Moby's Diaryで2001の3月に紹介してから、はや3ヶ月(^^ゞ
ほったらかしにするつもりは毛頭なかったのですが、加賀電子さんからお借りしたTAXANブランドの「STF-EZ
Low Power Seriese」の検証記事をまだきちんとまとめていませんでした・・・・反省(^_-)
本来ならすでに発売されて、各所で紹介されていてもおかしくないのですが、何故か?発売が遅れている様です。
といった訳で、いまさらではありますが、まとめて紹介させていただきます。
Diaryの内容と、かなり重複しますがお許しください。
さて、加賀電子さんからTAXANブランドで発売予定の「STF-EZ Low Power Seriese」とりあえず簡単に紹介させて頂きたいと思います。
「STF-EZ Low Power Seriese」とはMACWORLD Expo Tokyo2001で加賀電子さんが展示していた一品ですね(^o^)
製品は御覧の様に、ATA100!インターフェースを1つと、なんと!2.5inch
HDD1台をPCI拡張ボード上に載せた製品です。
Midgeさんのところでも紹介されていましたが、ASCII24にリリース記事があります。
名前の由来として「EZ」は、煩雑な電源ケーブルやATAケーブルの取付なしに、PCIバスにカードをさせば、HDD簡単増設、すなわち「Easy」をもじって「EZ」。「LP」は2.5"のHDDをカードに接続するので、電力消費の問題を懸念する必要がない、よって「Low Power」とのこと。
では、カードの詳細を見て行きましょう。
型番はAEC-6280MD、間違い無くAcard社の一連のAECシリーズの新バージョンだと思われます。REVは1.0、これは発売時には変わっている可能性もありますが・・・・
注目はIDEコントローラーであるACHIPの型番がATP-865-Aになっていることです。AEC-6260Mに搭載されていたATA66のIDEコントーラーはATP-860、AEC-6860MのRAID対応コントローラはATP-861(シール下はATP-860-A)です。Acard社のサイトにもまだATP-865-Aに関する記述はありませんが、このATP-865-AがATA100対応のIDEコントローラーだと思われます。
-Aが付いていますのでATA-100 RAID対応である気がするのですが・・・・・・・
あと気がつくのは、PCIスロットの切り欠きが2ケ所となっており、従来の5V/33MHz/PCIスロットのみならず、YosemiteやYikesに用意されていた3.3V/66MHz/PCIスロットにも対応できるものになっています。
次に、搭載されているHDDを見てみますと
私のお借りしたカードにはFUJITSUのMHL2300ATという2.5inchのHDDが搭載されていました。ASCIIのリリース記事では『STF-Ez
20GLP』すなわち20Gモデルが紹介されていました。製品ラインナップとして30Gモデルが存在するのか正式リリースは20Gモデルだけなのかは未確認です。
HDDは4本のネジで基板に固定されていますが、このネジを外せば他の2.5inch HDDに乗せ変えることも可能に見えます。(ただし未確認)
ちなみにMHL2300ATのスペックを見る限りインタフェースはATA66です。これも製品版ではHDD変更の可能性もありますし、MHL2300ATのインターフェースがATA100に変更される可能性もあります。ただ、2.5inch
HDDでATA100インターフェースを要求する性能のHDDはまだ存在しません。「STF-EZ Low Power Seriese」の、というかATA100
IDEコントローラーATP-865の下位互換性がしっかりしていれば搭載されるHDDのインターフェースがATA66であっても、特製をスポイルするものではないと思います。
あと、PCIカード上にHDDを搭載すると言うことで、PCIカード消費電力を心配していたのですが、MHL2300ATの消費電力はアクセス時で約2.5W・・・・最近のHDDは消費電力小さいのね〜〜(^o^) これならカード全体の消費電力も問題ないレベルに押さえられていると思われます。
といった訳で、「Low Power」の肩書きは伊達では無い様です。
ちょっと面白いのはシステムプロフィールで見た、カードの情報です。
カード名は6880Mになってます。カード名はROMに書かれている訳ですが、これでAEC-6880Mと呼ばれるカードが開発されているのは間違いなさそうです。名称から推定すればATA100
RAIDカードですね(^o^)
となるとやはりATP-865-AはRAID対応ですかね??
