入院38日目 病院の本屋さん
世間ではお盆シーズン。テレビで帰省ラッシュのニュースを流していた。病院の中は相変わらず、ゆったりとした時間が流れている。
暇なので、動ける時はつい本屋へ足を運ぶ。買う本がなくてもほぼ毎日通う。本屋といってもフロアーの一角に申し訳程度に作られた露店型の本屋だ。当然扱い点数も少なく、欲しい本も取り寄せてもらったりするのだが、病院ならではの本にも出会う。
ここで初めて見たのが「月刊がん」という本。堂々と売られていたが、見るのは初めてだ。こういう情報や支えになるコミュニティみたいなものは必要なんだろうなぁ。
「月刊バイパス」とか、「季刊動脈瘤」といった本は退院するまで見なかったので、まだ出ていないんだろう。自分で作るか?
さて、病院の本屋で面白かったのが、病気関係の本が多いのは当然なんだけど、次に多かったのが旅行関連の本。最初は“入院してるのに旅行?”と思ったけど、退院したら旅行でも…と願う人が多いのかも知れないなと思った。
買った本は舐めるようにして読む。外にいたら読まなかったであろう欄外の一行豆知識(漫画誌などに多い)みたいなところまで読む。そうして時間が過ぎるのを、体が回復していくのを待つのだ。時には手術間際の不安な気持ちを紛らわせるために本を読む。内容なんか頭に入ってこないのに文字を目で追う。
そうして読み終えた本は食堂にある本棚に寄付する。当初あまり面白い本がなかったので、どんどん読んでどんどん寄付していった。また誰かの不安を少しでも遠ざけてくれたらいいなと思った。ヒマがつぶせたらいいなと思った。
※小さな小さな本屋さんだけど、ずいぶん助けられたなぁ。

Posted at:2003年08月13日 (Wed)at
07:00 午後