モノの値段


 食べ物の値段についてなんとなく心に引っかかることが続いたので、ちょっと書いておく。
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ラーメンを食べたのだ。

なんだか妙な名前のラーメン屋だったが、友人が美味しいというので誘われて寄ってみることにした。

トロトロとしたチャーシュー(煮豚?)が豪勢にのっていて、スープも麺も上等な感じだった。確かに友人の言うように美味しいラーメンだ。

ところが値段がいけない。代金を払おうとしたら千円を超える価格を告げられた。

「うーん、千円のラーメンかぁ…」

友人が言うには、こんな金額はザラにあるらしい。でも千円と言われて、なんだか美味しさがササーッとこぼれ落ちていった。

次はかき氷の話。めったに食べないのだが、先日某所で食べる機会があった。生のフルーツがふんだんに使われていて、ちょっとかき氷のイメージとは違っていたけれども、氷が繊細でとても美味しかった。ひょっとしたら天然氷を使っていたのかも知れない。

けれども、やはりそのかき氷も千円オーバーの値段。

いや、いいんだけどね、そういう値段の食べ物があっても。食材もある程度するんだろうし、お店の立地条件によっては、高くしないとやっていけないのかも知れない。

ただ、自分の中にある感覚がどうしても「違う」と訴えるのだ。

ラーメンもかき氷も、もっと気楽な食べ物でいて欲しい。金のない学生でも美味しく腹一杯食べられるのがラーメン。

暑い夏、遊び疲れた小学生が1週間に1回か2回小遣いを握りしめてお店に駆けていき、できあがるのを待ちわびて食べるのがかき氷。mojoの中では、そんなアイテムだ。

もちろん、いまだに安く提供する店はあるのだし、そういうお店に行けばいいんだろうけど、でもなぁ…なんてことを言ったら友人に、

「B級な食べ物が好きなやつとは、これだから一緒に食事ができないよ」

と笑われた。まあ、確かに育ちも舌もB級なので、そんな感覚になるのかも知れない。しかし、ひとしきり笑ったあと、友人はちょぴり真顔になってポツリと言った。

「まあ、言われてみれば千円のラーメンっていうのは、俺たちの世代感覚ではないよなぁ」

一方で価格破壊と言われてモノの値段がどんどん下がっていく。そして一方ではそれに反発するように高級志向に染まっていく。

ニッポンという国から「ちょうどいい」ものが、つぎつぎと失われているような気がする。


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Posted at:2010年08月25日 (Wed)at 10:00 午後
 




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