ど、動脈瘤ってナンデスカ?


いつもだと先生に呼ばれると、血圧を測り、心臓の音を聞き、近況を報告し、血圧検査の結果を聞き…といった流れがあるんだけど、今日は分割写真のようなものがライトボックスに貼られ、先生がちょっと重く口を開いた。「この間のMRIの結果ですけど…」

「お腹のところに動脈瘤っていうのが出来てるんですよ」
先生の話はこうして始まった。

「これは動脈がコブになっちゃってるわけなんだけど、まあ高血圧とか動脈硬化とか、そういったものが原因で血管が弱くなってるんです。それで弱い部分がコブになっていて、それがお腹のカタマリなんです」
 コブ? 血管が弱ってる? うーん、それでどのくらい大事なことなの?

「それでmojoさんね、すぐに手術をしないといけないんです。もう7センチ5ミリぐらいあるんでね、これはもう切った方がいいんですよ」
「しゅ、手術ですかぁ」
 頭の中は手術に対する不安よりも、仕事をどうしようという不安がグルグル回っていた。

「入院はどのくらいですか」
「2週間か3週間ぐらいだと思います」
 おっ、思ったより短いじゃん。意外と軽いと踏んだmojoは無謀にも、
「手術って、何ヵ月か先じゃあダメですか? 仕事のこととかあるんで…」と発言。すると先生は改めてmojoの方に向き直り言った。

「mojoさん、もうすぐに切らないといけない状況なんですよ」
 だ、だってそれならMRIを撮って、スグに家に連絡してくれてもよかったのに!
「あっ、それからこの手術は少し難しいので、うちの病院じゃ出来ないんですよ」
「この病院では心臓の手術までしてるのに、それより難しいってことですか?」
「うーん、やっぱり大学病院クラスでないと無理ですね。僕のもともといた大学病院なら紹介出来るんですけど、どうします?」

先生が言ったのは、うちからもまあまあ近い、有名な大学病院だった。しかし、そんなに難しい手術なのかよ。

急に不安になってきた。簡単なものなら東京でやろうと思ったけど、独身なので母に看護を頼まなければならない。どうしよう。東京に呼ぶか、それとも実家の近くで病院を探すか。でも、近くに病院なんてないぞ。困った、困った。

「とにかくなるべく早く病院を決めましょう」
 そんなこと言ったってなぁ。途方に暮れながら、バスに乗って家に戻った。


Posted at:2003年06月27日 (Fri)at 03:09 午前