入院12日目 心臓バイパス手術当日
夕べは緊張するかと思ったけど、意外なほどぐっすり眠れた。5時半頃起床。6時頃看護婦さんがやってきて、処置室へ呼ばれて浣腸された。浣腸なんて子供の頃以来か? 7時半頃には母と兄がやって来た。少し話す。そして8時15分頃病室を「行ってきます」と挨拶して出る。向かうは3Fの手術室。
入院前はベッドで手術室へ行くもんだと思っていたが、何人もの先輩患者を見送っているうちに、歩きで行くことが判明。まあ、昨日まで普通に歩いていたんだから当たり前か。しかし、いつものエレベーターではなく階下のICUなどからベッドごと上がってくる時の、特別なエレベーターを使う。そして3Fへ到着。たいして家族と話す間もなく、銀色の自動ドアをくぐって中へ。
「じゃあ行ってくるね」と母たちを見て手を振る。
ここからは看護婦さんと二人。いろんな機材が置いてある通路を歩く。右側はガラス張りになっていて、なんと手術室が見える。mojoを待っているチームがいて、みんなでmojoの方を見て笑っていた。ここを歩いているときが一番緊張したような気がする。
そして入り口。トビラのない(上下に閉まるのかも?)ガレージのようなイメージの入り口。3段ぐらいの踏み台があり、向こう側に手術台が用意され5〜6人の手術着を着た人たちが待っていた。スリッパを脱ぎ、踏み台を上って向こう側へ行く。看護婦さんの付き添いはここまで。mojoの資料を渡しながら、よろしくと申し送りをして
「mojoさん頑張ってね」
と声をかけてくれた。付き添いの看護婦さんが行ってしまうと、知った顔がいないので少し不安だ。
手術台(ストレッチャーなのか?)に寝かされた。なんと中央部分がゴムのような感触で、しかもヒーターが内蔵されているのかほんのりと暖かい。これは緊張がほぐれていいね。そう思っていたら、寝たまま寝巻きを脱がされ、手術着みたいなものを着せられた。そして手術台はみんあに囲まれたまま動き出し、いくつかの通路を通って麻酔室へ。
中へ入ると、すでに10人ぐらいの人がいた。知った顔がいなくて、ここにいるのは麻酔関係の先生たちだと分かる。天井からはドラマで見たような手術用のライトが下がっていた。すぐに数人の先生たちがmojoの体にいろいろなものを取り付け始める。点滴が始まり、血圧や心音がどっからか聞こえ、いよいよ手術なんだなという緊張が高まる。そしていよいよ麻酔開始…と、けっこう緊張していたら、前日麻酔科で会った女先生がいて、目が合った。笑いかけてくれて、それでmojoの緊張は一気にほぐれた。いや、本当に助かった。
麻酔が始まる。注射液が注入され、マスクからも何かガスのようなものが入ってくる。
「どうですか?」
と聞かれ、
「あ、なんとなくぼんやりしてきました」
と答えたところで、もはや意識は薄く、すぐにダウン。考えてみたら、今日は6時頃に起きたばかりなのに、たった2時間でまた眠りの世界なのね。
さて、mojoの方の記憶はここまでなんだけど、母たちは大変だったらしい。なんせ6時間ぐらいと聞いていた手術が、10時間を超えてしまったのだから。ずっと手術室の前にある家族の待ち合いスペースで待っていたが何時になっても終わらず、結局夜9時を過ぎてやっとmojoに会えたらしい。実に12時間以上、緊張の中にいたわけだから、家族は大変だっただろう。mojoは寝ていただけだもんなあ。
実はこの大学病院を紹介してくれた兄の友人の同僚が手術室に入っていて、兄の友人の同僚→兄の友人と伝わった手術の実況中継が兄の携帯に入っていたらしいが、病院内なので兄も携帯の電源を切っていて連絡がつかなかったと後で聞いた。
ICUで先生からの説明を聞いた家族は、やっとのことでmojoの顔を見ることが出来た。人工呼吸のための管を口から出したmojoの顔は、手術の影響で数倍にむくんでいたらしい。その顔を見た母は急にボロボロ泣けてきたとか。
本当にごめんなさい、こんなことになってしまって…。
Posted at:2003年07月18日 (Fri)at
09:11 午前