入院10日目 手術の説明
朝5時半に起床。今日は晴れて、外も暑くなりそうだ。朝食まで時間があるので、東京の友だちまで電話を入れる。本のデザイナーをやっている友人で、この時期は入稿作業でテンテコマイだから、こんな時間に電話しても必ず起きている。
「明日もう一回電話出来ると思うけど。電話出来ない状態になると困るから」
そんなことを言ってから意味もなく、仕事の話などした。電話の向こうは忙しそうだ。それがほんの少し寂しく感じられる。止まらないジェットコースターから、降りてしまったんだと改めて思った。ずっと、そう10数年も降りたいと思っていたのに、いざ降りてしまうと、なんだか寂しい。
さて、朝の採血を終え朝食を食べると婦長さんがやって来た。
「mojoさん、たった2日だけど窓際のベッドに移る?」
二つ返事でうんと言った。苦節10日、やっと真ん中のベッドから昇格である(笑)そして窓際ベッドの解放感を味わいながら、ふと見渡すと、いつの間にかこの病室の一番の古株になっていた。この病院では手術をすると病室が変わってしまうので、移動が激しく、すぐにベテラン患者になってしまうのだ。
夕方、母と兄がやってきた。いよいよ手術の説明だ。これまで入ったことのない手術説明のための部屋に通される。ちょっと緊張。テーブルにホワイトボード、パソコンなどがある。そこでmojoの病気や18日の手術についてていねいに教えてくれた。心臓カテーテルの映像も初めて見せてくれた。1本はほとんど詰まっていて、もう2本はかすかに血流が見られる。うーん、こんなに悪かったんだ、と改めて心筋梗塞を起こす前でよかったと思う。
そして心臓の模型を使い、この血管とこの血管がダメになっていて…と説明してくれた。ほぼ実物大の模型の血管は細く、こんな細いものをつなげられるのかなと不安に思う。血管は胸板の下にある左右の内胸動脈と胃をとりまくようにしてある胃大網(いたいもう)動脈の3本を使ってバイパスするという。しかし、長さが足りないなど不具合が起きた場合には腕の動脈(撓骨<とうこつ>動脈〜手首からひじまでの部分)を使うかも知れないらしい。
※心臓バイパス手術の術式はこんな感じ
また心臓は止めないで拍動させたまま手術する。これは術後の回復が早いからだと説明を受ける。ただ人工心肺は使うことになるだろうと説明。輸血も出来るだけしない方向で行くという。
手術は6〜7時間、順調であればICUに2日間、リカバリー室(ICUより少し一般病棟っぽい)に4日、全部で1週間ほどで一般病棟に戻れるんじゃないかという見解。順調に行って欲しいと願う。
ちなみに頭と首のMRIの結果は問題なかったそうで安心。また心臓自体の動きも悪くないと言う。母と兄を見送り、病室の窓から街の灯を眺める。明日は手術前日。忙しくなりそうだなと思いながら、掛け布団を引き上げた。
Posted at:2003年07月16日 (Wed)at
02:41 午後