07/30/2000〜08/03/2000 |
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| 07/30/2000 (Sun) 天気:晴れのち曇り |
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20:58 新大阪発 ![]() 新幹線自由席特急券:7,770円 |
夕方まで東京の田町に出張でした。17:00に終わるはずだったのですが、なかなか終わらずちょっとドキドキ。17:10頃にこちらは片づいて、出張のための荷物を家へ宅急便で送って東京駅へ急ぎました。自転車を抱えて新幹線の改札をくぐり、自由席目指してホームを走り、席をどうにか確保し、駅弁を購入すると出発の時間と相成りました。 普段は旅に出ても鈍行だったり、良くても在来線の特急ぐらいししか使わないので、新幹線(今回乗ったひかりはかつてののぞみ用車両、300系)に乗るのはかなり久々でした。やはり速いですね。 静岡を過ぎた辺りから、空が曇り始め天候に不安を感じつつも約3時間で新大阪に到着。ここで、ひかりレールスターに乗り換えました。ひかりレールスターは、新大阪以西でのみ走っている、最新ののぞみ用車両(700系)を利用したひかりで、ひかりの料金でありながらのぞみよりも停車駅の多い分だけ遅い程度であることを特徴としています。 ビールを飲んだりしながら、くつろいでいるうちに関門トンネルを通過。東京から約6時間で博多に到着しました。飛行機ほどではないにせよ、あまりの速さに九州に来たという実感もあまりわかぬままの九州上陸と相成りました。 いったん駅の外へ出て、コンビニで買い物後、次の列車に乗るべく再び駅の中へと戻っていきました。 |
| 本日の出費 :特急券等(7,770円)、夕食、おかし、お酒類 計 9,500円ぐらい |
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| 07/31/2000 (Mon) 天気:雨ときどき曇り | |
![]() 指定席特急券(乗継割引):1,300円 7:00頃 西鹿児島駅前 乗車運賃:160円 |
博多からは、夜行の特急「ドリームつばめ」に乗りました。このつばめ用の車両も他の九州の特急用車両同様、大変個性的なデザインをしていました。ビュッフェ(夜なので営業していませんでしたが)や4人用の個室なども備わっていました。車両の真ん中付近に荷物置き場が備わっているので、そこに自転車をおき(固定用のワイヤーも備わっているので安心です)、お酒をちょっと飲んでぐっすりと眠りにつきました。ちなみにこの特急の料金は新幹線からの乗り継ぎのため、半額で済みました。それにしても、自分の旅には今回のように結構な投資をしても夜行はつき物みたいです。 西鹿児島に着くちょっと手前で目を覚ますと外は結構な大雨でした。台風一過なので見事すぎるぐらいに晴れ上がっているのを期待していたのですが、ものの見事に当てが外れてしまいました。「そういえば数日前には台風中継やってたもんなあ。」と訳の分からない納得をしつつ、西鹿児島に到着しました。 西鹿児島の駅のコンビニで昼食を購入後、しばらく駅構内でぼーっとしていましたが、7:00過ぎに雨の中を移動開始。当初の予定では、自転車で港まで行くつもりだったのですが、大雨でそういうわけにもいかず、自転車を抱えたまま路面電車に乗り込みました。路面電車に乗るとザックを背負った人達がいたりして、「きっとこの人達も屋久島とか種子島を目指しているんだろうなあ。」と思ったりもしました。 路面電車から降りて、雨の中を自転車を抱えて港まで歩き、どうにか乗り場までたどり着きました。 |
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9:00 鹿児島本港発
フェリー乗船賃(2等):3,970円 13:00 宮之浦港着 |
