先日、鮨屋だったか、中華屋だったか忘れたのだが、子供が食事をしている風景が目の端に映って、なんだか妙な違和感を覚えた。
それは料理を口に入れる仕草なんだけど、顔全体を上に向け、そこに滑り込ませるように食べ物を放り込んでいるのだ。
「おかしな食べ方をするな」と思ったのだが、しばらくして「あっ!」と気づいた。
そう、この食べ方は、最近テレビのレポーターたちがよくやっている仕草なのだ。“上向き放り込み型”とでも言えばいいのか。
そういえばこの子供だけじゃなく、大人までもがこの食べ方をしているのをけっこう目撃しているような気がしてきた。大多数ではないんだろうけど、何パーセントかの大人は、すでに“放り込み型”を会得している。
これもきっと“柔らかい”のと同じように、こう食べるのがラクなのかも知れない。箸で小分けすることが出来ず、一度に口に入れようとした結果、あのような食べ方が生まれたのか。
そのうち箸を普通に使い、正面ないし多少下を向いた顔に向かって食べ物を運んでいると、「行儀悪いわよ」なんて怒られる時代が来るのだろうか。そして美味しいことを表現するのに、顔をしかめる仕草も、ちょっと気になり始めたこの頃。
さて、ニッポンはどこへ行く?