大動脈瘤を小さくする薬


 大動脈瘤といえば2年前にmojoが手術した病気なのだが、この血管に出来たコブを薬で小さくするという研究が進んでいる。

大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)は簡単に言うと、高血圧やコレステロールの影響(→至動脈硬化)で弱くなった血管の一部がコブのように膨らんでしまう病気。これが膨らみきって破裂してしまうと、救命がかなり困難になる。動脈硬化とも関連するので、多くは高齢者がかかる疾患である。

そして動脈瘤が出来たということはその人の血管はすでに弱っているわけで、何度もコブが出来てしまうこともある。またコブが出来る場所により、手術の難しさも変わってくる。

mojoの場合は、わりあい患部へのアクセスがラクな腹部ではなく、胸腹部にコブが出来てしまったため、手術の難易度がグンと跳ね上がってしまったのだ。

さて、その動脈瘤を薬で小さくしてしまうという夢のような研究のニュースが流れてきた。

大動脈瘤の縮小に成功 発症仕組み解明し新薬に道
 血管の一部が風船のように膨らみ、破裂して大出血を引き起こす大動脈瘤(りゅう)を縮小することに、山口大医学部の松崎益徳教授(分子脈管病態学)のグループがマウスを使った実験で成功した。

現在、上行動脈と下行動脈が通常よりも10ミリほど太くなり、動脈瘤の再発の不安を抱えているmojoにとっては、この研究がさらに進んでくれることを祈るばかり。

今のところは血圧やコレステロールをコントロールして、血管にかかる負担を少しでも減らすというぐらいしか対抗手段がないので、こういうニュースは実現はまだ先のことだとしてもうれしいのだ。

それにしても動脈瘤の原因が細胞内の分子異常というのは、どういうことなのか。

 松崎教授らは、細胞内で情報を伝達する役割を担う酵素の一つ、JNKに注目。JNKは細胞が傷ついたときなどに限って活性化することが知られており、大動脈瘤のできた血管壁では常に活性化していた。このJNKが分解酵素の分泌にかかわっているとみて、JNKの働きを抑える薬をマウスに注射したところ、分解酵素の量が減った。その結果、コラーゲンの過剰分解が収まって、血管壁が修復され、膨らんだ血管が元に戻ったという。

ド素人のmojoには、まだ理解出来ないことばかりだが、薬で小さく出来る、あるいは現状維持が可能になるんならうれしい。研究者の皆さん、よろしく頼んまっせ!


Posted at:2005年11月29日 (Tue)at 12:05 午前