フェリー乗り場は乗船券を買う人の大行列が出来ていました。こんなに屋久島に行く人がいるのかと、呆気にとられてしまいましたが、実は台風の影響で昨日のフェリーやその他の船舶が欠航してしまっていたため、余計に混んでいたのです。結局1時間以上並んで本来の出航時刻(8:45)の直前にようやく乗船券を購入し、船に乗り込みました。船の出航は荷物の積み込みが遅れたために少し遅れて、9:00頃となりました。船内は通路や階段にまで人が溢れかえっていたので、外に出て朝食代わりにビスケットと牛乳を飲み、霧にかすむ桜島を眺めながら鹿児島を後にしました。 途中佐多岬や開聞岳を眺めながら船は屋久島を目指して進んでいきました。しかし、天候が天候なだけに海はかなりしけているうえに風も歩くのが辛いぐらいに強く、途中からは船室外に出ないようにという指示が出ました。実際フェリーとは思えないぐらい揺れていましたが。船内でビールを飲みつつ、階段に座ってウトウトしながら過ごしているうちに、「入港まであと30分」という放送がかりました。外に出てみると、霧の向こうにぽっかりと屋久島が浮かんでいるのが見えてきました。ようやく屋久島までたどり着いたことに感動と興奮を覚えつつ、やがて船は雨の中、宮之浦港に入港。屋久島への上陸を果たすことが出来ました。 港には、色々な宿やレンタカー屋の人達が集まってきていました。また、下船した人の中には既にヒッチハイクを始めている人(島なので行き先が似通うため、ヒッチハイクは簡単みたいです)もいました。船に溢れ帰っていた人達もあっという間に散りじりになっていきました。 私もとりあえず雨のしのげそうなところまで移動し、昼食を食べてからレインコートを着て自転車を組み立て。覚悟を決めて大雨の中をとりあえず宿まで走ることになりました。 |
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13:30 宮之浦港発
14:40 でたらめ着 |
屋久島は周囲約130kmのほぼ丸い形をした島で、島の中心付近には九州最高峰、宮之浦岳をはじめとする山々が連なっています。このような島の形状から、亜熱帯から亜高山的な気候までが島の中に収まっており、様々な動植物や昆虫類が生息しています。そして、雨が多い。8月は割と雨の少ない時期らしいのですが、私は結局3日間おひさまを拝めぬまま島を後にすることになります(ただ、これは特別なことだったそうなのですが)。 さて、大雨の中を南に(時計回りに)自転車を進めていきました。雨で道の端の方は水で溢れかえっているため、ペダルも重く、かなり過酷な状態でした。その辺に当たり前のようにして生えているハイビスカスを見つつ、屋久島空港(発着する飛行機も含めてとても小さな空港でした)を過ぎ、もうしばらく進んで今日から3日間お世話になる民宿「でたらめ」に到着しました。 |
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15:45 でたらめ発
16:00 枕状溶岩着
<夕食の買い出し> 16:00 でたらめ着 1:15 就寝 |
当初の予定では、宿に荷物だけ置かせてもらってさらに南の方へと自転車で進んで、最終のバスで戻ってくる予定でしたが、とてもそれを実行できる天候ではなかったので、しばらくは宿でゆっくりとしていました。やがて、雨が小降りになってきたので宿から少し歩いたところの海沿いにある枕状溶岩を見に行きました。 枕状溶岩は、海底火山の噴火により海中に流出した溶岩により出来た岩なのだそうです。枕状溶岩の周辺一帯も溶岩で形成されていて、そこに水が流れていて不思議な雰囲気を醸し出していました。また、その横に川が流れていて、その川の流れと周りの植生、そして雨の向こうにかすんで見える山々を見て、南国に来たんだなあという実感をちょっと感じつつ、枕状溶岩を後にしました。 宿に戻る前に夕食の買い出しをして帰りました。「でたらめ」は素泊まり宿なのです。何を作ろうかお店で考えていると、お店の人に「良くないときに来ちゃったね。」と言われました。やはりこの天気は雨の多い屋久島といえども特殊な天気だったそうです。麻婆豆腐の材料と、明日の朝食、昼食等用にパンやバナナなどを買い込んで宿に戻りました。 宿に戻ると他のお客さん達(自分が最初に来たときには自分しかいませんでした)もやってきました。この日は、木を撮っている写真家の人、自分と同じ大学(私はもう卒業してますが)の4年生2人組、そして別の大学の4年生の女の子2人組でした。夕食を食べ、焼酎(飲み放題です)を飲みながら色々な話をしつつ、夜の1:00過ぎに床につきました。 |
