サハリン1中国ルート、今夏から企業化調査 ロシア、日本向けは困難に 北海道新聞から



サハリン1中国ルート、今夏から企業化調査 ロシア、日本向けは困難に  2005/06/01 07:23
 【モスクワ31日藤盛一朗】ロシア政府高官は三十一日、北海道経由の日本ルートと中国ルートが競合しているサハリン大陸棚開発「サハリン1」の天然ガス・パイプライン敷設計画について、石油メジャーの米エクソンを中心にした国際企業連合が中国ルートの企業化調査に今夏にも着手することを明らかにした。
 ロシア政府がこのほど企業連合側に対し調査費一千万ドル(十億八千万円)の支出を承認した。中国への輸出計画が加速するのは確実で、日本政府が進める日本ルート敷設は困難な情勢となった。
 「サハリン1」の中軸企業、米エクソンは日本の電力・ガス企業との販売交渉が難航していることなどから、二○○四年に中国石油天然ガス集団公司(CNPC)との交渉を開始。ロシア政府に今年三月に中国への輸出計画を正式に伝え、企業化調査の認可を求めた。
 ロシア政府は「日本向け輸出計画が完全に撤回されたわけではない」(産業エネルギー省)としているが、三井物産などが進める「サハリン2」では液化天然ガス(LNG)の主な輸出先が日本に決まったことを重視。「サハリン1」では事実上中国向け輸出を後押しするとみられる。
 ロシア、中国、インド三国が六月二日にウラジオストクで開く外相会談でも、「サハリン1」を中心にしたエネルギー協力が協議される見込み。これに関連し、ロシアのフリステンコ産業エネルギー相は日本向けの新たな需要が見込めないことから、中国ルートが有望との認識を示していた。
 「サハリン1」の開発側は、ロシアの国内需要向けにハバロフスクまでパイプラインを引くことを決定しており、中国ルートは同地から延長する方向で検討されている。

Posted: 水 - 6月 1, 2005 at 01:07 午後        


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