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御岳ロープウェイその後2


 昨年の10月15日、二人の転落死亡事故 があり、運転停止を続けていた御岳ロープウェイのあるスキー場がリフトのみの営業を1月29日に再開したそうです。
 ただ、ここはロープウェイを中心としたスキー場で、これが運転停止状態であるため客足は極めてまばらで、地元の期待通りにはいっていません。

 朝日新聞 から。

 木曽郡三岳村の第三セクター「御岳ロープウェイ」(柴田雪冶社長)が1月29日からスキーリフト3基の運転で営業を再開した。ただ、主力のゴンドラは休止したままで、客足はまばら。年末年始の書き入れ時を逸した影響は大きく、今年度の3月期決算で5億円弱の赤字を見込む。

 上記記事によると、次のように経営的にはかなり苦しいようで、

96年度に年間31万人だった利用客は、周辺にスキー場が相次ぎオープンした影響もあり98年度、22万人に激減し、昨年度は20万人。昨年度決算の経常損益は2億円近い赤字で、累積赤字額も10億7千万円に。厳しい収支状況が続く中、事故による営業休止が追い打ちをかけ、累積赤字は昨年12月末でさらに3億円ふくらんだ。
  今年度決算の経常損益は5億円弱の赤字を見込んでおり今後、ゴンドラ施設の改修費用などで経営状況はさらに悪化が予想される。

と、大変な状況です。
(写真は三岳村ホームページ から)
 三岳村の平成15年度の当初予算額は「2,180,000千円(21億8千万円)」とスキー場の今年度損益の4倍程度しかありません。そうした町にとってロープウェイの修復費用や、今後も増え続けるであろう累積赤字を負担することが出来るのでしょうか。
 確かに同社の言う「グリーンシーズンの収益」もあるのですが、所詮焼け石に水でしょう。スキー客と登山(ハイキング客)ではお金の落とす額が違う。これは私の個人的な実感です。スキーの時は昼食やコーヒー、お土産。宿泊すれば夜にはお酒を飲んだりカラオケをしますし、場合によっては連泊もします。でも山に登るときおりて来た時はそんなにお金を使わない。
 また最大の出資者である、名古屋鉄道グループがロープウェイ再開後は撤退を表明しているのでその後がまを捜さなくてはいけないようです。

 せめてもの救いはロープウェイ経営に参加していた名鉄グループが撤退するに際して、30億円以上の債権放棄を打ち出していること位でしょうか。でももともと名鉄グループがあんなところにロープウェイを架けたスキー場を作らなければ、三岳村もこんなに苦労しなかったのに、と少し同情します。JRへの対抗心もあったのでしょうか。ま、バブルの真っ最中に計画されていたし。
 本来名鉄グループは開田高原に拠点となるリゾート施設があるのですが、グリーンシーズンのみでスキーは出来ない、よそに取られてしまうことから始めたのかもしれません。なんにしろ名鉄グループは体質改善のため切れるところはとことん切る姿勢(各種の遊園地の廃園、鉄道路線の縮小、新穂高ロープウェイスキー場の廃業など)ですから頼り切るのもいけませんね。

 「御岳ロープウェイその後 」にも書いたのですが、この辺りのスキー場のいくつかについては、言葉は悪いのですが淘汰されてしまうのでしょうか。

Posted: 2004年02月04日 (水) at 00:35  Comment| Trackback

御岳ロープウェイその後2
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