| 本日の出費 :ドリームつばめ特急券(1,300円)、路面電車(160円)、フェリー(3,970円)、 朝食、昼食、夕食、翌日の朝食、非常食、宿代(2,500円) 計 10,000円ぐらい |
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| 08/01/2000 (Tue) 天気:曇りときどき雨 | |
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4:00 起床 4:30 でたらめ発
5:40 荒川口着 |
朝4:00、まだ薄暗い中目を覚まし、朝御飯を簡単に食べて荷造りをしました。当初の予定では4:45頃の臨時の路線バスに乗るか、宿の南約5kmの町、安房(縄文杉方面への玄関口でもあります)まで自転車で行ってそこでヒッチハイクをするつもりでしたが、でたらめに泊まっていた女の子2人組も縄文杉に行くということで、レンタカーに一緒に乗せていってもらうことにしました。このあと、島を離れるまでこのお二方とずっとご一緒させていただくこととなります。ガス欠の一歩手前の車にちょっとドキドキしつつ山道を登っていき、尾立ダムを過ぎると荒川口に到着しました。 荒川口には駐車場(そんなに広くはありません)とトイレが完備されており、役場の方と思われる方が交通整理をしていました。小雨の降る中、雨具を着て、縄文杉を目指して出発しました。 |
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5:50 荒川口発
6:35 小杉谷集落跡着 |
荒川口からは、森林軌道上を歩いていきました。この森林軌道はかつて杉を切り出していた頃に安房の町まで杉を輸送するのに使われていたもので、杉を切り出さなくなった今でもたまに使われているそうです。 荒川口をでてまず鉄橋を渡りましたが、下を流れる川は雨続きだったこともあってか、ものすごい水量でした。早くも屋久島の自然の力に圧倒されました。また、橋も線路も真ん中に板を渡してあるだけだったので、高所恐怖症の人などは決して渡れないでしょう。橋を渡ると灯りが自動点灯するトンネルを抜け、軌道づたいに前を行く二人に会わせて、結構速いペースで進んでいきました。いくつかの沢をまたぎ、他のパーティを追い抜きつつ、やがて軌道は2つに分岐。これを右に進んで鉄橋を渡って小杉谷集落跡に到着しました。 小杉谷集落跡は、かつて杉を切り出していた頃の伐採の前線基地だったところで最盛期には500人以上の人が住んでいたということでした。今でも家の土台部分と小中学校のグランドを見ることが出来ました。 |
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6:45 小杉谷集落跡発
7:15 三代杉着
7:50 仁王杉
8:05 大株歩道入口 |
さらに森林軌道上を進んでいき、途中白谷雲水峡からの合流を過ぎてさらに進んでいって三代杉に到着しました。三代杉は、倒れた杉の木の上にまた杉の木が生えるということを3代に渡って繰り返した杉の木で、今生えている3代目の杉の木の根元付近には2代目と思われる木が空洞になって残っていました。ところで、樹齢が1000年を越さないと杉の木でも屋久杉とは呼ばないそうです。三代杉は三代合わせて推定3500年。今現役の3代目は500年。三代杉は屋久杉なんでしょうか?ちなみにこの辺りにトイレが設置されていました。 途中、軌道が崩壊している場所を迂回しつつ、どんどん進んでいくと軌道の横に仁王杉が現れました。ただ、軌道から少し離れたところにあるうえ、他の木があってよく見えませんでした。 湧き水で口をすすぎつつ、さらに軌道上を進んでいって軌道が川を渡る手前に、縄文杉方面への登山道である大株歩道の入口がありました。 |
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8:25 翁杉
8:35 ウィルソン株着 |
