エレフセリア・アルヴァニタキ
(ΕΛΕΥΘΕΡΙΑ ΑΡΒΑΝΙΤΑΚΗ)

オフィシャルサイトURL:http://www.arvanitaki.gr/

'56ピレア生まれ。'79よりフォーク・バンド「オピスソドロミキ・コバニーア」でシンガーとして活動を開始。その後はニコス・クシダキス、ニコス・ママンガキス、ディオニシス・サブォプロス等の作品に参加し、'84にソロデビュー。その後は出せば売れるトップシンガーとしてWOMADにも参加したり、日本のアイドルにカバーされたり(笑)、最近ではミニマル音楽家の第一人者、フィリップ・グラスの曲に参加したりと、意欲的に活動中。

私のギリシャ音楽初体験はこのシンガーでした。初めてギリシャを訪れる前にちょっと音楽を予習しとこか、的なノリで日本の某プログレ系通販レコード店で購入したのが'95リリースの3曲入りライヴミニアルバム。これがもう、素晴らしかった。ハマりまくり。ギリシャでも、ミコノス島のレストランでかかってんのを聴いてひとり盛り上がったり(笑)。そんなわけで帰国後即コピー演奏にとりかかったことは言うまでもないです(笑)。現地でももちろん彼女のアルバムを4枚ほど購入。どれもがギリシャを思い出させる名盤で、今でもこの時買ったCDを聴くとその時のギリシャにトリップできますホンマ。最近は他のアーティストの作品へのゲスト参加がやたら多く、自分のスタジオ録音盤のリリースがえらいゆっくりなのが困りもの。 とにかく、今一番ライヴが見たいアーティストです。(夢では見たことあんねんけどなあ〜)

【'06.2.10追記】 その後念願のライヴを'04年夏にギリシャで堪能することが出来ました。さらに翌'05年には奇跡の来日公演も…。
詳細は下記リンクで。
2004.9.6 アテネ・リカビトス劇場
2005.5.20 愛知万博・EXPOドーム

