ルネッサンス・アルト・ミュゼット

 この楽器は特定のモデルからのコピーではないのですが、プレトリウスやメルセンヌが言及しているふいご付きのミュゼットを元に製作された楽器です。
 ピッチは一般的にルネッサンス音楽によく使われるA-440Hz(現代のピッチ)で、音域は(b)c' - d" とバロック・ミュゼットより約5度低くなっています。
 旋律管は一本の単管で、プレトリウスが紹介しているヒュンメルヒェンというバグパイプの旋律管とほぼ同じ形状と同じ音域なのですが、ミュゼットの場合は、シャトルドローンを備えているためヘ長調とハ長調の2つの調を選択できます。
旋律管の2つのキーは高い d" と b' (ナチュラル)です。
 この楽器では長調しか演奏できないのが少々さびしいのですが、当時の一般的なバグパイプが、大抵ひとつの調性しか演奏する事できない事を考えれば、このルネッサンス・ミュゼットは2つの調を演奏する事ができて素晴らしいと思います。それにミュゼット特有の、他の音を使わずにアーティキュレーションやスタッカートを可能にするという事も利点に挙げられます。
 音質はバロックミュゼットより低いということもあって、豊かでゆくよかな音色を持ちます。しかし、音量はバロックミュゼットよりも幾分大きく感じます。大きいといっても、アンサンブルの中で他を圧倒する程やかましいという訳ではなく、この楽器もやはりミュゼット特有の繊細さを備えています。

バロック・ミュゼット
シャトルドローンの組み合わせ

ホームへ