大株歩道からは、それまでの沢づたいの森林軌道と違って本格的な山道に様変わりしました。沢の中を歩いたりしつつ、急峻な斜面を登っていきました。ここに到るまでも数々の木々や豊かな水量を誇る川、岩などの自然を堪能してきましたが、大株歩道に入ってからは、杉の巨木も多く見受けられ、まさに原生林といった感じでした。 途中翁杉を見て、さらに沢沿いの登山道をつめていくと、目の前に大きな切り株が出現しました。ウィルソン株です。ウィルソン株は約400年前の切り株なのですが、今なお腐ったりすることなく、その姿をとどめていました。中は空洞になっており、10畳ほどもあるその中には小さな社が祀ってありました。ウィルソン株の中から見上げた空は、印象深いものがありました。 |
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8:45 ウィルソン株発
8:55 ウィルソン株
9:35 大王杉
9:40 夫婦杉
10:05 縄文杉着 |
ウィルソン株を堪能した後、ウィルソン株の東側の沢を登っていきました。前を行く二人について歩いていきましたが、途中ではたと足が止まりました。道を見失ったようです。横を見るとテープのようなものが張ってあり、それをしばらく辿って獣道のようなところにでましたが、どうもしっくりきません。そこで地図を見てみると、ウィルソン株からは、ウィルソン株の西側に進むのが正解だったのでした。ウィルソン株に戻り、西の道(東の道なんてそもそもなかったんですが)を進んでいきました。 しばらく進んでいくと、道の左手の下方に動くものを発見。ヤクシカです。島に来てから初の野生動物との出会いだったので、ちょっと感動。しばらく眺めた後、縄文杉を目指してさらに進んでいきました。 このあたりからは小さな沢と尾根を横切りながら少しずつ標高を上げていきました。また、ところどころでは植物(の根)の保護と土砂の流出防止のためなのでしょう、木道や階段が設置されていました。やがて道の右手の斜面に大王杉。縄文杉発見までは屋久島で最大の杉であると言われてきた屋久杉です。すらりとまっすぐに伸びた姿が印象的でした。 さらにそこから一くねり登ると今度は夫婦杉。二本の木の枝が繋がっていて、手を繋いでいるように見える木です。ちなみに左が妻、右が夫なのだそうです。 さらにさらに山道を進んでいくと、やがて階段とその上にある木で出来た展望台のようなものが見えてきました。荒川口から歩くこと約4時間。階段を登り終えると目の前に縄文杉が現れました。 |
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縄文杉は樹齢7200年とも言われる胸高囲16m強の世界最大の杉。白くしわの寄ったような幹とその太さ、数々のこぶ、そのような姿でありながら沢山の葉を茂らせている圧倒的な生命力にはそれまでの長い道のりの苦労も吹き飛ぶほどの感動を覚えました。この頃には森の中にいたこともあるのですが、雨も随分と小降りになっていました。やはり、縄文杉を見るのにはこの時のように湿った空気と雨粒の中、湿った幹を見るのが最高だと思いました。 縄文杉を堪能した後、来た道を戻って荒川口を目指しました。縄文杉を離れてからしばらく行くと、10人ぐらいのパーティがカメラをみんなで構えていました。カメラの向けられた先にはヤクシカがいました。随分とサービス精神が旺盛な鹿で、自分達の直ぐそばまで寄ってきて、カメラ目線を送ったりもしていました。モデル気分だったんでしょうか。 どんどんと大株歩道を下っていきましたが、次から次へと沢山の人が登ってきました。最初のうちに会う人達は割と軽装な人が多く、またガイドが付いている集団(パーティという感じではないですね、むしろ行列)等もあったことから縄文杉を目指す人達といった感じでしたが、そのうちザックを背負って、靴も登山靴、といった本格的な人達が見受けられるようになり、日没までに荒川口まで往復、という時間的な制約からもこの人達は宮之浦岳を登る人達だなと、容易に予測がつきました。 ちょくちょく姿を見せるヤクシカを眺めつつ、やがて大株歩道を下りきり、再び森林軌道上を歩いていきました。この頃には雨は完全にあがっていました。小杉谷集落の手前の辺りまで来ると、前方の軌道上に何かがあるのを発見。森林軌道の車両です。