ΚΟΝΤΡΑΜΠΑΝΤΟ ('86) LYRA CD3433
(コントラバンド)
スタマティス・スパノダキスプロデュースによる個人名義(とはいってもスパノダキスとの連名)では二枚目のアルバム。古き良きライカのスタイルから脱却した、ある意味冒険作!?懐かしいシモンズのエレクトロニック・ドラムの音が時代を感じさせますが、曲がいいのでそれほど気にならんでしょう。アルヴァニタキの声にはまだまだいい意味での幼さが残っていて実に可憐な感じで良い!です。(でもこの時ですでに30才!若々しい!)最近のライヴ盤でも演奏された「ΕΦΥΓΕΣ ΝΩΡΙΣ(エフィゲス・ノリス)」も収録。彼女としては初のヒットアルバムとなった。
ΤΑΝΙΡΑΜΑ ('89) POLYGRAM 841844
(タニラマ)
再びスタマティス・スパノダキスのプロデュースによるアルバム。某誌のギリシャ特集でアルバムの存在を知り、ギリシャへ行ったら絶対買うぞ!と思っていたアルバムのひとつ。「ΚΟΝΤΡΑΜΠΑΝΤΟ」の延長線的な音だが、完成度はこっちの方が高いように感じます。「ΜΟΝΟ ΛΙΓΟ(モノ・リゴ)」や「ΖΩΗ ΚΛΕΜΜΕΝΗ(ゾイ・クレメニ)」などギリシャ的哀愁がたっぷりの名曲が収録された名盤。個人的には初ギリシャから帰国後ずっと聴いてたアルバムのひとつなので、これを聴くとギリシャの鮮烈な想い出に浸ってしまいます。
ΜΕΝΩ ΕΚΤΟΣ ('91) POLYGRAM 849303
(メノ・エクトス)
元ソクラテスのドラマー、ニコス・アンディパスのプロデュースによるギリシャ・ポップの大傑作!!ギリシャ・ポップの流れを変えたハリス・アレクシーウの「ΔΙ'ΕΥΧΩΝ(邦題:祈りをこめて)のプロト・タイブともいわれるが、プロト・タイプとはとてもいえない完成度の高さ。何せ捨て曲全くなし!こんだけどの曲もいい、ってアルバムそうそうありません。曲提供はARA DINKJIAN(「NIGHT ARK」のリーダー)、名ブズーキ奏者でもあるフリーストス・ニコロープロス、ニコス・クシダキス、テルミテスのアンドーニス・ミジェーロスなどなど超豪華。でも実はプロデュースしたアンディパスの曲がないという(笑)。ARA DINKJIANの曲は実はNIGHT ARKの曲で、のちにミニライヴアルバムにも収録される超名曲。個人的にはアンディパスプロデュース作としては最高傑作やと思います。
ちなみにアルバムの曲半分以上コピーして恐れ多くもギリシャの路上でも演奏しました(笑)。
Η ΝΥΧΤΑ ΚΑΤΕΒΑΙΝΕΙ ('93) POLYGRAM 519251
(イ・ニフタ・カテベニ)
ジャズピアニストとしても有名なミーミス・プレッサスのノリのいい曲でスタートするライヴ・アルバム。ボリュームはたっぷりで、後半の盛り上がりはまさにライヴを体感してるよう。テルミテスのアンドーニス・ミジェーロスもギターとアレンジで参加、かなりテクニカルなハード・ロック・タッチのプレイを披露しています。曲は自身のアルバムの曲やらバティスティ/モゴール(イタリア)やらハジタキス、ツィツァニスなどのオールド・ナンバーなど粒揃い。
ΤΑ ΚΟΡΜΙΑ ΚΑΙ ΤΑ ΜΑΧΑΙΡΙΑ ('94) POLYGRAM 527059
(タ・コルミア・ケ・タ・マヘーリア)
またまた頭抜けた傑作!!ディミトリス・パパディミトリーウがプロデュース&アレンジを担当したARA DINKJIAN作品集。もちろんARAもウードやCumbusで参加。ついでにNIGHT ARKの同胞ARTO TUNCBOYACIANも参加し、1曲目からバルカン色をまき散らしながらハイテンションにトバしてます。ヴァシリス・サレアスのクラリネット・ソロもいい!エレクトリック色がすっかり影を潜め、アコースティック楽器が中心となったサウンドは躍動感がありつつもしっとりとした哀愁が漂っていて「もう最高!!」としか言い様がないです。パパディミトリーウのアレンジも素晴らしくて、特に終盤の物悲しさはなんなんだ…。
何、まだ持ってない!?すぐ買いなさい(笑)。
ΖΩΝΤΑΝΑ ΣΤΟΥΣ ΒΡΑΧΟΥΣ, ΚΑΛΟΚΑΙΡΙ'95('95) POLYGRAM 577871
(ゾンタナ・ストゥス・ヴラフス,カロケリ'95)
初めて聴いたギリシャ音楽。それがこのミニアルバムでした。これを一番始めに聴いてしまったことでその後の運命が決まってしまったような(笑)。とにかく語りたくても言葉では語れない究極のアルバムです。曲は3曲でいきなりバルカン色ぷんぷんの変拍子インストからスタートします。NIGHT ARKのふたり( ウードのARA、パーカッションのARTO)がもう全開です。凄x3!2曲目の「ΜΕΝΩ ΕΚΤΟΣ」がまたスタジオ盤とは全然違ったアレンジ(NIGHT ARKの原曲に近い)ARAのCumbus(ジュンブッシュ=トルコの複弦フレットレスバンジョー)ソロがかなりフィーチュアされ、終盤感動的に盛り上がります。凄x5!あ、すっかりライヴでは常連のギタリスト、アンドーニス・ミジェーロスもセンスのいいバッキングを聴かせてくれます。ラストの3曲目「ΔΥΝΑΤΑ」。冒頭からARTOのヴォイス+パーカッションのブッ飛びパフォーマンスに圧倒。またオーディエンスも熱い!サビでは大合唱ですよ。ここでもARAはCumbusを弾きまくっていて、特に2ndソロなんてブッ飛んでます。凄x10!!もちろん私もコピーに挑戦しましたが到底無理でした(泣)'98に再びギリシャに行った時にこの時のライヴの映像を見ることが出来たのですが、もう画面から目が離せなかったです。こんなライヴ、録画してるんやったらDVD出してくれ〜ほんま!!
