まずmojoがどのくらいの喫煙者だったかというと、平均で1日2箱。多い日だと3箱を越えることもあった。ヘビースモーカーと呼ばれる部類なんだと思う。朝起きて、何よりも先に煙草を吸い、何か行動を起こすたびに吸い、それが一段落するとまた吸い…。あっという間に吸い殻の山となる灰皿。
1日中煙の中にいたんだなあ。
入院して2度の手術で凹みまくり、さすがに病院では煙草は吸えなかった。まあ体も吸える状態じゃなかったんだけどね。でも同じ心臓病患者でも、隠れて吸っている人はいたよ。それを見ても「ダメだよ〜」とは思わなかったな。「分かるよ〜、その気持ち」と心の中でつぶやいた。
さてさてヘビースモーカーから一転、マジメな市民となって2年が経過し、煙草についていろいろ気づいたことを並べてみようと思う。
自分が吸っていた時ですら、冬など窓をあまり開けない季節は「臭いな〜」と思ってたぐらいだから、煙草を吸わない友人などは本当に臭かったんだろうな。今は町で何メートルか先で吸っている煙草の匂いが分かるようになった。
ところで部屋の匂い。1年目ですでに感じていたけれど、部屋全体から煙草の匂いがなくなっていくのは気持ちのいいものだ。カーテンを洗っても排水があまりヒドイ色にはならなくなったし、壁などの汚れ方も全然違う。
以前は掃除してもすぐに黄色っぽく汚れていったのに、最近はそんな風には汚れない。もっとも壁紙などは吸っていた時からあったものなので、薄汚れている。この部屋に入居した頃から吸っていなければ、きっともう少しキレイなんだろうな。
煙草を吸っていた頃は、とにかく火事が心配だった。仕事で出かけても、駅の近くまで行ってから「あれっ、煙草の火…確認したかな?」と胸騒ぎを覚え家まで戻ったり、寝る時にも念入りに火を消したり、いつも頭から火事のことが離れなかった。
それがいっさいないのだ。家を出る時、ドアの鍵を閉めながら「ああ、気がラクだな〜」と今でも思う。案外、これが煙草をやめて一番よかったことなのかも知れない。
とにかく精神的にとてもラクになった。
煙草をやめると太るとよく聞くけれど、mojoの場合は食事制限があるので、どっちみちあまり食べられず、これは実証出来なかった。
また食べるということで言えば、煙草をやめると御飯が美味しくなるというのもよく聞くこと。舌が煙草の影響を受けなくなるからなのかな。しかし、これについてもあまり実感がない。塩分規制でそれほど美味しいものを食べていないからなのか、舌が敏感でないのか、あまり違いを感じない。
酒は飲めないので、今度「利き茶」でもやってみようかな。
それから禁煙話でよく出てくるのがお金のこと。mojoの場合は確か最後は270円ぐらいの煙草を吸っていたので、270×2×30=16200円は最低煙草代として使っていたことになる。2箱では済まないことも多かったので、2万円は使っていただろう。
「禁煙すればお金も貯まるし一挙両得!」
などと禁煙サイトに行くと書かれているが、うーん…お金が浮いている実感がない。きっとどこかに行っちゃうんだろうなぁ。お金ってそういうもんだ。
最後に最近の煙草にまつわる周辺話を書いておく。まずパッケージが変わった。露骨な警告文がつくようになった。でも「煙草吸い」にとっては、あまり意味がないと思う。こんなものでやめられたら、とっくに禁煙しているはず。
病気になったって、なかなかやめられないのが煙草なのだ。ちょっと脅されたぐらいじゃあ、禁煙なんてしないと思う。mojoが病気になっていなかったら「ふん」と言いながら煙草を吸っていたんじゃないかな。
それよりも悲しいのは、この警告文を貼り付けるためにパッケージのデザインが台無しになってしまったことだ。「それが狙いなんですよ」と言われたら、また「ふん」と答えるしかないが、デザインとか文化とか違うものまでペンキで塗ってしまうのはどうかと思う。
mojoの暮す地域でも7月下旬から駅周辺が禁煙(歩き煙草禁止)となる。いろんなことを考えると「煙草吸い」としてはいい時期にやめられたのかも知れない。なんだか煙草吸いにとっては難しい時期だものね。
ところで2年経ってもう大丈夫なのかと聞かれれば「大丈夫じゃない…気がする」と答える。ほんのたまに猛烈に吸いたくなることがるのだ。家に煙草が置いてないから吸わなくて済むし、やっぱり病気に対してビビっているから吸わないんだけど、1本吸ったらそのまま吸ってしまいそうな怖さはある。
まあ、でも、ガマンするよ。へへ。
この文章は煙草の害を無視するものでも、喫煙を助長するものでもありません。ただ個人として煙草をやめてからの生活を切り抜いて語ったものです。