ちなみに、小耳にはさんだ情報では、カード名が上記の様に表示される(認識されるのは)にはちゃんと理由がある様です。一応理由はお聞きしたのですが、内密とのことでしたので・・・・・(^^ゞ
では、PowerMacintosh7600、DT266、B&Wに乗せてベンチマークを取ってみましょう。
ちなみに7600のCPUはG3/425MHz、DT266とB&WはG3/300MHzを搭載してます。
取り付けは、基本的に従来のAECシリーズと同じで、PCIスロットに慎重に差し込むだけです。
お借りしているSTF-Ezは型番でいえば「STF-Ez 30GLP」と30GのHDDを搭載しています。FUJITSUのMHL2300ATシリーズでは30Gだけ12.5mmの厚みがありますので、ちょっと心配していたのですが、あっさり刺さりました。
また、その状態で起動すると、どの機種においてもHDDがマウントされましたので確かに、簡単増設と言えると思います。
ちなみに、HDDは加賀電子さんで初期化済(どころか色々ファイルが入った状態です)なので、上記の様に増設した後再起動だけでマウントされましたが、実際の出荷では、どの様な状態で出荷されるかは未確認です。
で恒例のベンチマーク(^o^)ですが
STF-Ez上のMHL2300ATのExpressPro-Tools
2.5によるベンチマークは以下になります。



7600だと、PCI転送の制限か従来のAECシリーズで40MB/secを超えたことはありませんから、カードやHDDの実力が出ていると言う訳ではないと思われます。連続転送能力に関しても、HDDもフォーマットして外周に制限して測定した訳ではないのでこんなものでしょう。
DT266やYosemiteだとCache領域で50MB/sec程度まで伸びていますが、逆に連続転送では、7600を下回ってしまいました。ただ7600に接続した時に、て大量にファイルを書き込んだので(テスト環境を丸ごとバックアップ)空き領域がプラッターの内周側に限定されたためだと思います。
最後にお約束のSystemInfoのディスクの評価です。

さて、MobyのHPを見に来てくれる方の最大の興味は「STF-EZ
Low Power Seriese」に1つだけ用意されているATA100インターフェースの実力でしょうね(^o^)
しかしながら、残念なことに今回の検証では、ATA-100インターフェース接続の試験をしようと用意したIBM DTLA-307030、Deskstar
60GXPの両方ともATA-100インターフェースで正常に動作しませんでした。
といった訳で、ATA-100インターフェースの実力は確かめられませんでした。まあ、DTLA-307030、Deskstar
60GXP共に、cache領域以外の実力はATA-66インターフェースさえ使い切っていないので、たとえ実験出来ていたとしても、効果の程は???ではありますが・・・・・・・
ちなみに。上記トラブルはその後加賀電子さんの方でも確認されました。これがこのカード固有の問題なのか、コントローラーチップに由来するような厄介な問題なのかは??ですが、発売がかなり遅れている所をみると、ちょっと心配です。でも、逆に言えば、安定するまでは市場に出さないという加賀電子さんの方針(関係者談)が徹底されていると言えます。是非、安定した状態で市場に投入していただきたいものです。
そういえば、もう一つ。66MHz/PCIスロットにもさせる形状になっている件ですが、Yosemiteで試した所挿せました。あたりまえか・・・・(^o^) でもMobyのYosemiteはその状態で起動できませんでした(^^ゞ
といった訳で、こちらも検証できていません。ただし、MobyのYosemiteはAEC-8280Mを挿した状態でも起動が不安定になるような状態なので、66MHz/PCIスロットに挿したこと自体が起動できなくなった直接の原因かは??です。MobyのYosemite個体の問題である可能性が高いので、そのあたりご了承ください。
以上、TAXAN「STF-EZ Low Power Seriese」の簡単な(中途半端な?(^^ゞ)検証記事でした。
折角ATA100インターフェースを付けたのに、遅い(3.5inchに比較して一般的にね)2.5inch HDDを搭載する意味があるのか????との意見が聞こえてきそうですが「STF-EZ
Low Power Seriese」はあくまでも「煩雑な電源ケーブルやATAケーブルの取付なしに、PCIバスにカードをさせば、HDD簡単増設」のコンセプトに立って開発された製品です。
たしかにHDD増設には、SCSIならターミネーションやSCSI IDに注意をはらいながら、ATA HDDなら、マスター・スレーブ設定に気をつけながら、さらに電源や接続ケーブルと格闘しながら増設する必要がありましたから、PCIカードを挿すだけ・・・と言うのはかなり初心者にも手の出しやすいものとなっていると思います。まあ、AEC系に良く見られたトラブルが解消されていないと、初心者には進められないのも事実ですが(^^ゞ
といった訳で、この製品にATA100インターフェースが採用されたのは単に時代の流れ、これからは他のAEC系カードも順次ATA100対応に変わっていくと思います。かってに型番を予想すると、AEC-6260MのATA100版はAEC-6280M、AEC-6860MのATA100版はAEC-6880Mかな?結構当たってるんじゃないの(^o^)