入院41日目 やめるという選択肢
ベッドでテレビを見ていると、N看護婦がやって来た。
「先生の説明聞いてどうだった?」
そういえば心臓の時も同じことを聞かれたなぁ。この病院では手術説明を聞いた患者に疑問が残ってないか、不安に思っていることはないか、あるいは動揺してないか、そんなことを確かめるためだとmojoは解釈したが、説明の後日看護婦さんがやって来て、手術について話をするようになっている。まあ、話といっても堅い説明ではなくて心の中のことが多いんだけど。
「そうだねえ、今度のはずいぶん難しいみたいだね」
mojoが言うとNもうなづく。
「でも素人からしたら、心臓のがスゴイ感じがするけどさ」
「そうね、そう思うよね。とにかく少しは日があるんだから、ゆっくり考えて」
そういうNに、
「えっ、もう今朝W先生に同意書を渡したよ」
と言うと、
「えっ、もう出しちゃったの?」
とビックリした顔。そして、
「手術をやめるという選択もあるんだよ」
と言う。こんなことを言うっていうことは、やっぱり大変な手術なんだなと改めて思う。
そこへちょうどやって来た研修医Kも話を聞いていたらしく、
「やめるという手もあるよ」
とNと同じことを言った。そんなあー。
「でも、ハレツするか手術するかなんでしょ?」
と2人に言う。困った顔。
だって、動脈瘤がハレツしたら、病院の中でも助けられないかも知れないって言ったよねえ。だったら、それしか選択肢ないじゃん。ねー。
心の中で口を尖らせ、つぶやいた。
Posted at:2003年08月16日 (Sat)at
04:53 午前