どうやら、線路(歩道?)の補修を行っているようでした。左手にまたしても現れたヤクシカを見つつ、車両の横を通り抜けて先へと進みました。 その後、小杉谷集落を過ぎたところにある橋の上で女の子の一人が橋に座って休憩したいということで、しばし休憩となりました。橋の上で辺りの川やら木々やらを見ていたのですが、自分達の歩いてきた方から何やら物音が近づいてきました。最初は他の人達が近づいてきたのかと思いましたが、なんとさっきの森林軌道の車両が走って来るではありませんか。あわてて橋の向こうへと走って軌道の外へと逃げました。ちょこっとスタンドバイミーでした。 この後、途中食虫植物を見つけたりしながら軌道上を進み、14:00過ぎに荒川口へと戻ってきました。 |
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荒川口からは自分がハンドルを握りました。とにかくガソリンがないので下まで早く下りないといけません。途中湧水に寄ったりしつつ、順調に安房を目指して山道を下っていったのですが、突然前を走っていた車が停車しました。当然こっちも停まったのですが、前の車の横から何かが走ってきました。ヤクザルです。既にヤクザルが車に乗り込んでくるという情報を持っていた我々はあわてて全開だった窓を閉め、その場を離れようとしました。が、しかし、猿は猛スピードでこっちに接近し、ボンネットの上の運転席の目の前に飛び乗ってしましました。対処に困り、とりあえずガソリンがもったいない、というかないのでちょっと端に寄せてエンジンを切りました。何とかして降ろさないとどうにもならないので、ちょうど持っていた何ともタイミングの良いバナナの皮で降ろさせる作戦を採りました。なお、猿に餌をあげるのは良くないので本当はやっては駄目です。万全を期するべく、助手席側の窓を少し開けた後、運転席の目の前のサルの前に皮をちらつかせ、興味を引かせました。その後道の左側の林へバナナの皮を放り投げました。サルは皮を追いかけて林の中へと消えていきました。作戦成功!ということでキーをひねろうとしたその時、信じられない光景を目にすることになりました。サルがバナナの皮を持ってボンネットの上に戻ってきたのです。しかもこのサル、バナナの皮を食い始めました。呆気にとられながら途方に暮れる我々の車の横を次々に通りがかる車やバスの乗客に笑われながら、時間が過ぎていきました。そして、このサル、さらにとんでもないことをしでかしました。なんとボンネットの両端2ヶ所に糞をしたのです。この後のバナナの皮攻撃にも興味を示さなくなり、困り果てたところで宿に電話。すると、「走っていれば勝手に降りる」ということでした。これはやろうと思っていたのですが、サルが車の前方に滑り落ちたりしたら・・・、と思っていたのでやらないでいたのです。キーをひねり、車を動かし始めました。しかし、ワイパーに掴まってサルはなかなか降りません。むしろ、車のスピード感と風を楽しんでいるかのようです。運転席の目の前を占領されているので全然前が見えないのですが、意地になってスピードを上げて走っているとやがてサルは降りていきました。糞だけを残して。 糞を載せたまま走るわけにも行かず、しばらく走ってサルのいなさそうなところで車を停めました。その辺から枝を2本拾ってきて、糞を挟んで除去しようとしましたがここでさらにサルの最悪ぶりが発揮されました。あのサル、お腹がちょっとゆるかったようなのです。あらかた除去できたものの、あいもかわらずボンネットは汚れたまま、しかも車内に臭いが入ってくる。そこでもう少し下って水の湧いているところまで行き、水と葉っぱと枝でボンネットを洗い、どうにか元通りに近い状態に戻しました。この後さらに清掃を行いましたが、それはひみつ。 |
