ナンバー「ΕΤΣΙ ΞΑΦΝΙΚΑ(エツィ・クサフニカ)」の続編、「ΟΥΤΕ ΕΝΑ ΒΛΕΜΜΑ(ウテ・エナ・ヴレンマ)」、これがまた素晴らしい!!必聴ですよ奥さん(もうええって)。このアルバム、2枚組になっていて2枚目は別テイク&リミックスが4曲収録されてます。
ΟΙ ΦΙΛΟΙ ΜΟΥ ΚΙ ΕΓΩ('05) SONY BMG/WARNER SBW 520526 2
(イ・フィリ・ム・キ・エゴ)
グリケリーア、ヤニス・パリオス、ヤニス・ヴァルディス、ハリス・アレクシーウアンドーニス・レモスなどなど他のアーティストに提供した曲やら自分のアルバムからの曲やらを2枚にまとめたベスト盤。これだけならなんぼヴァルディスとはいえさすがに私は買わんのですが、わずか1曲の新曲にひかれて買ってしまった(笑)。しかしまあハズレ曲はないとはいえどうも選曲基準がようわからん。自分やったら絶対はずさんような曲が入ってへんかったりで、やっぱりベスト盤ってのは自分には合わんです…。
ちなみに新曲ですが、まあヴァルディスですから。悪かろうハズがありません。とはいえ2枚分の価値を背負わせるにはちょっと荷が重いかも…。次のアルバムに収録されんことを祈るばかりです(笑)。



アンドーニス・ミジェーロス
(ΑΝΤΩΝΗΣ ΜΙΤΖΕΛΟΣ)

'61ピレア生まれ。グリーク・プログレッシヴ・ロック・バンド、P.L.J.バンド(後のテルミテス)のギタリストとして活動し、その後はスタジオ・ミュージシャンとしても活動しながら作編曲、プロデュース等も平行して行う。初の本格プロデュース作品はヤニス・コツィラスの「ΦΥΛΑΚΑΣ ΑΓΓΕΛΟΣ」。その後自分のソロアルバムも発表。最近はプロデューサーとしてマルガリータ・ゾルバラ、エレーニ・ペータ等をプロデュース。エレフセリア・アルヴァニタキのツアー・メンバーとしても多くのライヴ作品が発表されている。アルヴァニタキのアルバム「ΜΕΝΩ ΕΚΤΟΣ」に提供した名曲「ΜΕ ΤΟ ΙΔΙΟ ΜΑΚΟ」はFAME STORY BAND、デスピナ・ヴァンディ、マリナ・スキアダレッシ等いろいろなアーティストにカバーされるスタンダードとなった。

BEYOND THE LIGHT('00) MERCURY 542362 2
キャリア十分の実力派ギタリスト、ミジェーロスの1stソロ。ゲストにエレフセリア・アルヴァニタキ、アメリカのフュージョン・グループ、スパイロ・ジャイラのメンバーを迎え、ニューヨークとアテネで録音された。いきなり7パートからなる組曲「BEYOND THE LIGHT」からアルバムはスタート。時にはプログレ、時にはフュージョン、時にはインド音楽(というかもろジョン・マクラフリンのシャクティ)など、いろいろなスタイルを取り入れながらも中心となるのはやっぱりミジェーロスのジャズをも消化した激ウマギター。また、ジョン・マクラフリンに捧げたという曲もあり、(でもそこでのギターは何故かスティーヴ・ヴァイ風)ミジェーロスのルーツが垣間見えます。(スペシャル・サンクスにはスティーヴ・ガッドの名前も)。14曲目のサンタナの「哀愁のヨーロッパ」というかゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」っぽい泣きギター(これもヴァイ風)もいい。(前半はピアニストのソティリス・レモニーディスとホテルで録音したとか)ラスト曲をアコースティック・ギター・ソロで締めるのもニクイ。とにかく全体的な内容でも、ギター・アルバムとしてもよく作り込まれた特級アルバムです。
LIVE ΣΤΙΣ ΒΡΥΞΕΛΛΕΣ('01) MINOS 7243 8 79732 2 0
(ライヴ・スティス・ブリクセレス)
5曲入、ベルギーはブリュッセルでのライヴ・ミニ・アルバム。ゲストにテルミテスの同胞、ラヴレンディス・マヒェリツァス、マルガリータ・ゾルバラが参加。頭からミジェーロス弾きまくってます。2曲目はヤニス・コツィラス「ΦΥΛΑΚΑΣ ΑΓΓΕΛΟΣ」収録の名曲(日本では因幡晃さんもカバー)「Η ΠΡΩΤΗ ΜΑΣ ΦΟΡΑ」。ここではマヒェリツァスがヴォ−カルを。ラテン・ロック調の3曲目に続いて4曲目、アルヴァニタキに提供した名曲「ΜΕ ΤΟ ΙΔΙΟ ΜΑΚΟ」。なんとヴォーカルはミジェーロス本人。アルヴァニタキのライヴ・テイクでも凄いギターソロ弾いてましたが、ここではさらに遠慮無しに弾きまくり。いやーかっこいい!5曲目はボーナストラックということでサウンドチェックを収録。ジャムなのかちゃんとした曲なんかようわからへんけど意外と美しいのは何故!?


