ナントカ彦磨の「これは料理のワールドカップやぁ〜」っていうのは、演出だろうし別にどうでもいいのだが、mojoが引っかかってしまうのは「柔らかい」という言葉。
テレビで料理を食べて味を伝えるレポーターや芸能人が、こぞって使うのが「柔らか〜い!」という言葉なのだ。
とにかく何を食べても言う。肉を食べても柔らかい、魚を食べても柔らかい、しまいには鉄を口に入れても「柔らか〜い!」と言いそうな勢いである。
気に入らないのは<柔らかい=美味しい>になっていることだ。mojoにはそう聞こえる。これの進化系が「トロけちゃう〜」だ。そして「噛まなくても溶けちゃった」なんて表現につながる。
柔らかいというのは、味ではないだろう。塩が効いているとか、甘味があるとか、本来の“味”については触れないで、ひたすら柔らかいことを強調している。
確かに柔らかい肉は旨かろう。しかし歯ごたえのある肉には、また違った味がある。パンだって、お菓子だって、魚介類だって、歯ごたえがあって美味しいものはいくらでもある。最近の日本はそういう美味しさを捨てようとしているようにしか思えない。
柔らかいものは美味しいんじゃなくてラクなんだと思う。でも、それじゃダメなんだ。
きっと後悔する。
便利さを追求して、大切なものを捨て、効率という名の下にラクな方へ、ラクな方へと進んできた社会全体の過程と似ている。
歯をダメにして、長く歯医者に通っていたなんてBlogで書いている人間が言うことじゃないかも知れないが、なんだか悪い予感がするんだよなぁ。

おとうふ工房いしかわの「きらず揚げ」という“おから”が原料のお菓子。かなり硬いんだけど、自然な味わいで美味しい。1年ぐらい前に友人にもらったのがきっかけで、たまに食べている。