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この後は安房まで快調に下っていきましたが、道の両端を見るとそこいらじゅうにサルが溢れかえっていました。親子でおんぶしているサルとかはかわいいんですがね。安房でガソリンを入れ、その後昼食を食べる場所を探したのですが、昼食時を過ぎていることもありなかなかみつかりませんでした。女の子のうちの一人がお疲れということでとりあえず、宿に戻ってその後二人で宮之浦を目指しました。これが後でちょっと問題になるとは努々思わず。宮之浦に向かう途中にちょっと(良い意味で)あやしい雰囲気のカレー屋があり、挑戦しようと思いましたが、定休日。結局、宮之浦港の近くの屋久島観光センターでトビウオの(丸ごと)唐揚げを食べました。トビウオはこれまでにも食べたことはありますが、唐揚げは初めて。ちょっと新鮮でした。 食事の後は島を反時計回りに走り、島の北西部、永田にあるいなか浜に行きました。 |
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17:45 いなか浜発
19:30 でたらめ着 0:30 就寝 |
いなか浜は日本一のウミガメ産卵地で夏の初めに浜に卵を産みに来て、その卵が夏の終わりに孵化して海へと帰って行くそうです。もっとも今回行ったのは夕方なのでウミガメは見れませんでしたが。いなか浜の砂は、西(南)の海に特徴的なちょっと透明な感じの黄色の大粒の砂で、関東の砂浜に慣れている自分には新鮮に映りました。小さな磯があったのでそこで小魚を捕まえたりして遊んでいました。磯遊びをするのはかなり久々だったのでちょっと夢中になってしまいました。 いなか浜からはさらに反時計回りに車を進めて宿を目指しました。いなか浜から約20kmは西部林道と呼ばれる細くて曲がりくねった道を進んでいきました。山道を車で走るのは割と好きな方なんですが、さすがにしんどかったというか、飽きましたね、あまりの長さに。途中海の方を見下ろすと断崖の向こうに海が見えるダイナミックな景色が広がっていました。また、ヤクサルがそこいらじゅうにいました。一度ヤクシカとヤクサルが一緒になった大集団に遭遇し、ちょっと感激しました。 結果的に島を一周したので、一応自転車乗りとして道の感想をちょっと述べておきます。基本的に屋久島は島を海沿いに一周する道路と山(や海)の方へ入っていく道とで構成されています。前者に関しては、前述の西部林道を除いてはゆるい上り下りが割と続くものの、快適に走ることが出来ると思います。特に島の南側は見所が多い地域なので自転車で移動するのには快適な領域だと思われます。また、店は少ないものの町毎にそれなりの補給は出来るので安心です。しかし、西部林道に関しては、アップダウンの繰り返し(峠越えのような感じでは決してありません)になるうえ、民家が一切ないため補給がきかないのが辛いところです。サルにもおそわれそうですし(笑)。一周110kmぐらいのはずなので、自分のような折り畳み自転車(BD-1)では一日で一周は辛そうですが、ATBやロードタイプなら朝早くでれば宿に荷物をおいたまま一周できると思います。後者はかなりきつい坂道で構成されています。一部山の中の観光スポットなどに行こうと思うと走ることになろうかとは思いますが、結構大変だと予想されます。ちなみに荒川口やヤクスギランド、白谷雲水峡に自転車で行くのは不可能だと思われます(正確に言うと行っても疲れて観光できないと思う)。 話がそれましたが、所々で降る豪雨に島の中でも天気が違うことを実感しつつ、買い出しをして宿に戻りました。別に何を見たというわけではないのですが、島を一周してみて、どこにどんな町があって、どんな雰囲気なのかがちょっと分かってそれだけでも自分的には楽しかったです。宿に戻ると宿のご主人にいきなり怒られてしまいました。一人女の子を残していつまで経っても帰ってこなかったからです。確かに配慮に欠けてましたね。ご迷惑をおかけしました。この日はハンドボールをやる医大生など4人を加えて、例によって焼酎を飲みながら語り合っていました。この日は明日縄文杉を目指す人達がいたこともあって、昨日よりは早めに切り上げました。 |
| 本日の出費 :昼食、夕食、宿代(2,500円) 計 4,000円ぐらい |
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| 08/02/2000 (Wed) 天気:くもりときどき雨 | |
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6:00 起床
8:40 屋久島空港
