Posted at : 土 - 7月 29, 2006 01:19 午前

 HONDA RA106 suspended

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とあるイベント会場にて HONDA RA106 が宙ぶらりん(つるし上げとも言う)になっていたそうです。




恐竜博物館みたいな趣向ですが、アイデアとしてはなかなか面白いですね。

ただ、少し残念なのは、写真に写っている部分は会場からだとガラス越しの展示室内部というレイアウトみたいです。できれば、会場の中心にクローズドなエリアを設けた空間に展示して、前後、左右、斜め上、斜め下からグルグルみれるようにすると面白いそうです。

もしかしたら、青山のホンダ・ショールームにやってこないかなぁ。




モノコック後部のベージュ色をしたボコボコした大きな固まりが燃料タンク・システムですね。去年いきなりレギュレーション違反で出場停止処分を受けた疑惑の物体です。

詳しい話は知りませんが、150キロぐらい入れることができますが、問題は凄いGが掛かる中で液体が前後左右にチャポン・チャポンと揺れているんだそうです。液体が揺れないようにすれば、マシンバランスが知ろうと考えでも改善されそうな感じがするのですが、レギュレーションで禁止されているそうです。

同様にタンク内部の圧力を通常の気圧よりも高くして高濃縮にするというのも駄目だそうです。ということで、燃料ポンプ・システムの内部の圧力だけをぐんと上げた結果がレギュレーション違反の原因になったようです。




ホンダのフロント・ウィングは各界一の大きさとして有名ですが、きょう巨大なメイン・エレメントと後部には、複雑奇怪なボーテックス・ジェネレータが取り付けられています。この部分の処理の仕方がフロント・ウィングにおけるマシン下側の空気の流れが決まってきます。

それに比較すると、各グランプリで様々な形状を臨機応変に変更可能なセカンド・エレメントは比較的小さく単純です。

ホンダのエアロダイナミクスの謎と言ってもいいのが、複雑なボーテックス・ジェネレータで生み出したエアロダイナミクスの渦をディフレクターでタイヤが巻き起こす乱気流タービュランスから分離せずに、そのまま、サイドポンツーンのエアーインテークとほとんど切り込まれていないサイドポッドベンチュリーに導いていることでしょうか。

このあたりの処理の仕方に関するエアロダイナミクスの基盤となる哲学みたいなものに自信が持てなくなったことが、空力の奇才だったテクニカル・ディレクターのジェフ・ウィリスを更迭した理由かもしれません。




メカさんのお腹のあたりにあるのがフロントホイールのブレーキ冷却口です。非常に複雑な形状をしていて、ブレーキ機構だけでなくて、ホイール全体を冷却するのがわかると思います。




エンジンはさすがに企業秘密なのか、本体は分割対象外ですが、アルミケーシングの一世代前のミッションは完全にバラバラにされて吊り下げられています。このあたりは、カーボンケーシングの台頭、シームレスギヤボックスの進化があったことも関係しているのかもしれません。




シームレスギヤボックスが、現在のギヤボックスと形状や重さの面でほとんど変化していないことは、これまでの流れを見てくれば明からです。つまり、シームレスギヤボックスは既存のギヤボックスのシフトチェンジの部分をシームレスにする機構が追加されただけと考えるのが自然です。

簡単にいうと、ギヤをチェンジする機構ラッチが、一般の円盤で構成されているのではなくて、ラチェットと呼ばれる特殊な形状の物体が2つのギヤに常時かみ合う仕組みを採用して、エンジンの回転数と実際のマシンのスピードを僅かな許されたタイミングで調整すると、完全にシームレスにギヤチェンジする感じです。

このあたりの方式は市販車への応用も可能性が高く、時間がある時に F1 マシンのシームレスシフト・ギヤボックスに関する記事を起したいと思います。



 

       




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