入院11日目 手術前日


 朝、また東京の友だちに電話。
「いよいよだね」
「うん、電話かけられるようになったら、またするから」
「そうだね、待ってる」
 電話を切り深呼吸をすると、忙しい1日が始まった。
 朝食を済ませてひと息ついていると、看護婦Iに呼ばれて処置室に連れていかれた。初めて入る部屋。小さなベッドが置いてあり、そこに寝るようにと指示された。そして看護婦Iの手には、心臓カテーテルの時に見たことのある電気バリカンが! ま、また剃られるのか。
「せっかく生えてきたのに〜」
 と言うと、看護婦Iは笑いながら、
「今日は心カテの時と違って全身剃るからね」
 と言った。そして剃毛を始めながら見せてくれた説明書を見ていると、剃毛にもかなり細かい段階があることが分かった。肺の患者などは切る方の脇腹だけでOKだ。腹部を切る場合はひざ上まで剃られてしまう。その中でも一番のツルピカ君はmojoの手術で、残すのは手首から先と足首から先、そして首から上、この3ヵ所だけなのだ。つまりほとんど全身がツルツル状態。

 ものの10数分でその全身ツルピカ君にされたmojo。改めて見ると、なんか変な感じ。下半身は毎日風呂で見ているので見慣れたけど、腕がツルツルなのはとても変。

 さて、看護婦さんに髪の毛を切っておけと言われたが、1Fの床屋が予約制なのを知らずに大失敗。結局ボサボサ髪のまま手術を受けることになった。そして午後3時と言われていた麻酔科の説明が夕方まで延びた。

 麻酔科ではどんな麻酔をするのかとか、過去の病歴や体質に関する質問、歯の状態などを調べられた。担当の先生は若い女先生で、詳しくていねいに説明してくれた。

 本当は昼間のうちに入れと言われていた風呂に、夕食後(手術の前夜まで普通に食べられるなんて思わなかった)あわてて入った。体を洗いながら、次に入れるのはいつなのかなと思った。また無事に入れるようになりたいなと願った。

 風呂から上がると看護婦さんが来て手首にネームバンドが取り付けられた。名前や生年月日が書いてあるバンドに触れながら、いよいよなんだなと緊張した。夜寝る直前に下剤と睡眠薬が処方された。

Posted at:2003年07月17日 (Thu)at 02:43 午後