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バロック時代のフランスでは、王様であるルイ14世が自分自身で踊るほどバレーがとても好きだったので、劇場ではイタリアからフランス人に帰化した作曲家リュリなどによる宮廷バレエが行われ、メヌエット、ガヴォットなどを含む様々な舞曲がオーケストラによって盛んに演奏されていました。
劇場から宮廷の中に目を向けてみますと、劇場で踊られていた舞曲を数曲まとめて「組曲」という形にして、独奏や合奏で演奏されていました。
この室内楽や独奏曲の組曲は、たいてい踊りを伴わない形で演奏されていたのですが、その楽器編成には、フルート、リコーダー、ヴァイオリン、チェロに似たヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロなどが主に挙げられます。
オーケストラ用の組曲も、オペラなどから舞曲だけを抜き出され、ダイジェスト版としてしばしば演奏されていました。
そんなバロック時代の組曲の中に「ミュゼット」(Musette,
Muzette)
と題された作品を時折見かけることがあります。
実はこの「ミュゼット」とタイトルを持つ小品は、踊りからきた「舞曲」ではなく、楽器であるミュゼットの音を模倣した「性格的小品」なのです。
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