とにかく私にとっては殿堂入りの一枚です。
ΤΡΑΓΟΥΔΙΑ ΓΙΑ ΤΟΥΣ ΜΗΝΕΣ ('96) POLYGRAM 537057
(トラグーディア・ヤ・トゥス・ミネス)
スケッチブック風の凝った装丁のジャケットが豪華。このアルバムもディミトリス・パパディミトリーウがプロデュース&アレンジを担当してますが、これがまた大傑作なんですわ。まあなんせ現地で初めて買ったアルバム、ということもあって多分に思い入れ成分も多いのは事実ですが。
それにしても前作でも完璧やな〜と感じていたパパディミトリーウのアレンジ能力が更に上がってるようなのが恐ろしい(笑)。雰囲気としてはこれもアコースティック楽器中心なので前作と似てはいますが、やはり「ギリシャ色」という点ではこちらが上でしょうか。たまりませんもう(笑)。
ΕΚΤΟΣ ΠΡΟΓΡΑΜΜΑΤΟΣ ('98) MERCURY 538659
(エクトス・プログランマトス)
自身の曲以外にライヴでよく演奏するライカ、レベティカばかりを集めた2枚組ライヴ・アルバム。ギリシャ色ぷんぷん漂います。意外とハマってしまうアルバムで、マノリス・ヒオーティス、ヴァシリス・ツィツァニス、アポストロス・カルダラスなどなど昔のライカやレベティカの曲の良さを認識させてくれました。初回盤(だけかな?)はアルヴァニタキが動く(!)パラパラマンガみたいなんがついててついついパラパラやっては「あ〜ライヴ見たい〜」とかえってストレスたまったりします。
ΕΚΠΟΜΠΗ ('01) MERCURY 548594-2
(エクポビ)
待ちに待ったスタジオ録音アルバム(実に5年ぶり)前作が良すぎただけに過剰な期待をして聴いてみたわけですが…あら、このあっさりした感じは何!?前作で聴かせてくれた強烈なギリシャフレイヴァーは何処に!?てな位汎ヨーロピアン・ポップス化してました。勿論ポップスとしては大量生産的な安っぽさは微塵もなく極上品だと思います。しかし私がアルヴァニタキに期待してるもんとはちと違うんやあ〜(泣)。ただラストの曲などには前作で感じられた胸が締め付けられるような哀愁があります。名曲。ゲストにポルトガルのファド・シンガー、ドゥルス・ポンテスが参加。(曲も書いてます)またジャズ・トリオHuman Touchのベーシスト、ヨーティス・キオヴルツォーグルとサックスのDAVID LYNCHも参加。LYNCHのサックス・ソロは流石。アレンジ&プロデュースは前2作でもピアノ、キーボードを担当したソティリス・レモニーディス。
LIVE ('02) MERCURY 018805-2
またライヴ盤かいっ!!というわけでシングル入れると4作目となるライヴ・アルバムは、自己のアルバムからの曲は少なめで、ハジダキスやクサルハコスなどの古き良きライカを主に演奏してます。まとまってはいますが、もうちょっと派手さがあってもよかったかな、という気も。全曲のアレンジはキーボード奏者のヨルゴス・ザハリーウ。
ELEFTHERIA ARVANITAKI LIVE('03) MERCURY/EMARCY 0602498012475
「LIVE」のヨーロピアン・バージョン。ただ表記が英語に変わっただけではなくなんと未発表ライヴテイクが3曲も増えています!!そーゆーことすんなよホンマ(泣)。ついでに'95の絶品ライヴミニアルバムも全曲収録。(但しMCなどがカットされてます)
両方持ってんのに未発表曲につられてしっかり買いましたよまったく(笑)。大手輸入盤店に行けば結構置いてます。
ΤΡΙΑ ΤΡΑΓΟΥΔΙΑ('04) MERCURY 06024 981707 3
(トリア・トラグーディア)
またまた待たせに待たせたスタジオ作品。とはいえ3曲入りのシングルでした(泣)。アルバムの予告編的なもんらしい。収録曲の1曲目はスタマティス・クラウナキスの曲で、クラウナキスにしては珍しいゼイベキコス(ギリシャ特有のリズム)の曲。メロディの美しさはさすが。2曲目はもともと舞台用の曲みたいですね。ピアノが綺麗です。アルバムの方には収録されないとのこと。3曲目は、このシングルのちょっと前にリリースされた「ΟΞΥΓΟΝΟ(オキシゴーノ)」って映画の曲でニコス・キプルゴス作曲のピアノと弦をバックにした室内楽調の実に美しい名曲。これは聴かなあきません。
ΟΛΑ ΣΤΟ ΦΩΣ('04) MERCURY 06024 982293 4
(オラ・スト・フォス)
3年振りのスタジオアルバム。それにしてもここ数作はほんま寡作ですなあ。よそへのゲスト参加はやたら多いのに。それはさておき内容はさすがに待たせただけあって充実してます。前作で気になったユーロ・ポップさは薄れギリシャ色が結構出ていて私なんかはもうそれだけでOK。前半はループなどを使用したモダンなアレンジが目立ちます。ただ粒はそろってるものの飛び抜けていい曲、ってのに欠けるのはちょっとインパクト弱いかな。作曲陣がバラバラってのもアルバムとしては散漫な気も。(よく言えばバラエティに富んだ、ってことですが)個人的に大好きな作曲家のアンドニース・ヴァルディスが1曲提供してんのが嬉しい。他にもミハリス・ハジヤニス、ニコス・クシダキス、アルキノース・イォアニーディス、ディミトラ・ガラーニ、ラヴレンディス・マヒェリツァスやプログレ系ギリシャファンに人気の高いマリア・パパドプール等も曲を提供してます。パパドプールの曲が生の弦楽を使ってたりしてシンフォニックな感じでかなりツボ。
オマケのDVDはメイキング。スタジオでの模様やアルヴァニタキへのインタビューが収録されてます。せめて英語で字幕つけてくれ〜(笑)。