アンドーニス・レモス
(ΑΝΤΩΝΗΣ ΡΕΜΟΣ)

オフィシャルサイトURL: http://www.antonisremos.com/

'70年ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。'80年にギリシャに移り、'95年にギリシャ・ソニーと契約。ギリシャ初のライヴDVDをリリースしたり'04年にはアテネ・オリンピック閉会式にも登場したりと、今やギリシャでは名実共に超一級のアーティストに。
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ΚΑΙΡΟΣ... ΝΑ ΠΑΜΕ ΠΑΡΑΚΑΤΩ('98) AKTH AKT491098-2
(ケロス...ナ・パメ・パラカト)
'98年春にギリシャへ行った際毎日レコード屋通いが日課やったのですが(笑)、その際店内でかかっていて思わず店の兄ちゃんに聴いて即買いした、個人的にはいっちゃん好きなレモスのアルバム。なんかねえ、録音が生々しいというか、空気感があるというか、そういうとこもええんですが、やはりなんといってもええ曲が多い。特に前半の粒揃い度は数あるギリシャポップスアルバムでも頭抜けてます。(その分後半がちょっと落ちる気も…)2ndにしてこの出来、まあ曲に恵まれたってのもあるけど、それを呼び込んだレモスの実力もやっぱり大したもんです。
スパニッシュギターやボンゴが入ったりちょっとラテン風かと思いきやアラビックなアレンジも入ったりの1曲目「ΠΑΜΕ ΠΑΡΑΚΑΤΩ(パメ・パラカト)」、ハープシコードの音色がとっても新鮮かつ郷愁を誘うゼイベキコスの2曲目「ΝΤΡΟΠΗ ΣΟΥ(ドロピ・スゥ)」、個人的にはベストトラックでもあり、サビのコーラスが超キャッチー(一回聴けば誰でも歌える)で、スパニッシュ・ギターのソロがめっちゃかっこええ3曲目「ΑΥΤΟΣ(アフトゥス)」、ジュラスとアコーディオンの絡みがなんとも切ない4曲目「ΕΧΕΙΣ ΔΙΚΑΙΩΜΑ(エヒィス・ディケオマ)」をはじめ、アンドーニス・ヴァルディスによるいうことなしの感動的超名曲「ΕΤΣΙ ΞΑΦΝΙΚΑ(エツィ・クサフニカ)」も収録され、などなど、ギリシャポップス未体験者のはじめの第一歩にもぴったりな好盤。
ΠΑΛΙ ΑΠ'ΤΗΝ ΑΡΧΗ('99) EPIC SONY EPC497516-2
(パリ・アプティン・アルヒ)
リリース時、タイトルがスタマティス・スパノダキスの名曲とおんなじタイトルやなあ、と思ったらなんのことはない、その曲でした(笑)。しかもアレンジ、演奏もスパノダキス本人。どーゆう縁があったんかしらん。1曲目がそのタイトル曲で、2曲目「ΜΕΙΝΕ(ミネ)」はちょっとアイリッシュ風のフロゲラがええ感じ。夕暮れどきに聴きたいメロウ・ナンバー。4曲目「ΜΗ ΖΗΤΑΣ ΣΥΓΓΝΩΜΗ(ミ・ジタス・シングノーミ)」は、ロッド・スチュワートがパクったことで有名なブラジルのアーティスト、ジョルジ・ベンの「Taj Mahal」。元曲は聴いたことないですが、アッパーな感じがよいです。5曲目、14曲目では名作曲家でブズーキの名手でもあるフリーストス・ニコロープロスの作曲でしかもブズーキも本人。さすがのブズーキを聴かせてくれます。
その他トラッド風、ロック風と作風は前作よりバラエティになった感じ。出来そのものは前作なみに良いと思います。(あとは個人の好みかな…)それにしてもレモスやっぱし歌上手いわ。ラストにはこれもスパノダキスの名曲「ΣΥΝΑΝΤΗΣΗ(シナンティシ)」で幕。この曲は正直インストの方が好きなんでイマイチに感じるのは私だけでしょうか(笑)。


アスパ
(ΑΣΠΑ)

'77ラリッサ生まれ。'98から歌の仕事を始め、ギリシャのTV番組「FAME STORY」で人気を博す。'03には待望のデビューシングル、そして'04にはフルアルバムをリリース。

ΓΥΑΛΙΝΑ ΟΝΕΙΡΑ('04) HEAVEN MUSIC 5204958 0033 27
(イァリナ・オニラ)

'03年リリースのシングルに続きリリースのフル・アルバム。プロデュースはディミトリス・コンドープロス。ブズーキ等の民族楽器の使用は控え目で、わりと爽やかな曲調が多くポップス的な色合いが強い。曲それぞれが丁寧に作られていてかなり粒揃いという印象。ラスト曲なんて結構ドラマチックで、アレンジ次第じゃプログレになりそう。ギリシャのイーグルス(と勝手に私が呼んでいる)フィリ・ヤ・パンダの3人が1曲コーラスで参加してます。「演歌くさいのはどうも…」という人にはぴったり。声にもあまりクセないしね。(アンナ・ヴィッシからアクを抜いた感じ。)まあ何よりブックレット写真の「谷間」に目がいってしまいました(どーせスキモンのおっさんですよ私ゃ)。