8:50 でたらめ着 |
縄文杉や白谷雲水峡を目指す人達の動きで目が覚め、6:00頃に布団からでました。昨日食べた残りのカレーを食べて片づけをし、自分の荷物をまとめたり、昨日の縄文杉などのスケッチを描いてみたりしながらゆっくりと過ごしました。8:30頃、女の子の一人が飛行機で帰るということで車で送っていきました。その後、でたらめに戻り、自転車を畳んで車に積み込み、3日間お世話になった宿を後にしました。3日間とはいえ、どこか自分の家というか、そんな感じがしてちょっと寂しく思えました。 |
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9:00 でたらめ発
9:20 トローキの滝着 |
でたらめを出てからは、南へ向かってトローキの滝を目指しました。ここは当初自転車で行ってみようと思っていたところの一つでした。トローキの滝は滝が海に直接流れ落ちる滝で日本にはこことあともう一ヶ所しかないということです。トローキの滝の入口の向かいにある農産物などの販売所のようなところの駐車場に車を停め、二人でトローキの滝の展望所まで歩いていきました。 トローキの滝への道を進んでいくと、右手にかにの集団が現れました。真っ赤な色をした個性的なかにでちょっと写真を撮ったりしてみました。そしてさらに進もうとすると、今度は毎度お馴染みヤクザルの集団が現れました。また出てきたか、と軽く思っていたのですが今回はちょっと様子が変でした。どうも自分達をよく思っていないのか、じわじわと集団で近寄ってくるのです。実はこれ、一緒にいた女の子がサルと目を合わせてしまったからだったのですが、それがまずいことだと知ったのはこの後のこと。普通なら目を合わせちゃいますよね。なんか嫌な予感、と思ってとりあえずその場に立っていたんですが、サルが急に口を開けて、威嚇するような声をあげました。さすがにこれにはちょっと焦って背を向けて二人して逃走と相成りました。サルは当然のことながら四本足で追いかけてきました。これで逃げおおせればまあ良かったんですが、気が付くと自分が前を走っていて、おいおいそれは違うだろう、と思ってブレーキをかけたのがまずかった。斜面を走っていたのですが斜面に負けて思いっきり転んでしまいました。しかも女の子も巻き込んで。なかなかに格好悪かったですね。結局インディジョーンズにもムツゴロウさんにもなれなかったものの、どうにか逃げ切ることだけは出来ました。転んで怪我した腕と膝を販売所の水道で洗い、トローキの滝はさすがに諦めて、トローキの滝の上流にある千尋の滝を目指しました。ちなみにこういうときは石を3個持っていて次々に投げると良いと販売所にいた地元の人に教えていただきました(1個では振り返るだけで逃げないそうです)。 |
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千尋の滝はトローキの滝と同じ鯛之川(たいのこう)の滝でさらに上流に位置しています。車で坂道を登っていくと、やがて千尋の滝の展望台に到着しました。ここにはサルはいませんでした。千尋の滝は一枚岩の上を流れ落ちる滝で屋久島の林の中にむき出しになっている大岩の上を流れ落ちる姿は迫力満点でした。これもまた屋久島らしい景色の一つだと思いました。 千尋の滝を見た後は宮之浦を目指して車を進めていきました。途中郵便局や本屋、ガソリンスタンドに寄りながらゆっくりと宮之浦を目指しました。途中にちょっとした公園があってそこに寄りましたが、そこに縄文杉と同じ大きさの丸い台があって改めて縄文杉の大きさを実感しました。 宮之浦のレンタカー屋で車を返した後、となりの屋久島観光センターでおみやげを購入しました。でたらめで飲んでいた焼酎も当然購入しました。 |
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12:10 宮之浦港発 ![]() 乗船賃:7,000円 |
