こちらが望んだ同居ではない。いつの間にかやって来た。そろそろ晩秋の声を聞こうかというこんな季節なのに、平然と飛んでいる。時々挑発するかのように、顔の正面から真っ直ぐにやって来たりもする。
これが、なかなか捕まえられないのだ。
しかし奴は知らない。自分の前に仲間がこの部屋に侵入してきたことを。
10日ほど前、ブーンと飛んで来たそいつはどこかに潜んでは、時々アタックをしかけてきたが3日ほどの格闘の末、やっつけた。
その3日の間に、こちらも数ヵ所やられたが、きっちりとケリはつけたつもりだ。
それでホッとしていたら、次の蚊がやってきたのだ。今度の蚊は図々しい奴で、今日はまつげで休憩されてしまった。
場所柄、窓を開けておいてもあまり虫が入ってくることはないのだが、蚊はたまにやって来る。
いったいどこからやって来るのだろう。
ただし、同居を申し込んでくるのは、いつも1匹なのだ。2匹飛んでいることは、まずない。ここんところが不思議である。蚊の世界にも縄張りのようなものがあるのだろうか。
そうえいば一度、エレベーターで巨大な蚊に出会ったことがあるが、まさか奴が親玉ではないだろうな。
とりあえず、言っておく。かいーんだってば!
