彼はカテーテル手術のスペシャリストである。鼠蹊部(そけいぶ)や腕の動脈からカテーテルを挿入して手術をおこなう。
番組ではmojoも受けた大動脈瘤の手術をメインに扱っていた。mojoは開腹しての手術だったが、大木隆生医師はカテーテルで手術してしまう。
血管の中に通したガイドラインをたくみに操り、ステントグラフトと呼ばれる欠陥を補強するアイテムを留置して、大動脈瘤の破裂を防ぐのだ。
ステントやカテーテル手術自体は心筋梗塞や狭心症の治療や検査では、ひんぱんに出てくるものなので、心臓病患者にとってはおなじみのものである。
さて、大動脈瘤の話。実はこの手術法に関しては、mojoも自分で調べて知っていた。最初にこの手術法を発見した時には、次はこれでお願いしようと思っていたのだが、資料を読み進めていくうちに、その希望はあっけなく崩れてしまった。
なぜなら、そこには腹部の動脈瘤ならそこそこ安心できるレベルだが、胸腹部に関しては難しく、ほぼ無理であるといった書き方がされているものが多かったからだ。
そしてmojoの抱えている上行動脈(下行動脈にもある)のコブは、胸部に分類されるため、この手術法ではダメなのだ。
しかし、ここにそれをおこなっている医師がいる。その技術はすさまじく、太い動脈をサポートするステントを留置するだけでなく、そのステントと他の臓器をつなぐ細い血管までカテーテルでつなげてしまう。すごいなと思った。
もちろん、これをおこなえるのは彼だけなのかも知れないが、こういう方法があるということ。それを知ることができだだけでも不安が少しやわらぐ。
もし、行く末にmojoが再手術をしなければならない時がきたとしても、その頃にはまだ技術が向上したり、技術を会得する医師が増えたりしているかも知れない。
そんな希望が持てる番組だった。