女の子が郵便局に行くということで、BD-1をレンタル。屋久島観光センターの向かいの公園でちょっと待っていました。公園で一人でぼーっとしていると屋久島を離れるときが近づいているという実感がわいてきて少し寂しくなりました。 港まで歩いていると、今回の旅を象徴するかのようにまた雨がポツリポツリと落ちてきました。乗船手続きを済ませ、女の子とお別れをして、帰りの船に乗り込みました。帰りは、高速船(水中翼船)「トッピー」を利用しました。宮之浦港を出港し、向きを変えて桟橋を離れるとスピードを上げていき(90km/h近くまで出るみたいです)、屋久島から離れていきました。 屋久島を離れてからしばらくしてから、水中翼船の推力の元である水の取り入れ口にゴミがつまった(おそらく漁船の網を飲み込んだものだと思われました)ということで一度着水するというトラブルはあったものの、その他は何事もなく順調に進んでいきました。船内の売店でちょっとだけ食事をした後、急に疲れが出てきて眠りに落ちました。途中何度か目を覚ましはしましたが、気が付くと鹿児島の港へと戻ってきていました。 |
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鹿児島に降り立つとまだまだ関東から遙か遠くにいるはずなのに何かもう旅が終わってしまったような感じがして、ちょっと侘びしくなりました。この後乗る特急の発車時刻までは1時間以上あったので、気を取り直して鹿児島市内をうろついてみることにしました。とはいっても、鹿児島についての予備知識といったら、桜島ぐらいのものなのでどこに行ったらよいのかよく分かりませんでしたが、自転車でさまよいながら案内板を辿り、フランシスコザビエルや西郷隆盛の像、城跡(何城かはよくわかりませんでしたが)などを見ることが出来ました。 本屋によって車内で読む本を物色した後、駅まで行って自転車を格納。特急に乗り込みました。 |
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自由席特急券(乗継割引):940円 20:35 博多発 自由席特急券:4,730円 23:28 姫路発 指定席特急券:3,860円 |
西鹿児島からは「つばめ」に乗って博多を目指しました。西鹿児島を出るときはまだ明るかったのですが、博多に着く頃にはすっかりと夜も更けていました。 博多で駅弁でも買って新幹線の中で食べようと思っていたのですが、すでにキヨスクは閉まっていて食糧の確保に失敗。とりあえずビールだけ買って、これまた行きと同じ「ひかりレールスター」に乗りこみました。車内販売で弁当ぐらい売っているだろうと思っていたのですが、最初に来た車内販売では弁当は取り扱っていませんでした。こりゃ時間が遅いから駄目なんだろうと思ってビールを飲んで寝てしまいましたが、姫路で降りる直前の車内販売では弁当も取り扱っていました。結局朝からちょっと食べただけで姫路まで到着となりました。 姫路ではいったん改札を出てコンビニで弁当を購入。ホームで下りの「ムーンライト九州」を眺めていると「サンライズ出雲・瀬戸」も入線。例によってノビノビ座席(長崎etc編参照)で東京を目指しました。車掌さんにシャワーを勧められましたが(別料金を払うとシャワーを浴びられます。ボディソープとかもおいてあるらしく、結構快適らしい)、早く寝たかったのでコンビニ弁当を食べて横になりました。ちなみに今回でノビノビ座席の利用は3回目ですが、初めて2階になりました。 |
| 本日の出費:昼食、夕食、高速船(7,000円)、つばめ自由席特急券(940円、川内〜博多)、 新幹線自由席特急券(4,730円、博多〜姫路)、サンライズ出雲指定席特急券(3,860円)、 ガソリン、ジュース、お酒、おかし、おみやげ 計 20,000円ぐらい |
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| 08/03/2000 (Thu) 天気:晴れ | |
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7:17 東京発 8:19 千葉発 |
朝になって目を覚まし、顔を洗ったり歯を磨いたりしてやがて東京に到着。段々と現実が近づいてきました。通勤客(自分も一応そうなんですが)に混じって列車を乗り継ぎ、9:00前に成田に帰着。そのまま自転車で会社に出社し、今回の旅は終了と相成りました。 |
| 本日の出費:なし | |